CASE.8 殺人スタント
ゲスト:浜田学、遊井亮子、大浦龍宇一
脚本:真部千晶
監督:細川光信
毎年恒例(?)撮影所回。
話はともかく、小ネタはたくさんあった。うん、話はともかくね。
ってなわけで、今回の感想。
◆初っ端から人質をとった立てこもりの場面で、その画面が本当に『9係』っぽくて劇中劇だとはきづかなかったなーわー(棒読み)。
いやまあ、でもあのある意味でのチープさは『9係』っていうかテレ朝東映の刑事ドラマっぽいかもしれない。予算ないんだけど頑張って作りました的な背伸び感が。
◆早瀬川先生と係長の逢引き……いや、デート……んー?
まあ確かに、一緒に映画を見に行くチョイスとしては最適かもしれない。係長だったら、あまり余計なコメントしないだろうし。
そして早瀬川さんのスタントマンに対するこだわりが、なんだか古き良きガチオタって感じで意外だった。「ヲタ」じゃなくて「オタ」な感じ。よいこのヒーロータイムであるニチアサを、わざわざリアタイ視聴しつつ録画もしてるんだけど、目当てがイケメンヒーローではなくてスタントそのものって感じの。
早瀬川さんが熱くニチアサヒーローについて語る場面とか、見てみたいなぁ。
◆その後ろを素早く動き回るピンクの矢沢さん。いやこの際、色はさておいてもなんだあのデザインとネクタイの組み合わせは。なんか襟のところだけ白いのが派手だし、ピンクシャツにピンクネクタイって、派手すぎねーか。
私のものすごい偏見としては、ピンクのシャツ着てスーツを着る人って芸能人か裏の人、的なイメージがあるんだけど、矢沢さんは刑事なのに案外さらっと着こなしてるな。いや、田口さんは芸能人っていうか役者さんだけどさ。
◆『警視庁特殊部隊 SATの男』。劇場版4作目って、それは現実でいうところの『踊る大捜査線』並か。
いやでも、このタイトルセンスからすると、ものすごくテレ朝系列っぽい(ex:『科捜研の女』『京都地検の女』)。タイトルロゴもそれっぽい。
ってことは、局的には『相棒』みたいなもんなのか?
◆「きたねー汗だな、拭けよ!」
ごごごごごごめんなさい……この季節に加えて階段登ってるんですもの、多少の汗は……いやでも拭きます。拭きますごめんなさい……デブでごめんよ。デブには階段と夏は大敵なんだよ!
◆今回の被害者の勤め先は葬儀社。放送日の裏では水ミスで『葬儀屋松子の事件簿3』を……いや、なんでもない。
◆正直に言うよ。私は小宮山さんのこと大好きだけど、今まではそういう目で見たことが無かった。
でも青柳さんに隠し事してないか尋ねる場面で、テーブルに手をついて身を乗り出すノースリーブ姿にものすごくときめいたようんごめん!!!!!!
なんかこう、小宮山さんを見てると「かわいい」とか「カッコいい」が先に立つんだけど、あの場面はなんかめちゃくちゃエロかわいかった。なんだこの感覚は……
◆「矢沢さんのために」煙草の吸殻を嘘までついて隠し持ってた青ちゃんさんかっけー(棒)。
でも矢沢さんはそれを受け取ることなく拒否。うむ、それは正しい。
◆早瀬川さんと村瀬さんに挟まれた状態の小宮山さんの小芝居がなんかかわいい。
相変わらず村瀬さんは暑苦しいけど、まあそれでツダカンが楽しそうに活き活きと芝居してるのはものすごくよくわかるんだけど、でもなんというか悪ノリも程々にしてほしいなあ、と思います。なんかここ数年の村瀬さんは、扱いが酷いなぁと思ってるので。
◆劇場版『SATの男3』のサブタイが『バベルの塔』。
ってことは口がきけない手話で意思表示する幼女が出てきて、彼女がさらわれたので助けるために母親が色々して、主人公が手話で母親と会話することでピンチを切り抜け、「復讐しても、死んだ人は喜ばない!」「私が喜ぶのよぉ!」的なヒャッハー会話があり、爆発もあってラストの美味しいところは観覧車でずっと待機してたスナイパーがかっさらっていく。
的な感じでしょうかね。まあ確かに、あれは単純明快痛快なエンタメ映画としていい感じなストーリーだ。
◆塗り薬が「ボルナレフ」……
◆影山さんのあのバラシャツはなんなんだ。今回はおかしなシャツファッションショーなのか。矢沢さんも紫のシャツ+紫ネクタイだし……
◆遊井亮子はツンヤンデレ。離婚届をわざわざコンロで燃やすか。
◆私も早瀬川先生に冷たい目で見つめられながら白いクリームをべったり身体に塗りたくられたいです。
矢沢さんには(冷たい態度だったけど)一応ちゃんと自分でクリームを塗ってあげてたのに、青ちゃんには見向きもせずに助手さんにクリームを塗らせたってことはやっぱり……
◆まー確かに、いくら会社で同僚とはいえ、結婚してるのを知ってるくせにせっせと弁当持ってくる女の作ってくるものは怖い。そんなものは食えない。かといって、同僚だから下手な断り方したら後々面倒なことになりそうだし……私だったら人に食わせないで、こっそり捨てますけどね。
それに、ちょっと冷たくされたからって簡単にその思いが反転して、相手を傷つけてやろうなんて思って行動に移しちゃうなんてヤツはロクなヤツじゃないので、武藤さんのあの行動は間違っちゃあいないのかもしれない。食ってたら何入ってたかわからんよね、アレ。
◆撮影所に行ったら報道陣にスタッフと間違えられた青年。これは青年に、刑事としてのオーラが無いということか……
まあ確かに、青年は道尋ねても懇切丁寧に教えてくれそうな、街中歩いてたら必ず1回は道を聞かれてそうなキャラだもんなぁ。刑事っぽい感じはしない。それは間違いなく長所ですよ。
◆明かされた真実の中で、一番涙腺が緩んだのはどーしようもないダメ夫である武藤さんのどーしようもない言い訳じゃなくて、影山さんの良い人っぷりですよ。
隠し事もされてるのに「5年ぶりにスタントマンに復帰する」とかいう無茶苦茶を聞いてくれて、主役権限で復帰させてやったら相変わらずのこだわりぶりで周囲を振り回され、復帰させた張本人ってことでその不満を一身に背負う羽目になっても、おそらくは武藤さんのために「自分が呼び戻した」と彼自身が死んだ後も言い続ける。
何この良い人……こんな良い人が犠牲になって疑われるなんて、そんなの絶対おかしいよ。
◆ラストに9係メンバーがわちゃくちゃやってると、なんかホッとするな。事件が鬱でもしっちゃかめっちゃかでも、ここらへんがあるとないとではだいぶ印象が違う。
で、まあ、映画に誘うとか誘わないかとかの件は、個人的にはものすごく妥当なチョイスだと思います。あの中で誘うなら、矢沢さんか青年だよな。係長には、たぶんあの前に誘って断られたんかな。カンフー映画は趣味じゃないっつって。
一緒に見ていた妹と一緒に、「あのメンバーと映画デートに行ったら」を割と真剣に話し合ったんですが、
村瀬さん→おそらく事前に映画の前評判やら役者の過去の出演作やらスタッフのことやら、うんちくを色々語ってくれそうではあるけどその分文句も多そう。
青柳さん→ツッコミどころにずーっとぶつぶつ文句言ってるか、寝てて話の筋がわかってないかどっちか。
小宮山さん→カンフー映画にあまり興味が無い。イケメン俳優のことはよく覚えてるけど、あまり話やアクションなんかを真剣に見てないから「アレって結局、どういうことだったの?」とかたくさん尋ねられて、見た後の高揚感が萎えそう。
浅輪くん→素直に映画を楽しんでくれて、見た後も和気あいあいと感想を言い合えそう。カンフーとかのアクションモノ、好きそうだし。
矢沢さん→大体浅輪くんと一緒だけど、優しいから映画観終わった後に何かおごってくれそう。
係長→下手なことは言わなさそうだし、割と楽しんで映画を見てくれそう。
こんな結果になりました。さあ、あなたがデートしたいのは誰!?
武藤さん本人については何も言うまい。
いや、もう、なんていうか口を開けば罵る言葉しか出てこなさそうだ。いくら遊井亮子がツンデレ風に涙流してもダメなものはダメなんだよ。
いくら環境の変化に戸惑ってたからって、自分が仕事を覚える努力もしないで、現状に腐してただけじゃないか。奥さんの役に立とうと努力したのか? 仕事中にゲームやってるヤツが、「生き甲斐がない」とかなんとかほざくな。
そしてその真っ当な努力を放り投げて、「俺は昔はすごかったんだよ」と言いたいためだけに命を削るような真似をするなんて、ただのバカだ。愛せない、擁護できないただのバカだ。
その自分のワガママのためだけに、自分の命を削るだけじゃなく、現に撮影スタッフたちにも迷惑かけてるもんね。影山さんがキレたのだって仕方ないよね。むしろ腹パン一発で済んだなら、影山さんに感謝しながらむせび泣くよね。肝心の目的だって、9係の皆さんがいなかったら、奥さんにその意思が届くとも限らなかったもんね。
要するに武藤さんという人は、奥さんのことはこれっぽっちも想ってなかったってことだよね。そうだよね。
先週も思ったけど、夫婦という関係性に甘えないでもっと積極的に言葉を交わすべきなんですね。それだけは伝わった。
と、こうやってこんな感想しか出てこないので、今回はダメだってば。
次週ぅ!
倫子ちゃんの出生の秘密!? 本当のお父さんって誰だよ!
倫子ちゃんが容疑者!? 俺の倫子ちゃんがまさか人殺しなワケがない。
それによって係長が暴走!? 俺の係長がまさか違法捜査なワケがない。
どうする9係!
今こそ踏ん張れ頑張れ、浅輪直樹!
こんな感じの回でしょうか。
予告最後らへんの「係長vs9係」って感じのアクションシーンがめちゃくちゃ気になる。渡瀬さん相手だと、なんか普通に多数で立ち向かっても気おされてしまいそうだから困る。むしろ一睨みするだけでそのオーラに吹き飛ばされる感じの。
そんなこんなで、次回も期待しておりますよ!