第6話 マリコvs防災の達人!決死の防災グッズ鑑定!?
ゲスト:前野朋哉、弓削智久、宮下雄也、杉本有美
脚本:松本美弥子
監督:柏木宏紀
防災グッズ、何か備えてますか?
私は……備えてない……ダメだな。なんか備えなきゃ。
ということで、今回の感想へ。
あらすじ
山中の川辺で男が遺体となって見つかる。被害者の大倉(弓削智久)は、防災アドバイザーとして活躍する徳永(前野朋哉)のもと、避難体験に参加していたと分かる。その内容は防災グッズだけで3日間過ごすという試みで、徳永・大倉はじめ、中学時代の天文クラブの仲間だった4人で参加していた。マリコは被害者の衣服の足のほうだけ湿っていた事が気になる。鑑定と捜査の結果、徳永たち天文クラブメンバーの“悲しい過去”が浮上して!?
見どころ
◆「まもるん」に握手を求める亜美ちゃん
ネットの有名人には相変わらず詳しい亜美ちゃん。そのうち、亜美ちゃん自身がネットアイドルになったりするんだべか……(たぶんないよ)
◆傷の見分けがつかないもんなのだろうか
風丘 「あちこちに傷がある。相当執拗に襲われたのね」
話を追うと被害者の全身にあった傷の大半は、生前斜面を転げ落ちた時のものなんだろうと思うのだが、風丘先生レベルのプロでも「襲われた時の傷」とその傷は見分けがつかないものなんだろうか。見分けがつかないならそれは何故なのか、すげー知りたいんですけどね。そういうところで嘘つかないでほしい。
◆とうとう風丘先生がツッコんだー!
風丘 「マリコさん。言いたいことがあるなら、目力ビームではなく、言葉で……」
目をそらしながらだけど、とうとう風丘先生がツッコんだ。そうだそうだ、言いたいことがあるならまず口で言うもんだよマリコさん!
そんなツッコミを受けたマリコさんの返答はといえば、
マリコ「風丘先生なら……」
風丘先生なら言いたいこともわかってくれるだろう、みたいな重すぎる信頼ムーブ。やめなよそういうの。マリコさんってこう見えて、実は激重感情抱えてる人なのかも。
それに負けちゃった風丘先生、「これも調べておきます」。風丘先生がマリコさんに勝てる日は、遠いな……
◆阪神淡路大震災
私は当時まだ幼かったけど、確か教育テレビ(当時)の「おかあさんといっしょ」が震災報道に差し替わったのでよく覚えている。テレビに流れる生々しい映像も。
当時を生きる人たちにとって、阪神淡路大震災は震災への意識を変える大きな出来事だったのではないかと記憶している。学校とかそういうところで、避難訓練もたくさんやってたと思う。その数年後に小学生になったけど、その時も阪神淡路大震災の話を引き合いに、避難訓練の大切さを説かれた……という覚えがある。
人は、大きな出来事が自身の近くに降りかからなければ意識を変えることはできない。愚かだけど、みんなそうだから仕方ない。
だったらせめて、人から伝えられた教訓はしっかりと胸に刻んで生きていきたいっすな。それが「備えて生きる」ってことなのかも。ちゃんと防災グッズ、用意しとかないと。
◆マリコ「ログハウスへ行く。確かめたいことがあるの」
宇佐見「我々も、被害者が水を汲んだ場所を探します」
日野 「!?」
日野所長がここでびっくりしてるのめっちゃ笑う。他の皆さんは別に驚いてないのに、日野所長だけ想定外の内容を聞かされている。やっぱり宇佐見さんは常識人のフリをしたマリコさん側の人だよ……
◆就寝用のアルミシート
マリコ「この素材は通気性が全くありませんね。長時間使用すると、外気との差で中の水分が結露として溜まるんじゃありませんか?」
通気性がないから、外の気温によっては結露が出る。それじゃあ、特に冬場には使えないのでは……
あと衣服を湿らせてたのはその結露した水だみたいな話でしたけど、その結露した水分には中に入ってる人の汗とかそういうのが混じりそう。日野所長は「ただの水」って言ってたけど、ちゃんと調べてたらすぐわかってたような気もする。
いや別に、これに関しては嫌うほどの遅延行為でもないとは思うんだけど、でも基本的に「それ、すぐわかったよね?」ってのを遅らせる遅延行為って、見てて萎えるんだよなぁ。よっぽど上手い理屈をつけない限り。今回はそういう話の都合に対する理屈付けが雑というか下手だった感じがする。全体的に。
◆過去回想の子役が現在の役者さんに似ている!
そのキャスティングができるなら、何故時たま本人再現などをやらすのだ、東映よ……
◆マリコさんに迂闊なことを言わせないでほしいの会
土門 「何事にも備える性分だから、隠蔽工作も完璧というわけか」
これに対して、マリコさんは何かを考えていて特に返答はしない。
マリコさんに迂闊なこと言わせないでほしい、というのはこういうことです。ここで「そうね」とか「徳永さんを追い詰める証拠を見つけてみせる」とか言わせないのが、たぶん他の方々の共通認識としての「榊マリコ」なんだと思うんです。要するに、根拠のないことを言わせない。根拠のないことを言わせるなら、そこに意味をもたせる。
頼むよそこらへん、真部脚本……(来週)
まぁ、土門さんは扱いが難しいんだろうなぁとは思ってます。土門さんが強キャラっぽく見えるの、それこそメインライターお2人とか一部の人が担当してる回ぐらいなので。土門さんはね、まずそもそも出席率から始めようね。
◆ホワイトな職場アピールをする科捜研
君嶋 「すいません……私は、娘のお迎えがあって」
日野 「え?」
君嶋 「妻が地方へ出張しているので、今日明日は定時で帰らないといけないんです」
日野 「何も済まないことなんかないよ。だったら今日はもう上がって。お嬢さん、待ってるでしょ?」
君嶋 「はぁ……でも……」
宇佐見「我々に、任せてください」
ホワイト職場アピールをする科捜研一同だが、まぁ確かにあのブラックな働きぶりは、家庭に待つ人がいないからできることだよなぁ。宇佐見さんは介護中のお母さんがいるけど、デイケアとか色々駆使してるみたいだし、お母さん自身しっかりされてるし。
マリコさんがいるからブラックな職場になってるってのはまぁそうなんだろうけど、旧の頃や新になりたての頃ならいざしらず、それ以降の落ち着いたマリコさんなら、事情話せばちゃんと今回みたいな対応してくれるとは思うよ。視聴者はイメージだけで誤解している気がする。
◆マリコさんの手首、細っ
知ってたけど。知ってたけど細い。あと肌白い。
そんなマリコさんの手首をとってブレスレットをはめてくれるなんて、まもるんは沢口靖子ファンを一気に敵に回したな。くっそ。うらやましいぜ。
◆土門「罪をかばうことが、お前の友情か?」
ちゃんと事情を見抜いて的確に説得できる土門さんカッコいい。
ここはカッコよかったよ。今回の土門さんは、話の雑な部分の犠牲になってた感があるな……
あと、取調室の机に座る土門さんは画的にカッコよかった。やんちゃな部分が垣間見えると土門さんはカッコいい。
◆莉子ちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ランドセルが黒系、ってところに時代を感じる。赤やピンクも悪いわけじゃないけど、好きな色選びたいもんな。
莉子ちゃんは「お父さん」と呼ぶ。「パパ」と呼んでくれないのを嘆いてた君嶋さんでしたが、まぁ、ニコニコ笑いながら「お父さん」なんて呼んでくれるのも今のうちだろうからな。娘の成長はすげー早いと思うよ……
児童館の先生の名前は「南 菜月」先生(台詞+字幕情報)。また出てくるんだろうか。
別行動をすることによってヒント、閃きの元を得る君嶋さん。今期も残念ながら君嶋さん回はなさそうだけど、その代わりに見せ場増やしときました! ってことなのかな。「第二のマリコ」だもんなぁ。
◆舞台調演出
プレハブ小屋で閃きを得るマリコさんのところ、めちゃくちゃ舞台っぽい演出だった。
沢口さんって元々舞台の方が映えそうな気もするし(映画出身なのは知ってますけど)、舞台っぽい演出したくなる気持ちはなんかわかる。
◆CDプレゼント告知は亜美ちゃん
50名は多いのか少ないのか。
物理男子こと君嶋さんは出ない。そうなのか……
◆マリコさん、一応死にかけてた
斜面を転がすだけでマリコさんが死ぬなら、歴代の犯人は誰も苦労してないわけで……
※マリコさんは特別仕様です。常人は真似しないように
土門 「大倉大輔氏に対する殺人容疑、並びに榊マリコへの殺人未遂容疑で逮捕する」
マリコさんを殺しかけた犯人を、きっちりとマリコさんへの殺人未遂でも引っ張るよ宣言するの、意外と今回が初では? 初じゃないかもしれないけど、意外と珍しい気がする。聞き慣れないもんね、「榊マリコへの殺人未遂容疑」。
でもマリコさん、CM開けでしれっと出てくるのでもう制作側も「マリコさんの生き死ににハラハラする視聴者、もはやいねーよなぁ!?」みたいなノリで笑う。開き直ってんじゃねーよw
◆『遺留捜査だ……
同じ週に放送があったから、というわけではなさそうだけど、これは『遺留捜査』パターンですわね。被害者にも泣ける事情があって、言えないことがあって、でも死んだ後にそれが明らかになって、主人公が被害者の言葉を代弁して……みたいな。
話がどことなく雑なところまで似せなくていいんですよ、とは思う。『遺留捜査』であっても『科捜研』であっても、話が雑なのは良くないと思う。
マリコさんに糸村さんムーブさせるのは、ちょっとやめてほしいっすね。マリコさんは糸村さんにはなれませんよ。そもそも、マリコさんは科学バカの科学者なんで……やめてください……
◆土門「1番伝えたい思いは、なかなか口にはできないのかもしれないな」
マリコ「土門さんにもそんな思いがあるの?」
そらあるんじゃないですかね。目の前の人に、「無茶するな」とか「単独行動するな」とか、どの口が言ってんだみたいなことは言いたいんじゃないですかね。そしてCM開けにピンピンしてんじゃねーよ、とか。そうか違うか。
マリコさん、斜面を転げ落ちても悲鳴のひとつも上げず、的確に自身の応急処置を行い、徳永さんからもらったホイッスルを吹いて救助を待ってた模様。結構ざっくり切ってましたけど!?
土門さんが「備えて生きろ、か……忘れちゃいけないな」といい感じにまとめてくれてましたが、別にあれ備えてたわけじゃなくて、たまたま徳永さんからもらっただけのものだしな……まとめも雑。いいのかこれで。
雑感
9月は防災月間だからね。職場や学校で防災訓練してる人も多いんじゃないでしょうか。備えて生きましょう。
上で何回か書いてるけど、話の理屈付けが雑だったり下手だったりで、「いいのか、それで」となる話だった。
まぁ、マリコさんは不死身ですってことで。ダメだ、これ以上書くことがない。薄い話だった。
次回予告
次回は風丘先生メイン回!?
中の人のあの忙しさで、いつメイン回を撮影してる暇があったんだ。土門さんよりよっぽど……(それ以上は禁句)
解剖されたい男。面白そうな要素ではあるが、真部脚本なんだよなぁ。
亜矢ちゃんも出るようですが、トンチキな使い方されてないといいですねとしか……
それぐらい、私にとっての真部脚本は地雷なんだということでご容赦願いたい。
本来ならスタッフの名前だけでラベリングするようなこと、しちゃいかんのだろうけどね。そして別に「風丘早月回はメインライターのみでやれよ」の段階はとっくに過ぎてるとは思うが、それなりに上手い人とかに書いてほしいんです。真部脚本は不安しかない。もう、この人の場合は逆の意味で信頼と実績があるので。