第3話 魔性の母
ゲスト:荻野目慶子、佐藤すみれ、小橋めぐみ、大西耕治
脚本:田子明弘
監督:赤羽博
で、結局冒頭の菜摘ちゃん反抗期の理由はなんですかね? お年頃?
◆本編が始まる前の、特撮臭がする人物紹介。
吉永誠一……熱血・人情派刑事
鑑貴一……新相棒、吉永とは異なる「合理性重視」
一色理香……鑑識課。「学級委員」とアダ名される。
小沢慎一……吉永を知り尽くす。
塚田篤志……部下思いの鑑識主任。
玉田隆一……熱く行動的な刑事。
木島拓也……通称「データマン」。
牧村仁……頼れるベテラン刑事
辰巳耕造……吉永と対立する冷徹管理官。
片山桐子……冷静沈着な頼れる班長
吉永照子……「デコ」と呼ばれる最愛の妻
なんというか、シリーズをあまり知らない私にとっては色々再発見がありました。楽しいね、こういう紹介。
しかし、小沢さんだけポジションの説明じゃなくて、なんというか「ウザさ」の片鱗紹介みたいな……そんな……いや、別にいいですよ。構いませんけども。
◆前の話まではめっちゃいい子だった菜摘ちゃんが反抗期開始。小学5年生にもなると、色々難しいのかもしれん。
いや或いは、生まれてくる妹だか弟だかに母親の愛情を取られそうで嫉妬してんのかしら。
◆非番の日には必ず事件が起こる吉永さんにお祓いを勧めるものの、「行ったよ、もう。川崎大師、寒川神社、鶴岡八幡。他にオススメがあったら教えてくれ」だそうです。
とあるゲームに、「災いの女神に最も愛された男」ってあだ名されたキャラクターがいたんですけど、吉永さんもその類かもしれない。
◆「人間って、本当に酷いことをする動物ですね」
そんな言葉に対して「鑑識が、遺体に感情移入してどうする」と塚田主任に怒られても別に凹んでるわけでもなく、素直に頭を下げてる理香さんをわざわざ庇うためにしゃしゃり出てきて、「主任! そういう言い方ないでしょう。理香さんは繊細なんですから……」とか抜かし、「お前、半分ぐらいもらえよ」と主任に冷徹なツッコミをもらったら「これ以上、繊細になってどうするんすかウフフフ」とか言っちゃってるからダメなんだよ、小沢さん。
そんな小沢さんに対する、塚田主任と理香さんの冷たい視線。本当に人間って、酷いことをする動物ですね。
◆吉永さんの家は至って平穏、それを聞き出しすかさず「……だそうだ、片山」と、二人の過去の関係を知った上で話を振る辰巳管理官が下衆いな。元々好感度は高くないけど、今回でもっと下がってますよいいんですかっ
そんな辰巳管理官に冷たい視線を浴びせただけで無視してる片山班長さすがです。この人は本当に対辰巳管理官で機能してるな。
◆被害者の娘のさやかちゃんが、メイクがキツいけど、ツンデレっぽくてかわいいです。ナチュラルなメイクをしてくれたらもっとかわいいと思います!
◆なんだかんだで吉永さんと貴一くんもいいコンビになってきてて、見ててホッとします。貴一くんも、面倒くさい性格ながら悪いヤツじゃないから。
◆コーヒー手渡しに嫉妬して職務怠慢な小沢さん。
それを注意しつつ、「もう告白はしたのか?」と少し話を向けただけなのに、小沢さんに「えっ、してませんよ。やめてくださいよ、そういういやらしいこと言うの! ホントいやらしいんですから!」とか過剰反応され騒がれ、小沢さんとともに冷たい視線を浴びせられた吉永さん、乙です。
しかし、告白だけで「いやらしい」って、小沢さん……
穢れた大人って、妄想力たくましいよね(小声)。
◆なんつーか、母さんとさやかちゃんが怒鳴り合ってるところは、さすがに声がキンキンしすぎてて聞いてて辛かったです。
女同士でも親子って難しいな、とこぼす吉永さんと貴一くんのやり取り。
貴一「難しいですよ、親子って。僕にはアインシュタインの相対性理論ぐらい難しいです」
で、やはり「知りたかったんだろう。どんな男で、どんなデカだったか。と同時に、認めてもらいたいんじゃないのか? 親父さんに」とかいう、思春期の反抗期みたいな理由で親父さんに反発してんのね、貴一くん。
それがわかると、だいぶ可愛らしく見えるから不思議だ。まあ、実際に傍にいたらすっげぇ面倒くさそうだけどw
◆心理学知識そのものは役立ってるかもしれないけど、人差し指立てて自分の説と存在をアピールする貴一くんに、小沢さん化の片鱗を見た。この子も、小沢さんみたいになるんだべか……
◆初回かなんかの感想に、「辰巳管理官、もしかして刑事の鑑さんが殉職した事件に関わってる?」とか書きましたけど、回を追うごとに小物化してきてるので、こんな小物がもしもラスボスだったらしょっぱいなぁ、とか思ってるところです。
自分に歯向かったヤツに「辞表書け」と迫り、さすがにマズいと思った周囲に吉永さんが咎められれば「もう遅い!」とトドメ。しかも案の定、吉永さんに過去の捜査ミスまで暴かれるし。
初っ端からゼロに近かった好感度が、ゴリゴリ削れてマイナスに到達しようかという勢い。ここまで憎たらしくなるのは役者さんが真面目に演技してくださっているからなんだろうけども、それにしたってもう少し好感度をあげるようなイベントがあってもいいんじゃないの。
しかし、初回の吉永さんの様子からして昔はもうちょっといい人だったっぽいし、そして変わってしまったことも吉永さんは知らなかったみたいなので、その変わってしまった理由に刑事の鑑さん殉職事件が関わってる、とかなんですかね。どうなんだろ。
◆「田丸ですね! 田……丸……」
いくら自分の恋敵だからって、好きな人とその好きな人の想い人の間に文字通り割って入って邪魔出来て、それで本当に小沢さんは楽しいんだろうか。
理香さんの嬉しそうな顔(貴一くんの顔が近くにあったとき)から嫌そうな顔(小沢くんが割って入ったとき)への変換がものすごく印象的でした。あーあ。
◆菜摘ちゃんのヘアブラシ使ったかもって、吉永さんがどこに使うんだよいい加減にしろ!
今は菜摘ちゃんと吉永さんの仲はいいけど、そろそろ「パンツ一緒に洗濯しないで!」とか、「同じ空間で息を吸いたくない」とか言い出されるんじゃないか。年頃の女の子は難しいからね。
◆今回のメイン事件の真相は、はぐれ死。
なんというはぐれ。女がナイフ持ってきて、男が「やめろよ」→揉み合ってグサッ、っておいおい。
◆妊娠中の女を手篭めにしようと襲うなんて、なんていうか……マニアック……だね……
◆トリックが仕掛けられていたとはいえ、結局事実誤認をしたまま真犯人を逮捕できなかったってことは、辰巳管理官の進退問題とかにならないんですか? ねぇ?(ニヤニヤ)
◆さやかちゃんは、言い方と態度がキツいだけで言ってることは真っ当だと思います。
自首しなかったのも、それを隠し続けてたのも、彼女の言う通り、関わった2人の弱さを隠すための「都合のいい言い訳」でしかないからね。
そういう理解をした上で母親の過去を認めて、許し、待つことをきめたさやかちゃんはとてもいい子だと思います。
吉永さんに連絡先をもらっても、「たぶん(連絡は)しないと思うけど」って言った言い方で「あ、この子ツンデレだ」って確信したけど、その後、吉永さんの携帯電話に電話かけてきて
「本当に出るかどうか、試しにかけてみただけ」
「それと、お母さんに伝えてもらえますか? どんなことがあっても、お母さんはお母さんだから」
って言ってるの聞いて、さやかちゃんが大好きになりました。いい子だ……
うーんまあ、可も無く不可も無く。さやかちゃんがいい子でかわいかったので、それをプラスするとアリ、ってな感じでしょうか。
しかし、辰巳管理官がどんどん小物化してきてて、好感度がゴリゴリ下がってんのは意図的なのかどうなのか。意図的であってほしいけどねぇ。
次週は吉永さん大号泣の予感。
あの金髪の兄ちゃん、なんなんだべかね。