【警視庁捜査一課9係 season8】第9話 感想

警視庁捜査一課9係
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CASE.9 殺しのネックレス

ゲスト:矢島健一、窪塚俊介、有薗芳記、エド山口

脚本:徳永富彦
監督:田村孝蔵

テレ朝公式のコンテンツ、『新9係の部屋』

◆浅輪さん
東映公式曰く、ウクレレギターも落語CDも本人の趣味らしい。落語はイノッチが好きなんだっけか? どっかの雑誌のインタビューでそう言ってた気がする。
刑法や昇任試験のための本、倫子ちゃんとのラブラブリア充ぶりを表すスイーツ置物、あらかじめ結び目が作られてる「何本あるんだよ」とツッコみたいネクタイ、ちゃんとツッコまれてるスケボー。
それはいいとして、「惚れさせる」とか「女と男と」とか「アラビア」とか「東京まちかど」とか、警察関係以外の本は本当にジャンルばらばらだな。というか、前半2つはどう見ても業務に関係ないだろ。家で読め。

◆小宮山さん
雑然としてる、と言われてるけど、まあ一応最低限の作業スペースは確保されてるからいいんじゃなかろうか。
事務用品や書類などに紛れて、コスメ用品もあるね。それらも一応、場所でジャンル分けされてるみたいだし……というか、肩叩き機?
小型チェストみたいな小物入れが可愛い。
そしてやはり最終回直前まで棚の中身は秘密。結局なんなんだべな。

◆村瀬さん
小宮山主任にスペース侵食されてる村瀬さん(´・ω・)カワイソス
それでも一定の作業スペースを確保してるのはさすがだけどね。そうか、小宮山主任のデスクに作業スペースがあるのは、村瀬さんの犠牲があるからか……
6人の中では割と無個性な感じの机ですが、だからこそ堅物っぽさが出てていいですね。

◆青柳さん
妙子さんのCDと鏡とワックス『RED THUNDER』とサングラス(イロモノ眼鏡)、ラジカセはいいとして。
鉛筆削り……!?
しかもなんか可愛らしい。こんなん使うキャラだったのか、青柳さんって。
鏡の影に隠れてる、ピストルのオモチャも謎。こういうの飾るタイプだったんか。

◆矢沢さん
あれ、矢沢さんって相撲好きだったっけか。
相撲グッズとか福太郎くんとの写真とか、早苗ちゃんが描いたものらしきイラストに混ざってあるデッサン人形の破壊力。いやガチで、あれひとつだけ異質でなんか怖い。
早苗ちゃんの作品名がまた新たにわかりましたね。『君に優しく』『Twinkle Mind』だそうです。
んでラストの落書きを見て、なんとか『でんぢゃらすじーさん』と矢沢さんを繋げたネタをひねり出そうとしたけどできなかったです。懐かしいなぁ、『でんぢゃらすじーさん』。まだ連載してるんだっけか。

◆係長
整理されてるというか、極端にモノが少ないというか……
オーブンレンジまで導入しちゃってるので、そろそろガスコンロも導入する頃だと思う。そしてガスコンロを導入したら、係長の料理を求めて警視庁の刑事たちが9係の部屋の前に行列を作ると思う。もうそれ売っても生計立てられそうだから困る。

今回。

最初、東映公式では『復讐の機会は一度』というシャレオツなサブタイがつけられてましたが、なんだか『9係』イズム溢れる、はっきり言ってしまえばダサめのサブタイに変えられてしまって残念だ。
係長と倫子ちゃん回かと思ってたけど浅輪さん回、じゃなくて結局は係長無双回だった。
ということで、今回の感想へ。


◆初っ端からCG丸出しの不穏な空と雷。
そうか、最近の異常気象をネタにしてるんだな!(違)

◆倫子ちゃんの帰りを待ちつつ、昇進試験の勉強をする浅輪さん。そうか、一応昇任のことは考えてんだ。そうだよな、もう小宮山さんが「青年」と呼ばなくなったしな。いつまでも巡査長ではいられんしな。
浅輪さんが持ってた問題集。っていうか、問題集とかあるんだ。いやまあ、試験だから当たり前といえば当たり前、なのか?
『警視庁昇任試験過去問題集2014』
『過去問徹底研究で巡査部長へ一発昇任!』
『昇任試験勉強の決定版!』

なんだろう……すごく胡散臭い……
倫子ちゃんの番号は「090-841-225」。皆さん、覚えましょう。というか私はいたずら電話、もとい倫子ちゃんにストーカー電話したいと思います。変顔で一緒に撮った画像をラブラブ待ち受けにしてる浅輪さんから略奪愛したい。愛の告白を3分起きに吹き込み続けたい。本当にそれやったら、9係の面子にボコボコに取り押さえられるのは私かもしれんな。

◆浅輪さんの赤い目に真っ先に気づく気合入った髪型の村瀬さん。ま、まさか村瀬さん、浅輪さんにホの字なの……? だから真っ先に気づいちゃったの……?
とまあ、そんな冗談はともかく、倫子ちゃんネタで浅輪さんをイジりまくる小宮山村瀬コンビの活き活きっぷりが酷い。こういう時は息合いまくってるな。
浅輪「ちょっとね、昨日一睡もしてないんですよ」
小宮山「きゃーっ、いやーやらしー」
村瀬「あっ、そういうことか……」
浅輪「いやいやいや、違いますよ。そういうことじゃなくて……」
小宮山「もー、いいわねぇー」
浅輪「実はね、昨日倫子ちゃん、帰ってきてないんですよ」
小宮山「あらっ、なんか楽しそうな話じゃない?」
もう小宮山さんの活き活きっぷりが異常。というか、「昨日寝てない」だけで「やらしー」になってる小宮山さんが一番やらしいよ。「一睡も寝てないなんてお盛んだねー」なんて、それはオヤジの発想っすよ。しかも無神経にセクハラかましちゃう系の。
係長が来てもなお、人差し指を立てて浅輪さんをイジりまくる村瀬さんもなかなか底意地が悪いな。

◆係長が単独プレイしてるから、じゃあ浅輪くんが一人で聞きこみってことで。
小宮山「ひとりで行ける?」
浅輪「……頑張る!」
ものすごくコミカルなやりとりなのに、カメラアングルがものすごく不安を煽るもので「ああこれアカンヤツや」って気分にさせてくれるよね。カメラワークひとつでこういう風に思わせてくれるなんて、やっぱり演出ってすごい。

◆そういえば、倫子ちゃんと9係の面子が最後に対面したのっていつだ? 旧シーズン3ぐらいだったか?
いや、似顔絵見ても浅輪くん以外は誰もピンと来てなかったみたいだから……
そうか、プライベートパートでしょっちゅう出てるから錯覚するけど、事件に絡んだのは旧シーズン2以来だっけかなあ。
作中の時間経過が現実と一緒かはわからないけど、もし仮に同じだとしたら5~6年経てばそりゃあ顔もあやふやになるもの……かしらね。私は人一倍顔を覚えるのが苦手なので、なんとも言えませんが。
倫子さん関連で浅輪さんをイジくる皆さんを見てても、序盤みたいに笑えないっていうこの落差が不気味でいい感じですね。やっぱり演出って怖い。

◆矢沢さんには従わないし、自分の代わりに警察手帳出してくれるのが当たり前だと思ってる青柳さんマジ素敵。
「今回の係長、スタンドプレーが過ぎますねぇ」
お、おう。せやな。
矢沢さんなら顔芸ツッコミぐらいはしてくれると思ったけど、今回はシリアスな話なのでそんなことはなかった。

◆自遊空間のステマ……!

◆倫子ちゃんには殺人容疑が、係長には証拠隠滅容疑がかかってる。そんな状況で、浅輪さんには言いづらい事実を言う役目が青柳さんと村瀬さん。浅輪さんをなだめて励ますのが小宮山さんと矢沢さん。
こういうバランスは理想ですよね。いい職場環境だ。
小宮山「係長のことは、私たちに任せて」
村瀬「お前には他に、やることあるだろ」
小宮山「倫子さんを探すのよ。大切な人なんでしょ?」
いいなぁ、こういうことを言ってくれる職場は。

◆浅輪さん、六本木の坂を走る。
そうか、テレ朝だからか。

◆証拠隠滅容疑の係長の抵抗によってめちゃくちゃに破壊される沢田さん宅。
確かにまあ、お芝居だと悟られないためにある程度の抵抗は必要だろうけども、あそこまでドタバタ抵抗する必要はあったのだろうか……倫子ちゃんを見つけるため? 違うよなぁ。
ということで、私は「係長、倫子ちゃんを拉致された私怨でどさくさに紛れて沢田さん宅をめちゃくちゃに破壊した説」を提唱しておく。まあ、それぐらいやっても許されるだろう。

◆一人称が「俺」になってて、いくら犯人だろうが相手の身体を無理やり台に叩きつけ、「動くなよ」なんて言う係長はレアだよレア。係長本気モード。怖ぇよ。そこまで怒らせたことを後悔しながら死を覚悟するレベル。
「倫子拉致したのお前だろう! 倫子はどこだ!」
この台詞のドスの効き具合といい、沢田さんに掴みかかる様子といい、そりゃあ沢田さんもビビって抵抗しなくなるわなと思いました。ガチで怖い。渡瀬さんにああいうことされたら、私なら「ああ、私はここで死ぬんだな」って覚悟決めると思います。

◆倫子ちゃんが殺された可能性が出てきた時の係長と浅輪さんの目がもう完全に殺意の波動に目覚めてる。
あのまま倫子ちゃんが本当に殺されてたら、ガチであの2人はあの場で殺されてただろうなー……
「おい! 倫子どこだぁ!!!」
沢田さんに掴みかかるときは呼び捨てにできるのに、本人に呼びかけるときは「倫子ちゃん」呼びな浅輪さん。そこらへんに彼の性格が現れてるようで好きですよ。その後の、半分以上泣きながらの「よかった!」ハグも。

◆係長から渡された形見のペンダントを浅輪くんが倫子ちゃんに渡すシーンは、まるで眠り姫に王子様がキスして目覚めるシーンみたいですな。係長も野暮言わずに退場するところが乙。
とかなんとかワケのわからんことを言っておいてなんですが、誰かひとりでいいから救急車呼んでやれ。倫子ちゃんが見つかってほっとして周りが見えてない浅輪さんは出来ないにしても、係長は呼んでさしあげなさいよ。

◆全てが終わった後、身体がボロボロだと言う村瀬さん。そうだよなぁ、確かに係長にぶん投げられて肩から机に突っ込んでたもんなー。お疲れ様でした。
しかしあの様子を見る限りでは、みんなお芝居のことは知ってたってことでいいんだよな。

◆で、その浅輪さんは昇任試験の問題集全然やってないらしい(係長談)。こりゃ昇任はまだまだ先か……

係長から電話かかってきたシーンが入ってたし、不自然なぐらい真山さんにキレてつっかかってたし、その後もめちゃくちゃキレてたから、浅輪さんもお芝居に噛んでたのかなって思ってたけど、なんかその後の反応を見る限り、浅輪さんだけ何も知らされてなかったっぽくてどうしようかと思ったよね。
というか、タイミング的にはたぶん9係の部屋に真山さんが来た時点では既に係長は小宮山さんにお芝居を持ちかけているはずなので、村瀬さんの「係長の真意がわからないから、直接会って確かめるしかない」発言があるってことは、もう最初から浅輪さんには今回のお芝居計画を黙っておくつもりだったってことだよね。浅輪さんが担がされてる……
というか今回、倫子ちゃんが誘拐されたのに浅輪さんが殆ど活躍できてなくて辛い。怒鳴るか喚くか走るか泣くかしかしてなくないですか。もっと頑張れ、浅輪さん。たぶん、またいつか倫子ちゃんが攫われたりなんだりがあると思うんで、その時は係長と一緒に捜査できるといいね。
話としては、これ色々カットされてね? と思いました。9係の面々が新たな証拠を見つけたくだりとか、被害者が倫子ちゃんに吹き込んだであろう「倫太郎はお前の父ちゃんじゃねーから」疑惑をちゃんと言葉で解いてあげなさいよとか、倫子ちゃんはちゃんと病院行ったのけ? とか色々。というか、前週の予告ではあった、誰かが倫子ちゃんの首を絞めようとしてるシーンがないので、たぶん結構なシーンがカットされてるんじゃないかなぁとは思うんですけどね。
そのせいかはわかりませんが、色々荒っぽかったなあ。勢いと「倫子ちゃん殺人疑惑」「係長逮捕」だけで突っ走ったな。徳永脚本っぽいと思いました。
あと細かいことを言うなら、せっかく倫子ちゃんが持ってたペンダントがお母さんの形見なんだから、なんかお母さんのエピソードがあるかなーと思ったんですけどね。なかったね。残念。

次週、最終回ぃぃぃ!

今度の舞台は船だということより、笹野高史さんがいたことより、マナカナのどっちかがいたことより、妙子さんの「村瀬さん、刑事を辞めるってこと?」発言より、とうとう浅輪さんと倫子ちゃんのルームシェアを係長に打ち明けたことより、何より気になるのは矢沢さんの「蟹」発言です。まさか、2つの傷跡があるってことから「凶器が蟹」とか言い出してるとかそういう状況じゃないよな、アレ。
それは冗談にしても、村瀬さんの「9係辞める辞める詐欺」も何度目だべな、これ。新2ラスト~新3初回以来だから3年ぶり3度目か?
これは「スポット当たってよかったね」と言うべきか、或いは露骨なまでに視聴者を釣るエサにされてて可哀想と言うべきか。また「来年に向かってぶん投げるっ!」オチだったらどうすんべ。
そんな不安も抱きつつ、最終回も楽しみにしておりますよ!

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