【科捜研の女 2022】第5話 感想

科捜研の女
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第5話 天才科学者VSサル

ゲスト:石黒賢、高田里穂、西銘駿、佐伯新

脚本:櫻井武晴
監督:兼﨑涼介

 京都旅行行ってきました。詳しくはTwitterでぶつぶつ呟いてたので、ここに貼ったツイートからリプ辿って見てください。

 ↑このツイートから全部ツリーにしてあるので、興味ある方はどうぞ。
 楽しかったです。聖地・わらじ亭さんにはまた行きたいし、今度はちゃんとルートとか考えて、バス1日乗車券とか買ってお得に旅行したいです。今回はICカードで済ませちゃったわ。

あらすじ

動物音声学研究室の助教・園山が殺害された!事件当日の防犯カメラ映像は消されており、目撃者はケージ内のサルだけだった…。研究員の中には、あの物理学者・古久沢(石黒賢)を慕う学生も!やがて、園山は過去に古久沢のアカハラが原因で、ある研究室を辞めていた事が発覚。再び古久沢の元を訪れたマリコは、古久沢が連続人体発火事件で使われた蓄電池の開発を引き継いでいたことを知り…!?果たして、古久沢と事件の関係とは…!?

見どころ

◆サル回……じゃなくて、亀回

 サブタイにもなってるのにお猿さんは殆ど活躍せず、今回のメインは亀。なんでだよ!
 まぁ次回予告の時点で押されると凶器だとバレるからってのはあるんだろうけど、それにしても宣伝の仕方が歪。亀さんもかわいかったが、私はかわいいモン太ちゃんももっと見たかったぞ……モン太ちゃんの活躍はサウンドレベルメーターで死亡推定時刻を算出したくらいですよね。あとは鳴き声でミステリ感を煽ったぐらい。モン太ちゃん!!!!!!!
 関係ないけど、マリコさんがずっと「モン太ちゃん」って呼んでてかわいかった。

◆亜美「ゆい先生……?」

 発音的には「ユイセンセイ」みたいな、全部カタカナっぽかったぞ。コンピューターが知らない単語を受け付けられない的な感じだった。亜美ちゃんもだんだん、マリコさん化してきている……?

◆マリコさんが待ってる

マリコ「私は今日一日、殺害現場の血痕を鑑定していますから、いつでも科捜研で待ってます
風丘 「……はい」

 マリコさんのあまりのスパダリ的発言に、思わず風丘先生も納得。してるのかこれ?
 でも一定の層は落ちそうである、マリコさんの「待ってます」発言。沢口靖子級美人のマリコさんが笑顔で待ってると思えば、胃の内容物の鑑定ぐらいはお茶の子さいさい……なんだろうか。

◆亜美「すいません。防犯カメラ映像の復元、無理でした」

 亜美ちゃんも万能ではないので、こういうこともある。きちんと「無理でした」を言える亜美ちゃん、或いは職場環境が偉い。

◆アルパカ

 動物じゃないよ。

君嶋 「銅、亜鉛、ニッケルの合金ですね」
   「楽器、カトラリー、装身具、あとは500円玉にも使われますからね」

 たぶん綴りは違うんだけろうけど、アルパカが身の回りにいっぱいある……と考えると、ちょっと癒やされるかもしれない。どうだろうか。

◆マリコさんに勝てない日野所長

亜美 「あれ? 所長、現場から採取されたゲソ痕は?」
日野 「量が多くて時間かかってるの!」
マリコ(じっと日野所長を見つめる)
日野 「……引き続き、やります」

 日野所長はマリコビームに弱い。大丈夫かよ。
 でもちゃんとしなきゃいけないところではビシッと締めてくださるのが日野所長なので、そこらへんは安心してください。日野所長がナンバーワン!

◆やわらかいタメ口の土門さんは怖い

 若者相手だとたまにこういう口調になるが、やわらかいタメ口の土門さんは疑ってるの丸出しで怖い。私はその口調で話しかけられたくないです。いつもの口調で……
 いや、いつもの口調でも怖いな。敏腕刑事さんと話すのは、いつでも怖い。私はキャラクターとして土門さんのことは大好きですけど、人間として接してみたいかと言われたら、たぶんどっちかといえばNoですね。怖いもん。

◆風丘「節電?」

 風丘先生、未だに新ラボに慣れてない説。目の前のスクリーンに映し出されてるでしょ。
 なんか慣れてない雰囲気を出したいみたいなことを雑誌のインタビューでも仰ってたんで、それを狙ってのアドリブだと思います。
 ちなみに、今週出た『TVStation』の連載は小池徹平さんのターン。次回で連載は最後だけど、そこで沢口さんになるかな。どうだろう。

◆マリコ「あっ、風丘先生!」

マリコ「解剖鑑定書と胃の内容物の鑑定書……!」
風丘 「怖い怖い怖い……すごい……圧が強い強い! はい! ダブル鑑定書!」

 マリコビームですら命中率100%で5割の怯み効果ついてるのに、マリコビームに+アタックされたら追加効果どうなるん? 先制+100%怯みとか? なにそれ猫騙しじゃん。マリコさんは実質メガガルーラだった……?
 ちょっと何言ってるかわからないポケモントークはさておき、マリコさんがこちらに寄ってきたら怖い、ってのはそうなんだろうな。小柄なのに圧すごそうだもんな。眼力最強。

◆古久沢先生、あんま喋らん方がいいな

 なんかこう、警察相手に煙巻いてる方が強者(つわもの)感出ていいっすよ。マリコさんと対峙してると、逆に小物感出るからやめた方がいいと思う。今回のラスト対峙、結構ガッカリした派なんで私。

◆君嶋「えっ? 今、京都府警の受付に来てるんですか?」

 デジャブ。または、天丼芸ともいう。櫻井さんって意外と天丼芸好きだよね。

由井 「だって、理学分野で生物やる人って圧倒的に多いから、雇われ研究者のポストが空かないのよ」

 そんなわけで由井先生、圧倒的手がかりと動機を読み解く文脈までお持ちになって再登場。すごいな。ここまで「持ってる」と、もはや神からの寵愛すら感じる。まさしく「やっぱり私ってすごいわ。世界一だわ」
 なんかこう……放し飼いにしといたらいけないトラブルメーカー気質は感じるけど、放し飼いにしとかないとその良さは活かせないんだろうな……という厄介さも感じる。再々登場することもあるんだろうか。その時も、色々引っ提げて登場するんだろうかなぁ。DNA採取装置スーパーくん2号とか。ハイパーくんかな。

◆メインテーマ+脳内プロジェクションマッピング演出

 これは兼崎監督の流行りなのか、櫻井さんが凝ってるのか、どっち?
 それはともかくマリコさん、手でDNAの一致を確認しましたね? もはや機械いらず……?

◆マリコさんが犯行再現回想に出てる!

 かなり珍しい演出。沢口さんが人を殴り殺すところを見たいなら、今回!

◆アカハラの連鎖

 「怠けたいなら科学者になるな!」の正当性は知らないですけど、まぁイヤな話ねぇ……としか。詳しくないので。
 なんか今回、このアカハラの連鎖を「憎悪と尊敬が入り混じった複雑な思い」みたいな感じに綺麗に表現されてましたけど、私はそうは思わなかったな。自分も昔やられてたアカハラやってみたら存外気持ちよかっただけじゃないのか、尊敬はそれを誤魔化すための言い訳では、と思ったんだよな。そしたらなんか違ったらしくて、「私は人間の気持ちがわからん……」ってなりました。ニンゲン、ムズカシイ。

◆ふたりきりのラボシーン

 なんか土門さん、マジで今期はラボへの出席率が異常。なに、マジで出席率気にしてらっしゃる? それとも、そろそろ出席率低下しますか?
 その兆候は他局の考察一課で見られる。「ほぼ京都」がちらほら東京に来ている……

◆君嶋「それなら、僕に考えがあります」

君嶋 「名付けて、『空中採取ドローン』!」

 この京都府警科捜研に入ると、みんな秘密道具をぱんぱかぱーんしなきゃいけない決まりでもあるのけ? この短時間でそんなもの作る技術力がすごすぎる。

亜美 「すごい! こっちの方が『スーパーくん』っぽい」

 由井先生の汗と涙と努力の結晶を踏みにじるような発言をする亜美ちゃん。やめてやれよ。

◆日野「ひとつ、これを……」

 ドローン飛行許可をきちんと貰わないといけない現代(前回はなかったよ)。
 こんな現代の窮屈さへの言い訳も、藤倉刑事部長の仏頂面からのハンコひとつで視聴者のテンションはぶち上げになったりするんだから、まぁなんというか、「我々視聴者って安いわね……」みたいな。いやこれは、藤倉刑事部長のハンコの威力がすごいということで。

◆土門さんの腕時計

 止まったままのものをつけ続けているの、オシャレ度高いっすね。そういえば今回、スマホで時間確認してましたもんね。
 これがどういう含みをもたせたものなのかは最終回ぐらいには明らかになると信じてます。なってくれ。もしこれらが「(あるかどうかわからない)次シーズンに持ち越しです!」とかだったら、東映に対して一揆しかけていいと思うw

◆日野「待って! ここから先は大阪だ」

日野 「管轄外だから一応、藤倉刑事部長に連絡入れておかないと」

 その判断が「殺人犯の前でドローンを飛ばす」みたいなことにならず、存在バレが遅れることに繋がったのだから、今回のMVPは日野所長でいいのでは? やっぱり日野所長がナンバーワン!

◆殺人犯、発見!

亜美 「あの人……そっくりです!」
3人 「……!」
日野 「亜美ちゃん、蒲原刑事に連絡!」
宇佐見「ああ、亜美ちゃん……絶対外に出ないで、車に鍵かけて。ねっ」

 パニックに陥っていても、ちゃんと亜美ちゃんの安全を気遣いイケメンポイントを稼ぐ宇佐見さん。こういう人が男女問わずモテます。

宇佐見「こっち来てますよ! どうしよう……」

 宇佐見さん登山で鍛えてるし、こっちは仮にも成人男性が2人だし、ワンチャンいけるのでは? とか思ったけど、それは甘い野蛮人の発想なんだろうか。そういえばこの人たちは戦闘力0だったな、と思い出させてくれるシーン。

宇佐見「来てますほら。あっ……来てる!」
日野 「うわぁああ!」(宇佐見さんを突き飛ばす)

 ハンコひとつで視聴者を爆沸きさせる藤倉刑事部長vs部下を殺人犯の前に突き飛ばす日野所長、ファイッ!
 勝負にならねぇ……!
 人はパニックになると本性が出ると言うけれど、これが日野所長の本性だとは思いたくない。思ってないよ。
 まぁその後、2人でわちゃわちゃしながら殺人犯の足止めしたりしてたんで……

◆サルモネラ菌

 盗んだ亀さんに噛まれたせいでサルモネラ症になってた。うわぁ。自業自得。
 亀さんは何も悪くないので、凶器になったからといって、殺処分とかにならないといいなぁ。頼むぜ。

◆夢のような話

 その移籍条件、ホントに信じられるものなんだろうか。金だけ提示して、実際はちゃんとした契約ではないのでは? だって金のために盗みを働くような犯罪者を手元に置くの、普通に嫌じゃない?
 ただ単に利用されてただけじゃないかなぁ。そう考えると、ますます救いがないっすね……

◆マリコさんvs古久沢さん

 近い! 近いよ!
 と、心の中の土門さんが古久沢さんを引き倒してました。
 と、茶化さないとちょっとこのシーン、あまりにアレなので見てられねっす。主に古久沢さんのせい。

◆土門「死んだ人の気持ちは想像するしかないが……」

 『遺留捜査』全否定ワロタ。いや嘘です。全否定ではないし、笑ってもないです。
 さっきも書いたけど、これなんか「憎悪と尊敬」というよりかは「アカハラ気持ちえぇ~!」でしかなくない? 自分がされたことで、他人を同じ目に遭わせるってのは気持ちいいしね。これも「死んだ人の気持ちは想像するしかない」けども、私はそっち派です。

雑感

 普通にマリコさんが論破しててワロタ。いや、笑えない。

古久沢「私はこのラボの設備、報酬、研究費、全てに満足している」
マリコ「だから、あなたは研究成果をその国に渡してるんですか?」
古久沢「それの何が悪い? せこい国に渡すより、資金豊かな国に渡す方が技術は伸びる。技術は自分の子だ。貧しい家と豊かな家、どちらで自分の子を育てたいか。考えなくても、答えはわかるだろう」
マリコ「その技術が、どう使われるかは考えないんですか?」
古久沢「それは科学者が考えるべきことではない!」
マリコ「親と言うなら、子の行く末は考えるべきです。科学者は、それを考えながら研究すべきです」
古久沢「そんなくだらん価値観を純粋な科学に持ち込むとは……私は科学者として君を軽蔑する

 最終的な目標とか目的とか、そういうの考えずに仕事する方が軽蔑の対象では……? 少なくとも、一般企業ではそうじゃないか?
 そして、マリコさんに反論できないからって、最後に話逸らすのやめてもらっていいっすか古久沢さん。普通にガッカリしたわこの返答。私が「インパクト先行の台詞」が嫌いなことを差し引いても、これは敵役の古久沢さんの格を落とすだけの台詞では……と思うんだけどどうか。
 だって最終的には、「科学者として君を軽蔑する」なんて話を逸らすようなことを言わないと、マリコさんの言い分と張り合えなかったわけでしょ。もうこの時点で古久沢さんの負けじゃん。勝負付いてるじゃん。これで「最終回も出てきてバチバチやり合う今期最大の敵役です!」とか言われてもな。次週の松下由樹の方がまだよっぽど強そうなんだけど。
 ホント、櫻井さんに頼みたい。「インパクト先行の台詞を言わせるのやめてくれ」。もっとこう……なんかあるじゃろ。強さの表現。頼むよ。藤倉鑑識課長(当時)とか、故・落合刑事は強そうだったじゃん! なんでだよ!
 ってところが気になりすぎて、本筋の殺人事件(今回の場合、これを本筋と言っていいのかわからんが)や、大学の研究費問題を訴える諸々の面白さがかき消された感あり。古久沢さんの最後の台詞までは今回のこと、面白いと思ってましたよマジで。
 古久沢さんの小物臭さはマジでなんなん。頼むよ。もっと期待させてくれ。劇場版の加賀野教授とか、めちゃめちゃワクワクしたんだがなぁ。あれは佐々木蔵之介効果だったんじゃろか。悲しい。

次回予告

 vs松下由樹。沢口さんとは初共演!

松下由樹、沢口靖子と初共演!『科捜研の女』ゲストで“たたき上げ刑事”を熱演

 犯罪予測システムvs疑惑の刑事の勘。
 なんかそれだけ見ると、S17の桃井刑事回を思い出しますね。見ることは愛情。
 あの回はホント面白かったんで、その回に勝てるか? そこまで行かなくても、面白い回作れるか? と不安です。全然別物になる可能性の方が高いけど。
 今期、やっぱり岩下脚本は『科捜研』にはないのかなぁ。『相棒』で摂取するしかないのか。そうか。それは残念だ。

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