第11話 デジタル舞子殺人事件
京都”デジタル舞子殺人” 二次元コード柄の着物の謎
ゲスト:川津明日香、三澤紗千香、南圭介、野島透也、佐渡山順久、村角ダイチ
脚本:松本美弥子
監督:濱龍也
皆さん、劇場版の円盤は買いましたか?
最高なのでぜひ買いましょう。
というわけで、本題!
全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ
思いと全力坂。
この話の見どころ
◆事件発生は1月3日
前回のぶっ飛び新春回が1月9日とかじゃなかったっけ? 謎の時系列シャッフル。
◆亜美ちゃんと日野所長の字
ホワイトボードに書かれる被害者に付着していた微物。
亜美ちゃんの字は読みやすくてかわいい。イメージ通りというか、最強。
日野所長の字は、なんというか特徴的だな……下手とかではないんだけど、結構独特だと思う。なんだろな。
でも、どちらも字が上手い。当然かも知れないが、読めないなんてことはない。羨ましい……(字が下手、特にホワイトボードに書くのが苦手な民)
◆情緒を大事にしたい日野所長
「コスパ」すらおぼつかない発音の日野所長かわいい。
「情緒もへったくれもないよ」とデジタル舞子さんには否定的なようですが、呂太くんあたりはニコニコして見てたので、そこらへんは感性の差なのかな。
で、我らがマリコさんはといえば、被害者がインカムを身につけていなかったことにしか着目していない。さすがやで。それでこそやでマリコさん。
◆舞子DDR
DDRは「ダンスダンスレボリューション」の略だぞ。
謎のゲームのようなシステムで舞踊の練習をしているの、新時代だな……という感じがする。いやシステム自体はいいんだけど、画面の背景で無理に新時代感出さなくてもいいのよ!?
インカムから動きの指示が聞こえる。インカムだと音を聞き取るのが苦手になるヤツ(私)からすると、私はデジタル舞子になれないな……となってしまう。悲しい。
マリコさんを「お姉さん」と呼ぶ美月さん。マリコさんを「お姉さん」と呼ぶ人に悪人はいない(経験則)ので、美月さんが悪人じゃないのはわかってしまったな!
◆男の子だって舞子さんになれる!
そう、デジタル舞子ならね。
亜美ちゃんが「綺麗!」と言ってたように、本当に美しい。
最初は「女の子」限定だったけど、そのうち「男の子だってお姫様になれる!」と言い本当に地球上全ての人が変身してしまった、プリキュアのようなものかもしれない。純粋に「なりたい」と願う心さえあれば、変身できる。そんな現代なのかもしれません。
図らずも、どちらもテレ朝東映ですし。いや、それは関係ないか……
ともかく、男性が舞子になることについて、その特異性とかを論じることなくさらっと流すのはさすがだと思いました。ジェンダー論とか的にもそうだし、そもそも「男性が舞子になることの是非」とかは、事件には関係ねーなら特に構わない、ってのは今のマリコさんのスタイルでもあるし。
後にちらっと映されてわかりますが、速水くんの家は日本舞踊の教室のよう。そこから憧れが生まれたのかな……など、こちらもドラマを感じさせる作りでした。親にはデジタル舞子やってることは秘密、とかもドラマ性を感じちゃうよね。
◆亜美ちゃん×ポメラニアン
かわいい×かわいい。サイッキョ!
今回はなぜか呂太くんがお外に出なかったので(たぶん中の人の多忙)、代わりに宇佐見さんや亜美ちゃんが代わりに外に出てた。宇佐見さんは蒲原刑事と組んでたり。珍しい。
◆好きな人に好きな人がいるって、キツいよね……
後に奈々さんの「好きな人」は庄司さんじゃない別の人物であるとわかるわけですが、もしかして速水くんも……と思わされてしまう演出、演技が芸細。
今回、通常回の割に全体的に落ち着いたしっとり演出でよかったんだけど、やっぱり濱監督かぁ~!となりました。濱監督の演出は、落ち着いてることが多いと思うのでこういう人情話に合う。いい。
◆イケメンがGPSデータ持ってやってきた!
のに、挨拶もそこそこにパッとGPSデータに飛びつくのが我らが亜美ちゃんである。
そう、亜美ちゃんもまたこの世界の「科捜研の女」なのです。科捜研の女は、イケメンよりも鑑定を優先する。
そう考えると、2時間SP回で死んじゃった彼女は宇佐見さんにうつつを抜かしたばかりに……という考え方もできる。つらい。恋もできないこんな世界。
◆呂太「女の戦い勃発?」
そこで奇声を発しながら蒲原刑事に抱きつく呂太くんがあざとい。だから「ろたかん」なんてものが生まれる。別に一般人は知らなくて良い世界です。
呂太くん、昼ドラとかドロドロのドラマ、好きそうだよな……恋愛ドラマで三角関係とかのターンになったら、キャーキャー言いながら見てそう。という偏見。そう書くと、呂太くんのセンスって結構オバチャン寄りなのでは……!?
◆蒲原刑事はいいヤツ
困ってる市民を放っておけないタイプ。
それは間違いなく警察官としての資質ありだが、そういう人は一歩間違えると命を落とすからな。気をつけろよ。
◆今日のおみやは手作りクッキー!
子どもたちと作ったって、もう大学生の亜矢ちゃんたちと!?
風丘先生ももうアラフィフだろうに、めちゃめちゃ仲いいよな……風丘先生がどうっていうか、付き合ってくれる亜矢ちゃんたちがいい子だわ。大学生にもなったら、友達と遊ぶので忙しかったりするじゃないですか。
そこから、かんざしに目を描き入れてもらう風習の話になり、事件解決のヒントになっていくわけですが、呂太くんの「キュンだね~」が笑う。お前、さっきは昼ドラバリバリのドロドロ三角関係にはしゃいでたじゃねーか!
まぁその後、被害者のかんざしをめぐる推測でまたはしゃいでたんですけど。やっぱり呂太くんはドロドロがお好き。
◆好きな人
ここで奈々さんの「好きな人」が明らかになるわけですが、百合じゃないですか!
と、茶化すのは簡単。しかし、ドラマ本編では当然ながら、いやそれ以上の繊細さで扱われていて、奈々さんの「好き」がどういう類のものなのかは、視聴者の想像に委ねる描かれ方になってたのがよかったなぁと。
恋愛感情としての好きなのか。憧れとしての好きなのか。回想にあった「好きな人に好きな人がいるってキツいよね」も、もしかしたら好きな人が打ち込む「デジタル舞子」が詐欺に利用されていることを上手く伝えられないもどかしさからかもしれない。
必要以上に語らず、当然のことながらその気持ちを否定することも茶化すこともない。そういうある意味での受け流し、「当然」として受け入れるところが、新時代の『科捜研』の在り方なのかもなぁ、と、割とこれは真面目に言ってます。マリコさんが人の感情にはフラットな主人公になったところも、大きいと思いますよ。旧の頃より、確実に人の気持ちへの感度は良くなってるもんね。沢口さんの穏やかな声による語りも、また今回の印象づくりに一役買ってると思う。
とにかく今回、このしっとり感がよかったよねぇ、みたいな感想になる。濱監督の演出、好きだわー。
◆この坂もまた、実に走りたくなる坂である。
全力坂。吹越満さんのナレーションでお馴染みですな。
まぁ、マリコさんたちは走る必要がないと思うけどな! 『全力坂』やりたかっただけだろ!
いつか亜美ちゃんも『全力坂』出るんだべか……
◆メガネ演出キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
超ベタだけど、メガネを外して変わる世界の演出。実際はメガネ外したら何も見えなくなるのでは?とか、そんな興ざめなことを言うやつぁいねーよなぁ!?
今回はホント、しっとり感の演出が良かった。ストーリーそのものより気に入ってるかもしれない。そこですっとかんざしを出してくるのもいいんだなぁ。
◆屋上恋愛トーーク
マリコさんが土門さんに「好きな人に、好きな人がいたことある?」って聞くのは、あざといというかなんというか、ドキッとしますな……
土門さんははぐらかした! 教えてくれない! まぁ、こんな質問に答えてくれるの、なかなか難しいとは思いますけど。
想像するに、土門さんは人並みに恋愛してそうだから失恋経験ありそうだなぁとか思いますけど、どうでしょう。マリコさんは……失恋とかしたことあるのかなぁ。学生の頃ならあっても驚かんけど(中学生の頃なんかはまだ普通の子だったっぽいし)、働きだしてからはないんだろうな。
◆シリーズ助監督が変わってる!
玉木さん勇退。前回の10話は、一応玉木さん名前残ってたからね(2人で兼任)。
今までお疲れさまでした! ゆくゆくは監督とかにもなられるんだろうか。楽しみだぜ。
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簡単雑感
百合を汚す男は死罪。そんな話だったな(違うよ)。
デジタル舞子って本当にあるのかな? 本当にあったら京都の伝統に潰されてしまいそうな事業だが、あったら面白そう。伝統芸を廃れさせないという意味でも、新しい試みは必要なのかもしれないですね。
事件の方は結構ベタながら、「デジタル」「舞子」両方の要素をきちんと使うように工夫しててよかったと思う。演出も、何度も同じことを言ってしまうが人情話のしっとり感が良くて、今回は通常回の中では良作だったと思います。
私が濱監督回が好き、ってだけかもしれない。だとしても、まぁ好きなもんはしょうがないよね。よかったです!
次回予告とか。
次回は2週間後! またお休みか。スポーツシーズンだから仕方ないけど、悲しいぜ。
テーマは「洋服のサブスク」だそうで、高級コートなんかも出てくるらしい。
その高級コートを切り刻むマリコさん……マリコさんも昔に比べれば今はだいぶたくさん服をお持ちだと思うが、洋服の価値は相変わらずわかってないのか!
ゲストは藤真利子さんに桃月なしこ。コスプレイヤーでヨドンナ様しか勝たん!の人よね。それは知ってるw