【科捜研の女13】第4話 感想

科捜研の女
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File.4 京版画殺人! 破門された男vs恋人を捨てた女!! 連続殺人を結ぶ雲母の秘密

ゲスト:映美くらら、岡田浩暉、かでなれおん、湯江健幸、市川勇

脚本:李正姫
監督:石川一郎

東映公式に、撮影裏話とか8月生まれイケメントリオの誕生ケーキ画像とか色々ありますよ。要チェック!

今回。

ヲタクな亜美ちゃんに飲み込まれる風丘先生がまたもやマリコさんにフラれてて、周囲に誤解されて悪態つきつつも版画掘るほどには日野所長が好きな相馬くんが亜美ちゃんに対して兄貴ぶってて……
まあ、なんつーか、科捜研も賑やかになりましたね。

そんなこんなで、今回の感想へ。


◆なんか冒頭の被害者さん、転げ落ちるっていうか吹っ飛んでなかった?
そこに何かトリックが……!
なんて、そんなことにとてもワクワクしていたのは私だけで結構です。そーいや昔、気温差と地形で生まれた強風でぶっ飛ばされて云々なんて話がございましたな。

◆鼻歌歌いながらごきげんに出勤する日野所長、赤いものに蹴躓く。
正体は新キャラ・涌田亜美ちゃん。寝袋完備、ってなかなかやるな。
どうやら徹夜して日野所長のパソコンを魔改造していた様子。「3分お待ちください」って、それはつまり今週の日曜に月島の遺留品係の(変人)スペシャルドラマがあるから……巧妙なステマなんだろうか。絶対違う。
で、朝っぱらから早々日野所長に相馬さんが笑うぐらいの金額の領収書を突きつけ、科捜研での泊まりこみを注意されたら
亜美「ええーっ!? 早速フラグですか? 家に帰るのめんどいし、私の場合、徹夜はデフォ、ということでお願いできませんか!?」
この反応ですよ。微妙に言ってることがわかんない、日野さんとは違う意味で。
なんだろうな、亜美ちゃんを見てると、学生ヲタクが集まってはしゃいでキャーとか言ってる感じの、ある意味微笑ましい気持ちになる。キョロ充とも違うけど、なんだろうなこの気持ち……
日野所長が引いてて、マリコさんが亜美ちゃんのぶっ飛びテンションに当たり障りのないように優しく触れてるのがまたそれを煽っている。
でも「フラグ」も「デフォ」も、このニュアンスというか使い方だと別に特段パソコン用語ってほどでもないんじゃ……むしろ若者言葉、いやヲタ用語? ネットスラング? 的な? だから若者仲間な相馬さんが通訳できたんじゃないかと思うんですけど、どーなんでしょうね。

◆藤倉鑑識課長、4話目(実質3話目)にして未登場。まあ、前期の芝管理官もそうだったし……
と思ってたらあのワク抜き。なんか、卒業写真撮影日に休んじゃった人みたいになってる……

◆初めて見る生遺体(!?)にフリーズ、再起動する亜美ちゃんと、それに対して先輩風吹かしてるっていうか兄貴ぶってる相馬さんのやり取りがなんだか微笑ましいです。相馬さんって、実は意外にも妹か弟がいたりするのかね。
あと科捜研の人たちには(変人なりに)丁寧に対応してるのに、昔からの顔見知りの木島さんには「先輩、うるさい!」とか言っちゃう亜美ちゃんが、なんだかとても歳相応に見えました。いや、亜美ちゃんがいくつなのかは知らんけども、相馬さんの反応からすると相馬さんより年下設定なんだよね?
まあ何より特筆すべきは、安定のマリコ女王様でしょうか。藤倉鑑識課長の不在に喜ぶ相馬さんの耳を引っ張りすぐに窘めるその女王っぷり。女王様に飼われる大型犬、だよねコレ。

「夢涌く 力涌く 勇気涌く 亜細亜のビーナス! 涌田亜美です! どうぞ、お見知り置きを」
亜美ちゃんの自己紹介、こちらでよろしかったでしょうか。ごめん、個人的環境により字幕が出ないので、耳で聞き取る他なかったんです。
そんな名前と漢字を説明するにしてもヲタすぎる、もとい個性的すぎる亜美ちゃんとの初対面に圧倒され、飲み込まれる風丘先生。マイペースな風丘先生のペースを乱したのは、相馬さん初登場以来ではなかろか。これの元ネタはなんだべ。即興だったらむしろ考えた人を尊敬して、そっと距離を取ると思います。
風丘先生のしみじみとした「……変わった子やね~!」ですが、風丘先生もあそこまで行かなかったけど登場初期は変わった人枠だったと思うよ。

◆しかしそれらを上回る変人のマリコさん。なんつーか今のマリコさんは、『普通の人に擬態する術を覚えた複雑で厄介な変人』なので、言動があからさまにヲタクな亜美ちゃんよりタチが悪い。
風丘先生の亜美ちゃんに対する呟きを「そうですか」で流しつつ、遺体に夢中で話を聞いてないのかと思えば
風丘「……そうか。こっちも相当変わった人だった」
マリコ「……はい?」
風丘「いやっ、なんでもない!」
これですよ。
しかも風丘先生からのランチデートのお誘いを断るどころか聞いてない、いやそれどころじゃなくその場にいないし。
直前までマリコさんの興味の対象であろう遺体の傷のことについて話してたのに、「おなか空いたねー」の時点ではもう飛び出してたっぽい。そりゃあ風丘先生も顔をクシャってしますわ。ここに来て「愛想なし!」をまた推しだしたのはなんだべな。

◆科捜研のみんなが集まってたところで気づいたのですが、やっぱり亜美イエローなんすね。つまり、泰乃ちゃんはもう泰乃イエローではないのですな……

◆場所がとか状況がとかじゃなくて、わざわざ身を乗り出してまで人の仕事場のモノを勝手に触るなんて木島さんは一体どういう教育を受けてきたのかと小一時間問い詰めて説教したい。
モノを倒したとか倒してないとか、そういう問題じゃなくてそれは普通にダメだろう。

◆マリコさんにわざわざ木島さんをつけた辺り、土門さんはマリコさんより学習能力があるよね。マリコさんを下手にひとりにするとどうなるか、第2話で身にしみたと見える。
私は、そろそろ土門さんはマリコさんを引っ叩いて正座させて小一時間説教しても許されると思ってる。たぶん、それだけされてもマリコさんは無茶をやめないけど。

「科捜研の人間が、被害者の実家まで行ったりするもんなんですか?」
そんな新人亜美ちゃんの真っ当な疑問に、「マリコさんはね、特別っていうか。もう気になったらガンガン、こう、飛び出していくっていう……」と答える相馬さんの様子に、「ああ、相馬さんもだいぶ飼いならされたな」って思いました。
そしてそれに対する「……ふーん……解析不能だぁ……」と呟く亜美ちゃんの様子に、「ああ、この子もそのうちすぐに飼いならされるな」って思いました。

◆まさかの新境地、日野所長×相馬さん。しかも日野所長が相馬さんの首筋に「チューしてる」(by若い女性客)ぐらいの積極的なアレ。
ああ、うん、いいんじゃないかな……周りの反応はアレだったけど、あたしそういうの嫌いじゃないから! と、全国の溝口さんがそう申しておりました。
そこでニヤッとしてた亜美ちゃんはやっぱりヲタ系なのかな。マリコさんは軽く笑って済ませてたけど。それが腐ってるかそうでないかの差ですよ。
関係ないが、次番組の『DoctorX』でもオッサン×部下のラブ(違)があり、こっちは本当にキスしてた。アカンわ、濃厚すぎる木曜の夜だったわ……

◆安定のかでなれおん被害者。そーいや、2時間でも続きモノでもない1話で、2人以上死ぬのは結構珍しい? 一度に複数人死んでる場合は除外して。
凶器がハンガー、ってそれはつまり今回のテーマが「版画」だけにハンガー……
先週の「寺エスカレーターwww」といい、ちょこちょこダジャレ挟んでくるのはなんですか。原点回帰(?)ですか。

◆一生懸命に版画を掘る相馬さん。亜美ちゃんには「パンダと見ました」と言われてたけど、正解は日野所長。
こ、個性的な絵柄だね……
っつーか、編物屋でのやり取りを話すときは「(日野所長とそんな関係に見られるとか)冗談キツいっすわと言ってたのに、なんだかんだで日野所長の絵を彫るってそれってすなわち……アッー!

◆お菓子とついでに死体検案書&微物を差し入れる風丘先生が2話連続でテンション高めなのは、2話連続で愛想のないマリコさんにフラれててヤケクソハイテンションになってるから説。
そんな戯言はともかく、初対面のときはペースを乱されまくってたけど次にあったら早速亜美ちゃん方式で「涌く涌く」の振り付け挨拶をしてた風丘先生の適応力は半端ない。コミュ力高いなぁ。

◆家政婦ならぬ「科捜研は見た!」
確かにあの雰囲気では入って行きづらいが、あの様子をずっと黙って見ているマリコさんは結構あくどいと思います。

◆「たられば」なんて語っても、どれが本当に良かった道なのかわからない。
そんな「正論」を言うマリコさんに、茜さんは言うのです。
「それは……榊さんが選んでこられた道が、間違っていないからですよ」
物語の“主人公”にこういうことを言うのもとても不毛な気がしますが、少なくとも今のマリコさんは周りに恵まれてるなぁと思います。無茶ができてるのも周囲のおかげなところが多分にあるよねと。
その環境の良さを引き寄せているのが、マリコさんの性格だったり信念だったり、或いは運も含まれているのかもしれないけど、それらを持っているからこそ「正論」を言うことができる。
とても皮肉な話ですが、“持つ者”であるマリコさんは“持たざる者”(と、本人はそう自虐している)茜さんの気持ちは、この時点じゃあ本当には理解できてなかったのかもしれん。
とか考えたが、別にそこまで考える話でもない気がした。

◆話には全然関係ないけど、マリコさんのピンクのポロシャツに茶色っぽいストールをすとーんと落として黒い上着を着ている、あの着こなしはどーなんですか。
アレはマーちゃんなりの精一杯のオシャレなんですかね。少なくとも、私にはいくらマリコさんでもアレはナウく見えないです。

「いきなり何を……マリコさんって……解析不能……」
帰ってきて早々閃いて鑑定宣言するマリコさんに圧倒されている亜美ちゃんの裏で宇佐見さんはどこか楽しげに鑑定の準備をしているので、この人も相当(ry)
しかし次週の予告は……

◆新人亜美ちゃんにお株を奪われる相馬さん。しかし亜美ちゃんって、結構独特なタイピングしてんね。

◆マリコさんと土門さんに責め立てられたら、そりゃあどれだけ意思の強い寡黙な人でも速攻で落ちる。想像するだけでぞっとする、嫌だこんな状況。私だったら30秒で自白します。

◆金賞受賞した後、版画を褒めたあとに「倉貫さんが殺人容疑で逮捕されました」(要約)とか告げちゃうマリコさんは割とあくどい。いつかは誰かが言わなきゃいけないことですけども、もうちょっと待って差し上げてもよろしいんじゃありませんか。

◆マリコさんがたらしこんだ女性がまたひとり増えた。今回は事件関係者。
マリコさんはジャンプ黄金期の最終回展開でもやる予定があるんですか? マリコさんがピンチになったときに、今までお世話になってきた人たちが「マリコさん、頑張れー!」とか応援しに来ちゃうんですか? そして「みんなの元気を私に分けて!」的な。

◆屋上で相変わらずシャレオツな会話をするマリコさんと土門さん。そうですね、人生ってのはそういうものです。

ものすごく個人的な話ですけど、倉貫さんから茜さんへの想いがホレタハレタも混じってるとかいう話にされた時点で、倉貫さんの真意がどうあれこちらの気持ちが萎えてたのはここに告白しておく。なんだろうね、コレ。
職人物のテンプレートはなぞってたし守ってたからかそう悪い話でもないんだろうけど、それ以上ではなかったな、的な。
今までの3話までみたいな、視聴後にあからさまな「いやいや、ねーわ」的な強烈な引っ掛かりを感じることもなく、事件面では特に印象的だったところはねーです。言っときますけど、別にコレは褒めてるわけじゃないですよ。

対して、小ネタは結構ツボでした。
亜美ちゃんが、予想してたより根が素直な子でした。言動がヲタっぽいのに目を奪われますが、思考は割と理解の範疇です。イマドキの若いヲタクっ子、って感じ。見ていると色々な意味で優しい気持ちになれます。
マリコさんに圧倒されてるところなんかは、「そうだよね」と。新しい人が入ると、そういうマリコさんの「作中では当たり前になっちゃってるけど本当はやっぱり変な人」具合が改めて浮き彫りになるのでいいですね。

次週!

マリコさんvs宇佐見さんのガチ鑑定対決!

宇佐見さんのお母さんって、ああそういや初登場回でそんな話もあったな……
第11シーズンで宇佐見さん回があると聞いたときは、そのお母さんネタを振ってくるかと思ってたら違ってて驚いた覚えもある。
その宇佐見さん回は、第11シーズンの中で一番好きなのでやっぱり今回も期待しちゃいます。
そう、楽しみは楽しみなんだけど、これは宇佐見さんに惚れてる泰乃ちゃんがいる頃にやっといてほしかった気はします。私がナヤメルオトメな泰乃ちゃんが好きだから、という個人的な好みがダダ漏れなのは認める。

そんなこんなで、次週以降も期待! してるんだぜ!

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