スペシャル 蒼き島が呼ぶ連続殺人…色が変わるガラス玉に眠る、涙の秘密
ゲスト:横山めぐみ、小野武彦、小西桜子、岩井堂聖子、小越勇輝、田村たがめ
脚本:大石哲也
監督:兼﨑涼介
あらすじ
京都市内の公園で、不動産会社スタッフ・坂上千尋(横山めぐみ)の遺体が発見された。糸村聡(上川隆也)は遺体のそばに浮かぶビー玉を発見。光源によって色が変わるそのビー玉に、強い興味を抱く。まもなく、千尋が20年前、瀬戸内海にある“蒼海島(あおみじま)”在住の男性と結婚し、娘にも恵まれたが、6年後に離婚し島を出た事が判明。そして最近、その蒼海島の土地売買をめぐって地元住民とトラブルになっていたことも分かった。
特別捜査対策室の神崎莉緒(栗山千明)とともに蒼海島に渡った糸村は、島の地主・桂木慎之介(小野武彦)や、科捜研の村木と瓜二つのガラス工房職人・相良克典(甲本雅裕・2役)から事情を聴く。相良は千尋の別れた夫であり、娘の波琉(小西桜子)を捨てた事を許せてはおらず、さらに千尋が進めていた島の土地売却に強く反対していたようだが…!?莉緒は、島の警察官・阿波野健作(小越勇輝)とともに島内での捜査を進めていくが…!?
今回の「……って誰かが言ってました」
糸村「未来で会う約束をしていなくても、未来で会う確信が持てる。それが真の友人である。……って誰かが言ってました!」
あそこまではしゃぐ糸村さんは貴重。貴重なんだけど、普段の糸村さんなら村木さんと相良さんの違いぐらい、すぐわかりそうなもんだけどなぁ、とは思う。
だって糸村さん、村木さんへの信頼度はサイコパスレベルじゃん……同じ科捜研メンバーの綾子ちゃんの前で、「村木さん以外に鑑定はお願いしません」みたいなこと、前言ってたよね? それぐらいサイコパスレベルじゃん。なのに見分けはつかないのか……
相良さんをまじまじ眺めたり、珍しい糸村さんは見られたし、甲本さんの村木さんじゃない演技は非常に堪能できたが、まぁそれだけだよね今回……
3分で読めるかもしれない感想
え、科捜研の綾子ちゃんのそっくりさん(?)については言及ないの!? 綾子ちゃんの2回目の態度から、なんか裏あるかと思ったのに……
毎度おなじみ小田和正の歌声って、1/fゆらぎみたいな特殊効果があるって科学的に証明でもされてるんかなぁと気になった。歌声だけで泣かせるのなんなの。話には全然納得してないのに、歌声と映像の綺麗さだけで泣けるのなんなの。卑怯だよ!!!!!!
話は「だからって、最悪の嘘つかなくてもいいじゃん!!!!!!」。不倫じゃなくても、なんかこう……嘘のつき方があるじゃろ。人の噂はアテになるもんじゃないっつーても、あれだけ人の間で囁かれてて週刊誌報道もされてたことが、「あれもこれも全部、悲しい事情故の嘘だったんです!」とだけ言われても……
親が不倫してますとか、思春期の子どもにとっちゃそりゃ傷つくじゃろって嘘だからなぁ。今回の殺人事件は誤解からくるものだったけど、誤解で殺されて可哀想とは思えないんだよなぁ……被害者側の家族と犯人(の家族)を対比するにしてもさぁ! なんかあったじゃろ!
あと、村木さんのそっくりさんはホントに意味なかったな! いや、なんか運命の出会い()にはしゃいだりなんだりの珍しい糸村さんは見られたけど、甲本さんの村木さんじゃない演技は堪能できたけど、本当にそれだけで、ドラマ的には何の意味もなかった。なのにこういう禁忌とも言えそうなカードを簡単に切っちゃうのか……と、すげー萎えたんだが。
『科捜研』のSPでも内藤さんが1人2役やってたことあったけど、あれはもう最初からお遊びだと視聴者みんなわかってたし、元々武藤さんはレギュラーキャラだったから故の遊びだったんだけど、『遺留捜査』のこれはゲストキャラをわざわざ甲本さんにする理由がなさすぎてな。
殺人2件とも行き当たりばったりだったし、それはいいんだけどドラマ面でも行き当たりばったりなのは、ちょっと、こう、よくないと思う。ただ、甲本さんが1人2役やってくれたおかげで村木さんの出番が相対的に減って、キツい村木さんの描写が減ったのはよかったかもなぁとは思ってる。
もうこれは何回も言ってるが、『遺留捜査』でコメディ演技してる村木さん、もとい甲本さんは、コメディ演技してる佐藤二朗みたいになっててキツい。佐藤二朗はそのキツさを求められてるからいいんだけど、甲本さんは絶対そんなの求められてないはずだからキツさがより増してる。キツい。
総括。いつもの『遺留捜査』でした。褒められるところは映像の美しさと小田和正。話の雑さが直らん限り、京都編はずーっとこんな感じなんだろうな……
あ、京都府警の皆さんは、今回キャラの薄さをなんとかしようと頑張ってたと思う。主に雨宮くんの話をしています。実際にどうにかなってたかは知らん。昇進試験、頑張ってくれ。