【新・警視庁捜査一課9係】season2 第2話 感想

警視庁捜査一課9係
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第2話 殺人酵母

ゲスト:さくら、小林綾子、池田成志、草野とおる

脚本:岡崎由紀子
監督:杉村六郎

なんか『殺意のロザリオ』(去年のシリーズの3話)が、密かにお蔵入り処分を食らっているっぽい件。
テレ朝公式サイトからも消えていて、再放送でも飛ばされるしDVDにも収録されてないっぽい。
なんかあの話、ヤバい要素ありましたっけ。season2で立てこもり扱った時も話数変更だけで済んでた(らしい。当時は知らないんで)のに、なんでこれだけ。理由が思い当たらないんだけど。せっかく、徳永先生が脚本の話の中ではマシな出来のお話なのに……
どうせお蔵入りするなら、支離滅裂の極みみたいな去年最終回をお蔵入りにしてくれたらよかったのに
長いことやってるシリーズだと、必ずひとつはお蔵入りの話って出てきますけど、せめて理由ぐらい明記してくれたっていいじゃないの……

で、肝心の今回の話なんですけど。
なんつか、去年の2話とかあそこらへんみたいな空気回だったなー。途中までは掛け合いとか楽しめてたんですけど、見終わった後に印象に残ったのが、本当にキャラの掛け合いぐらいでなぁ。

ってことで、本日の感想へ行ってみましょうか。


パン屋の話だと思ってたら、マスゴミの話だったでござるの巻
被害者がクズなのは『9係』でも珍しくないですけど、この人もなかなかのクズ。つーか、モロにこの被害者あの人ですやん。素敵やん。
まぁ、今回は犯人も微妙にアレだったんで、「どっちもどっち」ってな感じではありましたけど。

◆やたらカメラを揺らしたり、空撮多用したりスタイリッシュ(笑)路線ってヤツですかね、コレ。

本日の青柳・矢沢コンビアドリブ集
・9係捜査会議にて、代わる代わる立ったり座ったりしながら自説披露。空気読めずに立っちゃう青柳さんと、矢沢さんのよすぎる発声に笑っちゃったゴメン
「矢沢、コーヒー飲むか?」
「じゃあ、半分」
「自分でやって」

・自説を否定され、青柳さんのせいにしたり叩かれたり共犯者説を打ち立ててみたり青柳さんを叩き返してみたりする矢沢さん
・矢沢さんが聞き込みしている間、自分は必死に手鏡でスタイルセッティングする青柳さん
・堂々巡りする青年、青柳さんの会話

青年がパン食ったときの顔芸とか見てると、この人が(一応)ジャニだってこと忘れそうになるから困る。アイドルなんですよね、この人。
しかし、パンを食べた時の係長の微妙な表情は察せたのに、パンの味の違いそのものがわからない男・浅輪くん。一口でパンの味の違いがわかる加納親子と、どっちがすごいんだろう。

おめでとう! 倫子ちゃんは ツンツンデレ から ツンデレデレ に 進化した!
なんか今回、普通に青年と倫子ちゃんがラブラブベタベタあまあまでどうしようかと思った。
青年が倫子ちゃんに優しかったり甘かったりはいつもどおりですけど、倫子ちゃんのデレっぷりがハンパなかった。なんだなんだ、どうした一体。
人気店のパンを貰って上機嫌だったことを差し引いても、青年に飲み物やケーキあげたり、ラストでかわいい意地悪を言ったり。
水9で流すには、あまりに甘いぜぇ……歯が浮くどころか溶けるわ。何この糖分。もう君ら、結婚しなくてもいい気がする。っつーかもう青年爆発しろ!!! 何が七夕だ。今夜は土砂降りですーひゃーははザマーミロ!
(´;ω;`)

◆とうとう、係長の料理レパートリーに天然酵母で作ったパンが加わったよ。
そしてもう今更ツッコむのも野暮ですが、他のメンバーが捜査会議してる中、ひとりでパンの生地こねてていいのか。ラストのあのオーブンとかは設置していいのかよ。警視庁内でパン作っていいのかよ。
そろそろ9係の会議室の前に、係長の料理目当ての捜査員たちが並んでいてもおかしくないレベル。たぶん、金払って係長の料理食べる人も出てくるで、そろそろ。

◆テレビ局に行った小宮山さんが、「アイドル!」とか言ってたけど手前の美輪明宏もどき(?)の方が気になったよ私は。
あと、テレビ局の人たちに聞き込みしてた部屋のポスターとか、相変わらず細かいところにこだわって作りこんでるよなぁ、この枠は……

◆病院で鉢合わせた村瀬・小宮山コンビと青柳・矢沢コンビ。
大人気なくやりあう警部補2人と、そんな2人を無視してさっさか聞き込みを始める巡査部長2人。
その時の様子こそが『9係』だなって思います。
去年の『新コンビ誕生』で主任・青柳コンビは堪能したから、その時の台詞そのままに本当に小宮山・矢沢コンビも見てみたいなー。
あとは、去年の東映サイトみたいに係長・矢沢コンビとか、青年・小宮山コンビとか。特に前者、全然想像つかないし。

◆なんか今回、いつも以上に青柳・矢沢コンビがアホの子っぽかった気がする。
いや気がするっちゅーか、実際アホの子だったよね。ある程度は許容するけど、中盤和久井さんを落とそうとしたときの「細かいところは後で考えるんだよ!」とか、捜査会議室での青年と青柳さんとのやり取りとか、さすがにちょっとなんかヘンだった。

◆こういう刑事ドラマの影響で、一般人も『黙秘権』って言葉を覚えちゃったよねとかそんなことを考えた。

◆いくら隠し場所に困ったとは言っても、食品を扱う人があんなところに大事な証拠(だと思ったもの)を隠すっていうのがよくわからん。普通、そういうところこそ避けそうな気もするんだよね。

青柳「愛だよ、愛。主任さんにはわからない、ピュアな気持ちだよ」
まるで自分がピュアだと言わんばかりの言い草ですね、青ちゃん。ピュア加減で言うなら、青柳さんも主任もどっこいだろ多分。

◆指紋を調べに行く時の主任の笑みが、私がAA職人だったらAA化したいぐらいに邪悪でした。
やっぱアレか、つかさちゃんにフラれて心が荒んでるのか。
つーか、本人の許可なく取った指紋って、それって証拠として採用されるの?

◆一刻も早く立ち去らなきゃならん状況で、現場なのに言い争いを始めてカッとなって殺しちゃって
どうしようもない彼に協力した理由も、殺しちゃった理由も、『女としての焦燥感』を刺激されたからで
今回は、犯人にもイマイチ同情できない作りになっておりました。いや、女としての焦燥感とかは同性として理解できます。ただ、あの短絡的な行動がどうしても理解できないっていう。
何はさておき、犯人の人の目が怖い。目の演技怖すぎる。そりゃあ、そんな目で見られた主任も「男って、みんな、そんなもんなの?」って聞かれても答えられない。そりゃあ、他の9係のメンバーも微妙な雰囲気になる。
ここは、小宮山さんの反応が見たかったところだなぁ……フォローあるかと思えば、なかったし。

◆なんだかんだで、和久井さんと大野さんがハッピーエンドオチだったのが、何よりの救いですかね。
青年と倫子ちゃんも甘々だしで、はいはいご馳走様でした! 塩水で口ゆすぐわよ、ペッペッてなもんでした。ええいもう、なんだよコイツら。まとめて結婚しちまえ! あああもう! なんだこのフローリング・ローリングしたくなる甘さ。くそっ!

◆まぁ、事件についてザッとツッコむと
「直腸温度によって割り出した死亡推定時刻」と「死後硬直によって割り出される死亡推定時刻」のズレには、監察医である早瀬川さんが真っ先に気づいて係長辺りに報告してなきゃ、キャラの立ち位置的にマズいんじゃ、とか
『室内温度の変化により死亡推定時刻がズレる』という定番ネタを、『パンの酵母』という要素を混ぜて魅せようとした試みはわかるんだけど、イマイチ空振りに終わったな、とか
なんか話自体がごちゃついてて登場人物の掘り下げが上手く行ってなくて(特に和久井さんと大野さんについてはもっと掘り下げる必要があったはず)、最後にいい話風にまとめられても「はぁ、そうですか」としか思えなかった、とか
そういうところがあったんで、あんまり面白い回だとは思えなかったなー。期待していただけに、残念。

ってことで、今回の話は倫子ちゃん萌え回でした。というところでよろしいでしょうか。
次回に期待。予告の時点でなんか面白そうだったし。「誰だ!? このヤロウ」には素で噴いた。
次回の脚本は、去年の『殺人スクープ』を書いた波多野さんだし。期待。マジ期待。頼みますぜ。

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