第2話 顔のない男~贖罪
ゲスト:徳重聡、津嘉山正種、阿部進之介、坂西良太、加納健次、梅宮万紗子、若林久弥
脚本:戸田山雅司
監督:和泉聖治
徳重さんの精悍でどこか影を落とした雰囲気と、津嘉山さんの重厚な存在感はものすごく堪能できました。
ただ、内容はつまんなかったです。
何だろうね、息抜く暇も感情移入する隙も、何かを考える余裕もない話だったなぁ。
ひたすら、淡々と進んでおりました。
劇場版2と今回の話が繋がる云々とか言われてますけど、もうどうでもいいです。
戸田山さんは『科捜研』の初回・最終回と、『相棒』劇場版2で燃え尽きたんだと思っておく。
◆またスタッフロールが最初
◆米沢さんを締め技で落とそうとする(真似だけど)右京さんマジ酷ぇ
こんなことを米沢さんに言ったら「とんでもない!」とか言われそうだけど、そろそろ右京さんの後頭部を一発引っ叩いても許されると思う。
っつか最近、米沢さんが実験体になることが多いね。今回、1番頑張ってたの米沢さんなのに……(´・ω・`)カワイソス
◆ラムネさんを真っ先に頼るようになった特命(右京さん)
それに協力してくれるラムネさん。丸くなったよね。
それにしても、
官房長→出番なし
内村刑事部長→序盤に出ただけ
中園参事官→序盤に出ただけ
ラムネさん→過去の機密を喋ってくれただけ
伊丹&芹沢→序盤に出ただけ
三浦さん→出番なし
暇課長→最後にちょっと出ただけ
=活躍していたのは米沢さんぐらい=米沢さん無双だったなぁ。
◆「一粒の麦。もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん。死なば、多くの実を結ぶべし」
それを拡大解釈した伏見議員→「大衆の命救うためなら、一般人のひとりやふたり、犠牲になっても仕方なくね?」
カッコよく言うと、『カルネアデスの板』ですね。上遠野さんが置かれた状況もそれっぽい。
法律的には裁かれることもなく許された。が、自分自身は、己を赦すことができなかった。
だからこそ、罪を赦されたい上遠野さんは、妄信的に伏見さんからの命令をこなしていた、と。
しかし結局、上遠野さんがあの錯乱した木村隊員を撃ち殺した理由は、「頭を確実に撃ち抜かないと、俺ら全員死んじゃうから」でいいんだろうか。
余談ですけど、この『カルネアデスの板』で思い出したのは、
「俺なら考えるだろうな……2人とも助かる方法をさ!」(by某名探偵の孫)
右京さんはみんな助かる方法を考えてくれるだろうな。
神戸くんも、最後まで足掻いてくれる……よね?
あなたなら、引き金を引きますか?
っていうと壮大な話っぽく見えるけど、結局は伏見さんって、自己保身に走っただけの政治家なのよねコレ。だって動機が「不正を隠すため」(ものすごい荒い言い方だけど)だよ?
最後になんかカッコいいこと言って面子保とうとしていたけど(本人としてはそういう意思は無いんだろうけど、話の展開上、そうとしか見えなかったです)、結局お前は人を操って陰でコソコソ人殺し命じてただけですから! ただの小物じゃん! みたいな。
◆どうやら子どもが苦手っぽい神戸さん
正直、10にもいかない子どもからしたら、30後半~40前半は「オジサン」だよねぇ。そこは潔く認めないと。
◆東京ドームシティって実名出したり、本当にドームシティで撮影したのかーと感心してたら、なんか使われ方が残念だったでござる。
何はともあれ、あんな一般人の避難・誘導の仕方があるか(特命2人)。
なんで、右京さんまで叫ぶ(パニックを誘発するような真似する)かな。
っつか、神戸さんって元警備部だよね? なのに、あの対応は酷いと思う。状況は違うといえど、君、『ミスグリーン』の時はちゃんと対応できてたじゃない……
いきなり神戸さんが叫びだしたとき、
(゜Д゜)
↑こうなったからね。
相手が割と冷静だったからよかったけども、下手したら銃乱射されても文句言えない対応なんじゃね、アレ。
◆上遠野さん、自分が利用されてたことに気づくの遅すぎて「それはツッコミ待ちなのか」って言おうと思ってたら、実はなかなかにエグい性格をしていたようで。
「目の前で親友だった木村隊員を殺され、5年間それについてずっと悩み続け、今度は似たような状況下で上遠野さんを殺すべきかどうか躊躇ってたら、目の前で勝手に拳銃自殺されたでござる」>篠原隊員
篠原さんからしたら、あてつけ自殺にしか見えないんでは……ある意味、自分で上遠野さんを射殺するより、もっとエグいと思うんよ。篠原さんは、もう一生、誰にも赦されることないだろうなぁ……
あの伏見一家も、伏見享一良本人以外はマジでいい迷惑。あの小さな孫とか、目の前で射殺現場見たワケだが、間違いなくトラウマになるだろうなぁ。
しかも、彼らについてのフォローは一切無し。
これはエグい。エグすぎる。
そこまで念頭に入れての行動(伏見議員への後味の悪い復讐)だったら、上遠野さんはマジで鬼畜。絶対違うけど。
あのオチは、正直、
「自分、苦しむの嫌なんで死にますー。今までのこと、本当にごめんね。マジで反省してまーす」→パーン
にしか見えないよ……
◆リアップの新しいCMにきゅんきゅんとしたとか、内緒ですよ内緒
次回も出てくれたらいいのになー>CM
◆で、忘れ去られてそうだけど、前回の犯人だった水元さんの旦那さんは、どういう扱いになるんでしょうか。もうどうでもいいですか。そうですね。
あと、音楽とか画面効果とかが前Seasonまでのそれと違いすぎて、『Season8以上に別物見てる気分』が抜けなかったです。やっぱり。
ゴメン、今回は戸田山脚本の『ノリと勢いと雰囲気でハッタリかましてナンボ』に乗れなかったです。
次週はお休み、再来週の太田脚本・ゲスト:米倉斉加年さんに期待しますん。