第7話 行旅死亡人334番
ゲスト:工藤遥、宮田早苗、北原里英、おおたけこういち
脚本:瀧川晃代
監督:田村孝蔵
今期「サブタイカッコいいで賞」ノミネート作品。
中身は……
あらすじ
警視庁が公開している身元不明遺体の似顔絵を見たという女性・関口エリが、「どういう事か説明してほしい」と抗議にやって来た。エリによると、5年半前に亡くなった“行旅死亡人”の女性の似顔絵が娘・萌絵にそっくりだが、萌絵は生きているというのだ。エリは、娘とは会うことも声を聴くこともしていないが、毎年、誕生日には萌絵からプレゼントと直筆の手紙が届くという。浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班は謎を追うが…?
見どころ
◆宗ちゃんさよなら……
結局、宗ちゃんとはなんだったんだ……にならぬよう、浅輪さんには立派な「父」になってほしいところ。
宗ちゃん、「そうのすけ」って言うのね。現代にしては結構古めかしいお名前。いや、逆にナウい(死語)なのか?
◆猪狩さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
のらりくらりマイペースぶりが、ホントクセになる。猪狩さんも『9』シリーズにはなくてはならないスパイス。
伊東四朗さんには、ホント長生きしてもろて……
◆佐久間くんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
おかえり! 相変わらず素直でいいヤツだな。普通、あそこで「僕で良かったら」的なセリフ、出てこないぞw
その後も、浅輪さんにくっついていったり、礼儀正しく手紙をお母さんからお借りしたり、手紙を鑑定したりと大活躍。
今回は『遺留捜査』だと思うが、茶目っ気を取り除いた村木さんって感じで良かったな。本家もこれぐらいマトモだったらなぁ……(酷)
◆上野駅だ!
知ってる場所が出ると嬉しくなる民。
しかし、ここでのひったくり騒動、別にまるっといらなかったという。事件とは関係してないし、ただただ浅輪さんカッコいいシーンなだけだった。確保。
別に引ったくりいなくても、普通に浅輪さんたちと合流できればよかったんだよなぁ。なんで入れたし。
◆志保「私は、適当に重なってる方が、むしろ落ち着くんですけど……」
家ならどうでもいいけど、職場でそれはダメじゃろw
性格的にそこらへんが合わない国木田班長と志保さんの言い争いを眺める青柳矢沢由真トリオ。手伝ってやろうとか仲裁してやろうとかしない辺りが、この3人の性格とか国木田班長や志保さんがどう思われてるのかが現れてて好きw
そしてそこに来た浅輪さんからのメールをこれ幸いとばかりに理由にし、逃げ出す志保さんが志保さん過ぎてホント大好きw いやーそうっすよねー猪狩さん相手ですもんねー無視する訳にはいかないっすもんねー!
◆矢沢「あっ……いいっすよ。俺、やっておきますよ」
前回の妙子さん入院を覗き見しちゃったことから、なんかアンジャッシュコントの予感!がする矢沢さんの気遣い。これでマジでアンジャッシュコントオチだったら、矢沢さんは一発青ちゃんを殴ってもいいw
◆由真「ああ……私じゃなくて」
由真 「新藤先輩がサブカル好きだって思い出して、で、ちょっとメールしてみたら、長~い返信メールが来たんで、要点だけ」
そういや新藤くんって、地下アイドルとか好きだったな…… →S4-10『爆弾バスツアー』
あれ、「サブカル好き」ってカテゴリだったんだ。「オタク」をやんわり表現するとこうなる、みたいな言い方だな。あの話の新藤くん、間違いなくただのドルヲタだったし。
◆早瀬川「ねえ。ここは喫茶店じゃないんだけど」
すげー正しいクレームであろうな、これ。志保さん、紅茶のおかわり頼んでるんだぜこのセリフの前に。ダメじゃろw
それでも今回は頼まれごとを一緒に引き受けてくれる優しい早瀬川先生であった。いや、いつもが優しくないわけじゃないんだけど。
◆妙にキャラの濃いバンドマン隣人
ただの超記憶力の良い人だった。事件とはここしか関係なかった。マジか……
◆志保さん、いいキャラしてるよな……
整理整頓しよーぜっつーてる段ボールまみれの部屋の中に、更に段ボール増やそうってんだからホント志保さんはいいキャラしてると思いますw
佐久間ッティ、志保さんの荷物持ってくれて超いいヤツ。特捜班のみんなにも好かれてて納得。あれ、由真ちゃんは初めましてだよね?
◆デートクラブに詳しい青柳さん
というか、青少年の関わりがちな犯罪に詳しいってことなんでしょうな。デートクラブがすなわち違法、犯罪ってわけでもないんだろうが、温床にはなりがちってところなのかな。
◆浅輪「捜しますよ」
浅輪 「生きてたら犯罪に巻き込まれてるかもしれないし、もし亡くなっていたとしても、ちゃんとしたところに帰してあげたいじゃないですか」
佐久間「……僕、手紙の分析します」
お前ら、めちゃくちゃいいヤツだな……となる。
浅輪さんはそうだろうけど、ホント佐久間くんもいいヤツである。この素直ないいヤツさが、『9』シリーズの中では珍しくて眩しい。みんな一癖も二癖もありすぎなんだよなぁw
◆志保「あの……それなんですが」
志保 「私の私物に紛れ込んでました。どうもすいません!」
や は り お 前 か
と視聴者がツッコんだら、国木田班長にもツッコまれてるし。
9番のファイルが見つかったことでスッキリして捜査に出かけていく国木田班長。今回、事件か事故かハッキリしなかったとはいえ、国木田班長の態度もなかなか酷いw
◆足で捜査する国木田・志保・早瀬川トリオ
早瀬川先生まで引き連れて、足を使って捜査するトリオ。
結果的に本当の事件現場を見つけ出すわけですが、逆に言うと、当時の鑑識とか捜査がどんだけ無能だったんだよっていう……いやもう、それ言い出したらこの話終わりなんですけども。
◆劇団あおやざ
違法デートクラブを演技で釣って捜査協力(強制)させる。この2人らしいんだけど、ホント酷いw
◆人の名前をきっちり覚える由真ちゃん
プロフィールもきっちり覚えてる! 偉い!
こういう細かいところに性格出るの好き。浅輪さんは人当たりいいからこそ、「名前覚えてない」ってさらっと言えるんだな……コミュ力の違い……
◆三ツ矢「任してください」
有能な若手。指を鳴らすのはジャニーズさんだからなのか(どういう偏見?)。
◆クリーニング屋さんも大変だ
ジャケットのボタンが取れたとか知らんがな!と突っ返さない萌絵さん、超いい人だな……
ボタンが取れたとかそんなの(猪狩さんだけど)に対応しなきゃいけないなんて、クリーニング屋さんも大変だ。絶対やらなくていいヤツだろそれ。
◆主題歌プレゼント!
水9枠はステブレレスで報道ステーションと直結なので、ここで。
青柳さん、というか吹越さんの「少ないね」のおかげで3名様→50名様にプレゼント! 詳しくは公式サイトへ!
◆奈央さん、めっちゃくちゃダメ友人では……?
クズとは言わんけどさ、めちゃくちゃダメなタイプの人では? 絶対この人と金銭ともにするようなことしちゃダメなタイプの人では? 違法スレスレっぽいデートクラブで稼いだり、変な男につきまとわれて友達の家に転がり込んだり、前金の支払い忘れてたり、保身のために萌絵さんのことを黙ってたり……
萌絵さんはめちゃくちゃいい人だったけど、友人を見る目はなかったのかもしれない。悲しいけど、友達も選ばないとこうなるってことなのかもしれない。ホントに世知辛い話だ……
◆不作為の罪
事件事故が起きたら、すぐに通報しましょうという教訓話。なのか?
あそこまで人を煽ることができるメンタル、ほしいようなほしくないような……
その後、のほほんと暮らしてたことが結構怖い。こういうメンタルは、いらないっすね……
◆佐久間くんの大活躍とお母さんの涙
と、そこから明かされる萌絵さんのエピソードは素敵だと思うが、猪狩さんの「奈央さんもあなたの娘みたいなもんじゃないか」は「そうかな!?」って感じだ。なんかこう……無理に許せる人情話にしようとしてませんか!?
こう、お母さん役の宮田さんの演技があったから泣けたけど、今回の事件は割と奈央さんのせいだよ!?みたいな。許しちゃダメな類の話じゃないかなぁと思うんだが。
でも、「それだけが、私の救いです」って言ったのはよかった。ホント、今回マジで誰も救われてないしな……かろうじて、過去の肩荷が降りたであろう奈央さんぐらいか? 仕事そのまま続くんかい!みたいなツッコミはさせて。
◆猪狩「班長、『最後』はないでしょ」
猪狩 「私、まだまだ現役ですよ。これからもどしどし、優秀な鑑識課員を育てます!」
いやホント、長生きしてもろて。
雑感
ただただ萌絵さんが可哀想な話だった。萌絵さんがいい人なのは話の端々でわかっただけに、奈央さんなぁ。彼女の言動には諸々引っかかるとはいえ、最後らへんの萌絵さんのお母さんの演技とセリフはさすがに泣いた。つらい。
もしかして今期初のキャラストーリーない回だったか? かろうじて矢沢さんが青ちゃんに気ぃ使ってたぐらいか。あとは最初の浅輪夫婦のやり取りとか? そのせいか、物足りない回ではあった。というか、完全にサブタイのカッコよさに負けている。期待を返して……
次回予告
次回は徳永脚本! 今期はこれだけなのかな。やはり次期『刑事7人』が忙しいんだろか。
誘拐事件発生! 都内湾岸大捜査!
正体の掴めない犯人! 手がかりは浅輪さんの記憶の中……!?
サブタイは『あの日の少年』。
なんかエモい感じになる……? 楽しみだ!