【科捜研の女’10】第10話 感想

科捜研の女
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CASE.10 予告された連続殺人 刑務所の中からの告発
無実の人間が殺される 京都の街を殺意で結ぶ五本線の罠

ゲスト:三田村邦彦、尾美としのり、烏丸せつこ、矢崎広、森カンナ、坂本真衣、恒松勇輝

脚本:戸田山雅司
監督:辻野正人

あいうえお作文ー! いぇーい!!
お題は「か が く」

か……科学の力で事件解決
が……頑張る大人の物語!
く……クオリティ高いBGMを楽しもう!!

ってなワケで、これが最後の宣伝!
『科捜研の女』オリジナル・サウンドトラック、みんなはもう買ったかなー!?(notアフィリンク)

今期のおさらいのお供にどうぞ! 是非是非買って聴いてみてね! 大好評発売中です!!
あいうえお作文になってないとか強引とか、もうそこらへんは、一種のネタとして流してください。お願いします。

本題!

アレ、不評?
いやまぁ、確かにツッコミどころも穴もいっぱいあったけど、今年の春先SPとか初回もこんなノリだったような気がするんですが。
つまりは、

             /)
           ///)
          /,.=゙””/
   /     i f ,.r='”-‐’つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐’~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ”\      `ー’´     /

みたいな。
ということで、色々ツッコんだり、身を切られるような思いを体感したりしながらも、結構素直に楽しんでました。
そんなこんなで最終回。張り切って感想行ってみよー!


スタッフはなんか、厨二病患者に恨みでもあるんスか
という感じの展開に、心惹かれると同時に身を切られるような思いでした。
「陰陽五行説」とか「殺人計画書」(笑)とか見ていて掘り起こされる、自身の黒歴史。
ガチで厨二病と邪気眼を併発していた中学の頃の私を殴りたい。ものすごい殴りたい。そんな衝動に襲われました。
人は誰しも、1回は「黒歴史ノート」ってヤツを作りませんかね。痛々しい妄想を書き連ねたノートとか。今時ならワードファイルにしちゃったりとか。それで小説(笑)とか漫画(笑)なシロモノを作っちゃったりとか。
私は作りました。さすがに殺人計画書(笑)ではなかったんですけど、「社会に大きな爪痕を残してやるんだぁー!!」みたいなことを考えてそして
くぁwせdrftgyふじこlp;@:
と、今期5話並にのた打ち回りたくなる話でした。やめて。本当にやめて。マジやめて。しかもそれを公共の電波で流さないで。お願いだからやめてください。私の黒歴史を掘り起こさないでください。今、ちょっと涙目になってます。
何が言いたいかっていうと、息子の史明くんが殺人計画書(笑)を書いた理由っていうのは、厨二病患者だったからだよねっていう。
わかりやすく言うならば、
「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを」(by赤い彗星のあの人)
つまり、史明くんは本気で実行に移すつもりなんか微塵もなかったんだよね。あの計画書(笑)の凝った装飾を御覧なさい。間違いなく彼は厨二病患者だったよ、これ。そんな子はね、よっぽど思考が明後日の方向にぶっ飛ばない限り、殺人まではしないものです。妄想だけで発散できるんです。
その割には、割と大事にUSBメモリに取っておいて隠してたりしてたんですけどね。っていうか、よく奈美ちゃんはUSBメモリ見つけられたね。そして何故あの空き家にUSBメモリが残ったままだったのか。ほら、ツッコミ出すとキリがないw

◆そして冒頭の大橋さんも(息子を庇いたかったという事情があったにせよ)、なんか言い回しが厨二病臭かったよね。そりゃあ、マリコさんも「言ってる意味がよくわかりません」としか返答できないわw
やっぱり今回は、厨二病の回だと思うんです。
というかあそこの家庭、(まだ比較的)マトモそうな人が奈美ちゃんぐらいしかいない気がするんだけどね。奈美ちゃんは、思い込みが激しいだけで割とマトモだったような気はする。母ちゃんは、反省したとはいえ、昔がアレだったしなー。
史明くんには、そんな家族を守るために、是非頑張っていただきたい。あれだけ酷い厨二病を克服できたんだから、きっと大丈夫ですよ。
余談だけど、奈美ちゃんって春クールの『警視庁失踪人捜査課』の明神ちゃんっていうか、『仮面ライダーディケイド』の夏みかんちゃんだよね。この2つで見るより、こっちでの方が(役柄もあるのか)可愛く見えました。そしてこの子、やっぱり背高いわ。さすがモデルさんだわ。

◆そんな計画に感銘(笑)を受けたらしいサイコキラー・御木本さん。
せっかく、「久々のサイコキラーキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!」とか盛り上がったのに
マリコさんと土門さんの締めでちょっと壊された気がする。
あそこはもう、御木本のバックグラウンドとか一切なしで、ひたすら不気味で本気で同情しようがない犯人にしておくべきだったと思うんだ。そうじゃなきゃ、大したこともしてないのに殺されちゃった、今回の被害者の人たちが可哀想すぎるだろ(´・ω・`)

以下、小ネタとか

◆最初の雨と雷が相変わらずのハイパー合成

◆とうとうマリコさんが、他県の刑務所の中にまでその名声を轟かせている件
「刑事より優秀な研究員がいる」って、それにマリコさんが否定も肯定もしなかったところが逆に怖ぇわ。
春先のSPの感想記事で、冗談交じりで『問題児コンビの怖さは、全国規模で知れ渡っているとみた』とか書きましたけど、それもあながち間違ってなかったかもしれないと思った。

◆序盤、平和な科捜研でお昼ご飯を食べてるみんながかわいかった。最低3日に1回は出動する羽目になってるのね、あの科捜研。確かに、あの事件の頻度だとなぁ。
ちなみにみんなのメニュー
所長→ざるそば
日野さん→意外にも(失礼)手作りっぽい。やはりメタボ対策か
泰乃ちゃん→手作りお弁当かあいい
乾くん→コンビニフード

◆簡単に引き下がった(ように見えた)マリコさんを見るみんなが、ものすごい静まり返ってた。いや、気持ちはわかるんだけども。
しかし、今回マリコさんは3回有給を使ったわけですが、どれだけ溜めてるんでしょうね、彼女は。
そんな彼女に付き合ってくれるみんな、本当にだいぶ丸くなったよなー。物足りないって人の気持ちもわかるけど、今更毎回対立されてもアレなので、私はこのままでもいいや。
ちなみに、私は「有給中の捜査活動は云々かんぬん」とか野暮なツッコミはしません。今更だし。
あと、公園での捜査シーンで、『捜査(10)』キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
この曲、マジでカッコよすぎるわー溶けるわー
来年以降、この曲は多用してください。お願いします。

今回も日野さんが大活躍でした。
陰陽五行説に気づくのが日野さんだとは思ってなかった。ごめん。知識量は所長に次ぐんじゃなかろかと私は睨んでいる。さすが年の功ですね。
ちなみに、私も『金』での殺し方って「金物で殴るとか?」(by前回の感想記事)って思ってて、似たようなことを泰乃ちゃんが言ってて噴いた(正確には、「金塊で撲殺するとか?」だったけど)。
余談になりますけど、陰陽五行説について初めて知ったのは『カードキャプターさくら』と、カードゲーム化する前の『遊戯王』(漫画)でだったりする。そんな私は平成ゆとりっ子。

今回の風丘先生
・山科で起きた首吊り事案の死体検案書を手に入れてもらって
・遺体の解剖(2件も)やってくれて
「土を使って殺したい恨みなんかあったのかな!?」なんて迷推理を披露してくれて
・差し入れ持ってきてくれて
・謎の繊維の分析依頼も頼まれてくれて
・しかもその分析結果の書類持ってきてくれたのに、頼んだ本人には忘れ去られてるし(春先のSPネタ再び)
それでも、文句ひとつ言わない上に差し入れまで持ってきてくれる風丘先生の度量の広さマジパねぇです。
いやマジで、そろそろマリコさんは日野さんともども、風丘先生も労わるべき。せめて、ケーキバイキングに誘ってあげるとかさ。

◆別にツッコむつもりはないんですが
土門さんの記憶力も科捜研の相変わらずの分析力も、どっちもすごいよなぁと(あの放火場所を特定するくだり)。

◆犯人の元に単身で突っ込まなくなった辺り、「マリコさんもさすがに学習したんだなぁ」と思った。まぁ、今回は人質もいたしねぇ。

◆まぁ、事件そのものがノリと勢いで突っ走るタイプの話だったので、細かく突っ込むのも野暮かなぁとは思うのですが
・あんな厨二病じみた計画書(笑)だけで、微細証拠すら一切残さず殺人を犯した御木本さんは、間違いなくその道のプロ
・結局、自殺は他殺にひっくり返ってしまったわけですが、佐久間部長は「またか」とぼやいているかもしれない。っていうか、その件についてのフォローあったっけか。いいのかな。
・殺人計画書(笑)を書いたことへの、周囲からのツッコミと本人の弁明(「さすがに本気じゃなかった」とか、それぐらいで結構なんですが)はほしかったかもしれんね
・さっきも書いたけど、御木本の家庭環境とかはいらなかったかなー。せっかく尾美さんがサイコキラーを演じてくださってたのに。ちょっと壊された感じ。

◆何はともあれラスト
美貴ちゃんからの東京名物差し入れ……! そして、東京スカイツリーが映ったポストカードつき。
かっわいいいいいいいい!!!!
あれ、あらかじめ退場前に撮っておいてくれたんでしょうかね。嬉しかったなぁ。
中くらいの段ボール箱にどっさり東京名物が入ってて、美貴ちゃんの科捜研への愛情を感じて嬉しかったよ。本当に美貴ちゃん、科捜研のこと大好きでいてくれてるんだねぇ……頑張ってね!
勿論、『科捜研』製作チームから、美貴ちゃんへの愛情も感じた。というか、初回の美貴ちゃんの退場劇は、そのまま中の人にも当てはまるって思ってるんですよ。
美貴ちゃん(の中の人)は、『科捜研』という仕事が嫌になってやめるわけじゃない。そしてみんなも、美貴ちゃん(の中の人)が新しい環境に飛び込むことを心から応援している。
って、信じてもいいですよね? これ。
何はともあれ、こういうことしてくれるスタッフさんたち、マジでGJ!
来期辺りに、ひょこっとゲスト出演でもしてくれたら更に喜びます。無理なら、お土産シリーズ続行で。「美貴さんからお土産来ましたよー」って、たまにまた段ボールいっぱいの東京名物が来るの。どうでしょう。
あ、そうそう。人形焼を風丘先生から「はい、あーん」されて、そのままぱくって食べたマリコさんの笑顔に胸ずっきゅんされたのは私だけではないはず。私だけじゃないよね?

◆そんで屋上のいつもの締め
書くの3回目ですけど、やっぱり御木本の家庭環境云々はいらなかったんじゃないかなぁ。うん、ここがすっごい気になってさ。
それは置いといて、最後の主役コンビのいちゃつきっぷりに心を撃ち抜かれたのは私だけではないはず。
なんなの! 本当にこの2人なんなの! 夫婦なの? 夫婦なの!?
これはマリコさんが土門さんに「はい、あーん」するフラグだよきっとそうだよいや私の中では間違いなくそうなってるから止めないでくださいお願いします
マリコさんが「美貴ちゃんと連絡取ってる?」って聞くのは、今年の初回を踏まえた上での台詞なのは勿論ですけど、春先のSPの土門さんからの台詞へのお返し(マリコママと連絡取ってるかとか聞いてたアレ)なのかなー、と思ったんですが、やっぱりそれって考えすぎでしょうか。
同じ「屋上でマリコさんと土門さんが話して締め」パターンでも、こうやってほのぼの終われる系統は好きです。しんみり終わる系統も嫌いじゃないんだけど、でもやっぱり、最終回は笑顔で終わって欲しいじゃないですか。ね。

「無実の人間を狙ったシリアルキラー」とか、「実行する気のない犯罪計画書を第三者が悪用してしまう」とか、「陰陽五行説を使った見立て殺人」とか、「殺人を予告できた理由、日付と場所がズレた理由が同じ」とか、結構派手で面白い要素を散りばめてあって楽しかったです。
そんな派手な要素も、割と現実的な線に落としてくれたと思うし。
冒頭でも書きましたけど、「こまけぇこたぁいいんだよ!」と。
戸田山脚本ってある意味ノリと勢いと雰囲気でハッタリかましてナンボみたいなところがあるなぁと思うので、そこが合わないって人だと、やっぱ「つまらん!」になっちゃうのかもしれない。
自分は、もう完全に緩い視聴者で細かいこととか気にしないですし、ノリと勢いと雰囲気で誤魔化されやすいタイプなので、最終回も結構楽しめました。

ってことで。今期総括は、まとめ記事に譲ることにします。

3ヶ月間、ありがとうございました!

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