File.5 アリバイに利用された男! 京都の夜に響く母子の叫び
ゲスト:梅沢富美男、石野真子、渋谷哲平、染谷将太、山内としお、依田希実
脚本:塩田千種
監督:石川一郎
今回のテーマは「上履き」。
う……梅沢富美男演じる姫野さん回。
わ……悪い人じゃないんだけど、扱いに困る。
ば……バカじゃないんだけど、扱いに困る。
き……今日もまた、利用されていました。
今回は色々と作中の理屈というか、何かが違うだろうとしか思えないんだけど。
◆被害者が勤務していた中京署って、『京都地検の女』の池内さんと同じところか。
◆全然関係ないけど、救急車を呼ぶハメになった大学生とおぼしきヤツらの会話に激しく嫉妬。
「お前、就活どうする?」
「俺はコネがあるから、全然大丈夫」
よーし、落とされろ!
◆今回は物々しい雰囲気を出すためか、序盤はカメラが積極的に動いてましたね。
◆上履きをさらっと写メールに収めるおみやさん。
◆中高生は必ず上履き持っているって言ってたけど、私は高校時代、上履きを持ってなかったよ。
それにしても、上履きに悪戯書きするとか、小学生みたいなことするんだな。ガキかよ、と書こうとして、そういやコイツらは中学生だったと思いだした。
◆相変わらず姫野さんは資料課(っていうか、おみやさん)大好きすぎる。見つけた途端にメチャクチャはしゃぎすぎ。うるせぇw
◆「友達」と言わると、必ず「友達じゃない、ほんのちょっとした知り合い!」と超否定するおみやさん。そんなに嫌か。
◆姫野さん、奈津子さんを家までおんぶしてあげたり、恭一くんを徹夜で待ってあげたり、織部家のごたごたに付き合ってあげたりと、優しい人なのはわかるんだが、だからこそ利用されやすいんだろうなぁ。うるさいけど。
◆今回、すずさんの出番がワンシーンしかないとか何それ悲しい。
相変わらず、姫野さんのことを気に入ってるのな。
すず「姫野さんはロマンに生きる吟遊詩人なんです。心ゆくまでフラフラし、ときめく方に出会ったら、どんどん恋をなさいまし」
洋子「姫野さんには、奥さんも息子さんもいるのよ?」
すず「それとこれとは別!」
……すずさんって、浮気容認派だったんだ……
ときめく恋の話で盛り上がる、洋子ちゃんいわく「変人同士って、気が合うんですかねぇ」な2人の掛け合いは楽しそうでいいんだけども、おみやさんにとっては「全然ダメ。むしろ目障り」
目障りて。おみやさんの口と機嫌がどんどん悪くなっていく。
それにしても、ステーキ美味しそうだなぁ。
◆吉川さんのいきなり入ってきて資料課に情報をタレこんですぐ帰っていくその様子が、あまりに手際よくて「お前、タレこみ慣れてるな」って感じだった。
◆だからね。
おみやさん「現在進行形のヤマは刑事課に任せて、我々資料課は?」
洋子ちゃん「過去のヤマを……(ry)」
だから、違うって。
◆車で恭一くんを待ち伏せ、もとい張り込み。刑事っぽい仕事ができてよかったね、洋子ちゃん。途中うつらうつらしてたり、寝ちゃったりしてたけど。ダメじゃん。
座席の位置からすると、洋子ちゃんが運転手なのか。なんか意外。おみやさん、タクシードライバーなのに
いや、私はこのシリーズをあまり知らないんですが、今まで車で移動しているのを見た覚えが殆ど無いもので。いつも歩いてるじゃない。あれ、洋子ちゃんの私用車なの?
◆住宅街で屋台を引いて張り込みする姫野さん。あれ、よく警察呼ばれなかったよな。普通なら不審がられる気がする。
◆織部家の様子にドン退きする洋子ちゃんと姫野さん。うん、あそこは私も「うわぁ」って声に出た。
あと、どうして石野真子はこんなにもメンヘラ役がハマるとですか。
「悠太は死んだりなんかしてない。ほら、見て。昔とおんなじ顔して、こんなに笑ってる」
「鳥居さん、飾っちゃいけないですか? 今の私には、悠太の思い出しかないんです」
ここまで深く暗いメンヘラさんだと、まず何よりメンタルへ! な気がするんだが、おみやさんに一言ふた言言われたぐらいで立ち直るのな。
◆正直、刑事課の皆さんはやる気がある割にはそんなに優秀ではないと思うんだけど、今回は被害者がなまじ警察官だったせいか、そのやる気が空回りしていて、恭一くんがとんでもなく不憫なことに。
やってもいない罪で、2年前も今回も疑われちゃってるんだけど、警察はちゃんとごめんなさいしたの?
◆2年前の暴行事件の真相は自作自演でした。あれ、目撃者がいたらとんでもなく滑稽な光景だったんだろうなぁ。
◆おみやさん、本当に姫野さんが絡むと口調がガキっぽくなるな。
「やーいやーい!」
「あー! スッキリした!」
とか。
果たして、奈津子さんが被害者を襲いましたとかそのくだりはいるのか。別に無くても話は成立したような気がするんだけどなー。
むしろ、ない方が「姫野さんと資料課の活躍で家族は再生できました! めでたしめでたし」と綺麗にまとめられたと思うし、ビターエンドにしたいなら素直にお母さんが犯人でもいいと思ったよ。「罪を犯しても、今度はちゃんと家で待っていられる」というようなオチにすればいい。無駄に捻らなくてもいい。
弟の悠太くんが死んだことは、語弊があるのかもしれないが仕方ないのかもしれない。
でも、自作自演で引き起こした暴行事件の罪を、恭一くんになすりつけて自分の為に利用した上、遺族感情を逆なでするように「万引き犯なんてのはな、社会のクズなんだよ」なんてのたまっちゃう今回の被害者は、さすがにどうかと思った。
だからと言って、織部一家もどうかなーと。
そもそも万引きって、窃盗ですからね。れっきとした犯罪ですからね。そもそもの発端は、悠太くんにあるんです。あの母親は、それを認められないままにここまで来たから、今回の事件が起こってしまったんだと思うんですよ。その歪みを誰も否定も矯正もしないから(あくまで資料課や姫野さんが直した歪みっていうのは『息子が死んだことに向き合えない母親』。そこにすり替えが起きている)、話がなんかおかしなことになってたような。
そこから、両親や弟が生んだ歪みを、恭一くんが一身に引き受けてる感じで不憫でしたし。その織部一家の歪みを、姫野さんと資料課の活躍で正しましたよー、家族が再生できてよかったよねーって話なんだろうけど、なんだろうな、この納得行かない感じは。
なんか今回の話、出てくる大人たちがみんなどことなく気持ち悪くて受け付けん。無理だ、好きになれない。