【臨場】第11話 感想

臨場
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第11話 渾身~後編

ゲスト:竜雷太、高橋かおり、山田純大、大浦龍宇一、遊井亮子、並木史朗、武智健二、高田彩香

脚本:坂田義和
監督:橋本一

倉石さん、死んでしまうん?

最後の不気味な発光に、全てを掻っ攫われた気がしないでもない。っつか、何を思ってあんな演出にしたんだ。やっぱり、原作を踏襲して死期が近いってことなのか。
なんというか、色々と判断に迷う最終回でした。スッキリ爽やかに纏めたか? 面白かったか? と聞かれれば、間違いなく「NO」でしょうなぁ。
次シーズンもあるのか、或いはラストシーンで数珠を置いたことが「続編はないよ」という宣言なのか。どっちにせよ色々と消化不良のまま終わっちゃった感じだなぁ。

と、あんまり前置きで長々語ってもアレなので。早速今回の感想へ行ってみましょうか。


◆なんつーか、あの大庭庭園一家は全員人殺しなのかよ……ってところで大分萎えた。読めてはいたけど大分萎えた。
死んだ奥さん、泣いてるんじゃなかろか。いやもう、間違いなく天国で泣いてますよ。
しかも全員、理由が身勝手というか逆ギレに近いし。いい大人なのに、揃いも揃ってカッとしやすいところは、間違いなく遺伝なんだろうなぁ……これ。

◆中でも1番ロクでもないのが、今回スポットの当たっていた純一さん。

未成年なのに煙草吸ってるわ
それを注意され、煙草と巾着袋を没収されたからと人の家に忍び込むわ
そこで成り行きとはいえ、人を刺し殺してしまうわ
その時に自首しておけばよかったものを、16年も黙り続けるわ
それを父親に指摘され、「俺は悪くない!」「全部お前のせいだー!」なんて逆ギレして刃物振り回すわ

そりゃあ、自分が刃物持ってたはずなのに、何故か自分が刺されて死んでもおかしくない。あんまりもみ合ってるようには見えなくて、最初刺されたのがゴリさんかと思ったがな。
それはさておき、このあまりの身勝手さがあるせいで、ラストにどれだけ倉石さんが御涙頂戴のお説教しても興ざめするだけでした。コイツ、ただの小心者の強殺犯じゃん。同情の余地もないし、なんだかなぁ。

◆そして父親のゴリさんもなんだかなー。「理想をおしつけすぎてしまった」、まさしくその通りだったんだよなぁ。
息子の死体を、息子との思い出の場所である公園に捨てるってそれ意味がわかりません。むしろ、息子との思い出の場所だからこそ避けるような気がするんです。しかも、公園に置いた理由が「息子が手がけていた造園作業が終わるまでは」って。いやいやいやいや。
なんというか……永嶋一家は、16年間も大庭一家のヒステリーと皆川家の身勝手さ(無計画に妊娠させて、便乗して強盗)に振り回されてただけなんじゃあなかろうか、と思ったら、ものすごく後味悪い。現実もそんなもんかもしれんけど、後味悪い。

◆ついでに言うと、そりゃあ皆川さんも殺されるわ。やろうとしてることは間違ってはいないのに、態度と言い方がアレすぎる。
とことん、永嶋一家が可哀想だなぁ……これ。

◆ちなみに。
今回の話で1番可哀想なのは、間違いなく清美さんの夫の北村さん。
社会的な地位を何もかも奪われちゃって……准教授から転げ落ちてパチンカスですよ。これは酷い。しかも何もフォローなかったし。更に酷い。

◆で、永嶋くんですが。
感情を抑えきれず、純一に突撃をかましたりしていたわけですが、その時の棒読み加減がアレでした。
というか、あそこの台詞はもうちょっとどうにかならんかったのか。なんていうかさ、ものすごく古臭い。言わせ方も台詞も何もかもが、古臭い。「俺の時間は、16年間止まったままなんだよー!」とかさ。他のドラマで、時効に関する台詞を色々聞いたせいもあるのか、ものすっごいこそばゆかった。
関係ないけど、雨に濡れた永嶋くんを叱る小坂さんのオカンっぷりはガチ。タオルを渡してやった倉石さんは、差し詰め父ちゃんか。そのままあのタオルで鼻でもかんだら面白かったのに。
……タオルを渡されなかった一之瀬くんが可哀想です。同じように、雫が滴ってたのに。

◆今回はものすごく協力的な立原さんと五代さん。
五代さんはシオさん事件のアレを踏まえた上なので、まぁ、わかるんですけど。
立原さんは……まぁ、いっか。最終回補正ということで。
そんな空気を読めず、いつものように威圧的な態度を取ったら立原さんに2回も怒られた坂東さんの明日はどっちだ。

◆最終回補正ということで、捜査一課と鑑識が力を合わせて物証(血痕)探し。
「これが……『根こそぎ拾う』ってヤツか……」と何かを悟ったように呟いていた立原さんですけど、残念ながら私にはよくわかりませんでした。何に納得したら、あの状況でそんな言葉が出てくるんだろう……

◆相変わらず、谷本娘が可愛かったことが救い(*´∀`*)
あの子かわええええええええ
あんな可愛い子と釣りできる倉石さん、羨ましすぎるだろう……jk……

◆そんなこんなでラスト。

・谷本さんの幽霊を視る
・備忘録を閉じ、数珠を置く
・そしていきなり謎の発光

……まさかこれ、死亡フラグじゃあるまいな? こういうところだけ原作踏襲して、倉石さんがガンになったとかじゃあるまいな?
続編あるのかは知りませんけど、この演出の意味が全然わからん……
いつも通りの、暴走する演出に定評のある橋本監督ということで納得しておくしかないんですかねぇ、これ。

DVD発売決定おめでとうございます。
最終回……ねぇ……
最後の方では、なんか永嶋一家のことが置いてけぼりになってたような気もするんだよな……印象が薄くなってたような。
先週からの期待が、見事に肩透かしになった感じ。
あー……まぁ、うん……予想はしてたけど……
役者さんたちの力で押し切った感アリアリすぎてなんだかな。これが最終回って、消化不良もいいところですわ。

何はともあれ、3ヶ月間ありがとうございました。

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