【遺留捜査 スペシャル】感想

遺留捜査
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スペシャル 緊急事態発生!! あの風変わりな刑事が病院立てこもりの人質に!?
少女の心臓手術のタイムリミットは24時間…遺留品の“鳥のブローチ”が明かす意外な真犯人とは!?

ゲスト:升毅、山下容莉枝、飯田基祐、山中聡、森カンナ、佐藤康恵、大高洋夫、清水章吾、小木茂光

脚本:大石哲也
監督:長谷川康

糸村さんが11月とかいう中途半端な時期に帰ってきたー!
で、来年の春辺りにはまたお会いできるんでしょうかね。
今回は村木さんと横山さんというアクが濃ゆい方のレギュラーメンバーが出番少なめだったので、そういう意味ではちょっと悲しかったぞ。
村木さんも横山さんもいつも通りに出番がある、そんなレギュラーシーズンの情報はまだかぁ!

そんなこんなで、今回の感想へ!


◆で、サバゲー要素は必要だったんであろうか。

◆OPは第3シーズンのもの。ついでに終盤に流れた主題歌も(ほぼ劇中歌扱いだけど)第3シーズンのもの。
なんかこういう単発スペシャルで、ほぼ劇中歌扱いとはいえ主題歌が流れるのも珍しいなぁと思う。木ミス枠の単発スペシャルの時は大体流れてなかった気がする。ちゃんと主題歌が流れてたのは『京都迷宮案内』ぐらいかな?
『9係』スペシャルの時はどうだったっけ?

◆大好物の時鮭おにぎりに釣られたとはいえ、相も変わらず無理難題を任せられてそれをこなしてる村木さんには同情の念を禁じ得ない。しかもせっかくの鑑定結果報告を最後まで聞いてもらえないし……

◆最近は病院スタッフの顔と名前もウェブ上で見られる時代なのか……いや、先生ならわかるんだけど、看護師まで見られるのか……

◆糸村さんの動きが神出鬼没すぎる。おばあさんを誘導していったと思ったら物陰から出てきたところが一番びっくりした。
あとびっくりひみつ道具も所持していた。何あの折りたたみ鏡と望遠鏡。

◆いつもはそんなに有能とは思えない金子管理官ですが、2つの事件の繋がりはたまたまだろうってのはまあ、当たりだよね。
病院に拳銃持ったあやつらが立て籠もったこともたまたまなら、羽住さんが人質になったことすらたまたまっぽいし。どんだけいきあたりばったりに凜ちゃんを殺そうとしてんだ、っていう。結局は殺せなかったし。

◆糸村さんは普段の飄々キャラからして確かにどことなく素じゃない感じ(演技とまでは言わないけど)はあるので、「医師のフリして堂々と懐に潜り込もうぜ作戦」してても驚かない。医療知識以外は堂々と医者の演技してるし、冷静というか、神経太いなぁ。
拳銃を突きつけられて声をひっくり返しつつも冷静に状況を観察してるし、犯人グループに対する目がいつも以上にマジだし、やっぱこの人は腹の底で何を考えてるのかわからんから友達にはなれないタイプだな。主人公としては好きだし、勿論悪い人じゃないのはわかるんだけど。

◆そしてそのお芝居の裏では、『遺留捜査』ワールドのドラえもんこと村木さんの功績が……!
あの短時間で病院のホームページにハッキング&(画像処理そのもの簡単っぽかったが)データ書き換えまでできんのか村木さん。もう村木さんは糸村さんに時鮭を毎日のように貢がれまくって土下座されてもなんらバチは当たらんと思うよ。

◆糸村さんって、確かに遺留品最優先はその通りだしこの緊急事態でも鳥のブローチについて聞いちゃうぐらいそうなんだろうけど、一応人質になってる看護師さんたちを気遣うぐらいの余裕とか優しさとかはあるんだなぁ、と、とても失礼なことを思いました。
そういう糸村さんの飄々としたところ抜きのマジな感じって、第2シーズンの長瀬さんの殉職云々でちらっと垣間見えた時ぐらいだった気がするので妙に新鮮だった。

◆若い植村さんじゃない方のベテラン看護師・横峯さんの機転で糸村さんの身バレタイミングが延び、凛ちゃんの命も繋がったという。今回のファインプレー賞があるなら間違いなくこの人。あまりに堂々としているので、ぶっちゃけ途中まで犯人一味なのかと思ってて本当にごめんなさい。
私が聞き取れなかっただけなら申し訳ないが、この方のお名前がスタッフロールまでわからなかったのが今回の心残りです。

◆東署長が安定のジョーカーっぷり。陰のファインプレー賞と言っても過言ではない。愚痴に紛れて署員の名前とか特徴をぽろっと漏らしちゃってるし、相変わらずお酒と社交ダンス大好きだったり、情けなかったり恥ずかしかったり。
そして誰にも予想できない動きをして、主人公にとって事態をいい方向へ動かしてしまうといういいところを持っていくのもこの人。ぶっちゃけ今回、東署長がいなかったら(携帯電話が手に入らなかったら)、色々と詰みだったよね糸村さん。
しかし、ぎっくり腰状態でよく犯人たちに見つからず動き回れたもんだな。しかも最後の最後まで犯人グループには存在を感知されていなかったっぽい。そういう強運なところもさすがです。

森田さんの人相の悪さに生後7ヶ月の赤ん坊が固まった。
……ようにしか見えなかったよ。ごめんなさい。だってそれまでは普通に赤ん坊らしい表情だったのに、森田さんに「ばぁー」とか言われた時にはすっげー不審そうな顔になってマジマジ見返してたぞ。森田さん、赤ん坊好きだし悪い人じゃないってことは(前々から知ってたし)わかるんだけど、実は自分の人相の悪さを自覚してないな?
あの子、すごく興味津々そうにきょろきょろと周りを見回しててめちゃくちゃかわいかった。「あー、きゃー!」とか声もかわいかった。声は後から入れたのかもしれんけど。

◆車なんていう狭い密室空間で警察に尋問を受け、あまつさえ過去話を公にするぞとか脅されたあの岡田製薬の人が可哀想すぎます。

◆仙堂さんが、年齢と見た目の割には身軽にガードレールを越えるなんていう謎のシーンが。腐っても刑事。
そして身を挺してお芝居して撃たれかけるような囮役をやったにも関わらず、人質になっているうら若き女子に抱きつかれたのはイケメン・遠山さん。ホント、「あの野郎、またひとりだけいい思いしやがって」

「すいませーん! ちょっと皆さん、集まってもらえますかー?」
この言葉を受けて素直に全員で集まる辺り、こいつら拳銃持ってるだけでバカばっかりだな。
そりゃー糸村さんも「素人」とか言っちゃうし、ベッドの上に胡座かくし、「逃げるんですか? もう言い逃れ、できないんじゃないですか?」とか全力で煽っちゃうわけだ。たぶん、拳銃なかったら無駄に身のこなしが軽い糸村さん(by第1シーズン)相手じゃ瞬殺だったな。
そして主人公の決め台詞、「僕に3分だけ時間をもらえませんか?」まさかの釣り。自らの決め台詞をも犯人確保のためのエサに使うとは、ホント糸村さんあくどいわー。

「お父さん、もう写真撮るのやめてよ。写真撮るのやめたら、お母さんも許してくれるかも。僕のお父さんはひとりしかいない! 僕、父さんの写真なんて大嫌いだ」
ショックを受ける前に、小学生の息子がそこまで言う理由をもっと顧みないとダメじゃないの羽住さん。
医療ミスで息子を殺されて、その医療ミスしちゃった当人と隠蔽工作に加担した人たちを恨むところまでは真っ当。
しかしそれ以外のことがやることなすこと健二くんの意思に反してて、ある意味すげーな。そりゃあこんなことをしでかす辺りで見当はついてたが、本当にダメ親父だな。もっと頑張ろうよ、羽住さん。

◆薬の管理をしていたことで「陰の女帝」とか呼ばれ、院長との不倫疑惑もかけられ、寄付金を募ることで製薬会社の人々を敵に回しても、少なくとも今回の被害者の嶋田さんが難病の子どもたちを思っていたことは本当。院内学級を守ろうとしていた。
羽住さんの「だからって、あの女が隠蔽工作に加担した事実は消えない!」に答えない辺り、糸村さんも結構ズルいよなw
でもあの受け答えがあの場では最善だったということもわかる。糸村さんってホント計算高いわ。
院内学級を維持しようとしてたのも、健二くんが死んでしまった医療ミスの隠蔽工作に加担しちゃった罪悪感から、なのかねぇ。

◆今回の立てこもり犯たちにも羽住さんにも、大事なものや守りたいものはあったけれど、でも他人の命を危険にさらすような犯罪を犯して、実際に死者を出してまで守れるものなんて、そうそうないんだよねという悲しい話でした。

◆事件解決後、ずるずる崩れ落ちる糸村さん。
糸村「なにこれ、力入らない。暗くなってきた」
水沢「なんじゃこりゃああああああああ!」
いや、台詞は適当だけどこんな感じだったよね、状況は。当人よりテンパる水沢課長かわいいよ水沢課長。
そーいやなんか糸村さんが汗びっしょりだな、と思ったら、そーいや腹を撃たれてたんだった。
それでもあれだけ動きまわって喋って真相解明までは意識を保ってた辺り、糸村さんも他の刑事ドラマ主人公同様、タイプ:はがねっぽいな。心も体も。
「……って、誰かが言ってました」、村木さんに言わなかったと思ったら植村さんにか。

◆もんじゃ焼き屋での打ち上げ、ほのぼのしてるな。いやー、みんなが仲いいとそれだけで和む。
すっかり月島中央署に馴染んでる森田さん。糸村さんに「退院おめでとう」と素直に言い、一緒に酒飲んで、みんなと一緒に笑ってるなんて、初登場時には考えられなかったよね。
「やっぱりお前変わってるな」
「森田さんほどじゃないですよ?」

森田さんって、「気難しい」とかじゃなくて「変わってる」枠なんだ……
個人的には森田さんって月島中央署のメンツのなかで一番わかりやすくて、そういう意味じゃ好感持てるけどな。
そして横山くんの「よ」の字も出ねーな、と思ってたら最後の最後に研修中だったことが判明。どこにだ。なんでだ。アレか、錠前ディーラーの研修か。髪型がまさしくアレ。
で、ほのかに酔っ払ってるっぽい横山くんが持ってきたフルーツ盛り合わせのせいで月島中央署メンバーが署長特製・フルーツもんじゃの餌食になる5秒前。
なんだろう、出来たシロモノは見てみたいし、それを食べる皆さんの反応はとっても見たいけど、実際に食べるのは絶対に嫌だ……

◆最後に。
相変わらず水沢課長がエロかわいい。どうにかしたい。

スーツの水沢課長(水色のトップス)。
糸村さんからの病院立てこもりの電話生中継報告を聞いて驚く水沢課長。
糸村さんから「犯人に捕まっちゃってまして」宣言されて「……っはぁ~!? 何やってんのよ!」って怒る水沢課長。
院長に「娘助けちゃるから医療ミスのこと公表しろや(゚Д゚)ゴルァ!!」(意訳)と迫る水沢課長。
人質が全員助かったと聞いて安堵する水沢課長。
小走りに駆けたのでぷるんぷるんする水沢課長のおっぱい。
いきなりズルズル倒れこむ糸村さんの腹からの出血に「マジで!? やだ! やだもうちょっと! しっかりしてよ!」とかガチでテンパる水沢課長。

エロかわいい。どうにかしたい。めっちゃくちゃどうにかしたい。糸村さんと並んでるところが一番オカンっぽさもかわいさもあっていい。めっちゃいい。どうにかさせてください!!!!

遊軍・森田さん筆頭に、どのキャラも主人公が身体張って敵陣で奮闘している裏で、出番の量に差はありつつもそれぞれ見せ場があったね。好きです。
今回の糸村さんはコスプレ潜入するわ監禁されるわぶん殴られるわ拘束されるわ銃を向けられるわ腹を撃たれるわで、シリーズ主人公とはいえどれかを1回経験すれば十分な経験を一晩で一度に体験しててすげーな。130分の放送枠をダレさせないために糸村さんがフルボッコになってましたが、その甲斐あってあまりダレることなく見られました。てんこ盛りでダレようがなかった。
拳銃を向けられても取り乱さないで睨み返すその神経の太さ、瞳に宿る意思の強さ。そうか、糸村さんも刑事ドラマの主人公なんだなぁとかワケのわからないことを。

予告やあらすじだけの段階では、「これ本当に『遺留捜査』なの?」とか思って不安視していた部分もあったんですけど、蓋を開いてみたらスペシャルドラマ的な部分もありつつちゃんと『遺留捜査』でした。よかったです。

ということで、第3シーズンのメンバーに佐久間さんとかお嬢とか加えた第4シーズンの情報、私はちゃんと正座待機してお待ちしておりますんで。どうぞよろしくお願いしますよ! 待ってます!

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