【おみやさん】第4話 感想

(新)おみやさん
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File.4 16年後の殺人証拠!! 容疑者と婚約した女

ゲスト:遠藤久美子、下条アトム、井坂俊哉

脚本:岩下悠子
監督:石川一郎

私、今までは『おみやさん』って再放送でちらちらながら見してたぐらいのにわかでして、そこまで詳しくないですけど、こんなに暗くて重たかったっけ。
『臨場』といい、ふとしたところの笑いどころが少ないと、どうにも反応に困るなぁ……今回も刑事課の出番が少なめで(介入の仕様が無い事案だし)、地味に3週連続で桂子ちゃんいないし(経費削減? わかりません)、ふと息抜きできる掛け合いが少なかったのと、話の筋自体が重たいせいもあって、2話ほどじゃないにせよ暗い印象に。この暗さ、重たさはブームなのか。刑事ドラマ界におけるブームなのか。嫌だなぁ、それ。


◆今時、あんな無防備なバッグの持ち方している女はいねぇだろうと思い、「なんというおとり捜査。北見さんを呼べー!」とか思ってたら本当に一般市民だったっぽい件。ダメだよ、せめてバッグは道路と反対側で持たなくちゃ。しかも音楽まで聞いてて、あれじゃ「狙ってください」って飛び込むカモじゃあないか。
で、それを現行犯逮捕した鴨川東署の皆様。ひとりだけ置いてけぼりにされた兵さん、体力的には追いつかなくても知的な面で活躍。今回、地味に資料課と一緒に頑張ってましたし、知将ですねわかります。
それ以外の刑事課の方々も、グッドタイミングで現れ、連続ひったくり犯を捕まえたとは本当にお手柄過ぎる。とりあえず、今回の話の兵さんカッコいいよ兵さん

◆課長、こっちだと明るく厭味言うのな。『相棒』だとキツいけど。
珍しく仕事を与えられてる資料課ですけど、それだけで舞い上がりすぎでしょう、洋子ちゃん。いつも「自分たちは刑事じゃない」って言ってるのに、張り込みも聞き込みも取り調べも捜査活動なんだから、できるわけがない。いつも無断でしてますけど。

◆あれ、またOPが元に戻ってる? 先週、ちょこっと変わってたのに(Fileいくつ、ってのが流れない仕様だったはず)。
1回目のCM前の提供バックは変わってない。なんだ? この小さな変化。

◆引ったくり被害者へ盗品を返す作業で過去の事件を発掘して……など、どっちかといえばそれこそ『相棒』みたいなお話だったなぁ、今回。
それだけじゃなく、いい意味でも悪い意味でもあまり『おみやさん』らしくない異質な雰囲気だったなぁと思いました、今回。実際、今回の話っておみやさんが好奇心から過去の事件をほじくり返しただけだよね。何かが解決したわけでもない、もやっとしたエンド。

◆スマイリーキャット、最近のゆるキャラみたいだな。ひこにゃんみたいな?
それにしても、もういつものこととはいえバースデーカードだけで昔の事件との関連を見当つけるおみやさん、相変わらずパねぇ。

◆今更ですけど、この様子だとおみやさんは時効を迎えた人に報告へ行く時は、ひとりで行ってるのか。洋子ちゃん、いつも知らなさそうだもんな。その間、洋子ちゃんは何してるの? 寝てるの?

◆下條アトムカッコいいなぁ。もう63って……マジか……心ときめいてしまった。
そして、エンクミかわいいよエンクミ
なんだろう、見てると(*´∀`*)←こんな顔になる。はぁぁぁぁぁん! 頭をぐりぐり撫でたい。きゅーっと抱きしめたい。うきゅぅぅぅぅぅぅぅ
しかし本当に何度目だエンクミ。
今回のエンクミこと直子さんは、なんかもうこの15年間で悟っちゃったようなこと言ってるなぁ。

◆茅野刑事の取調室での必殺技:肩揉み(強)
アレは地味に痛そう。ごきゅ、っていったよ。ごきゅ、って。でも、8件もひったくりなんてするクソガキにはもっとやってやって!
吉川くんは素直に取り調べの椅子を譲りすぎです。

◆不良少年が更生して世界平和に目覚めるとこうなります。猛烈に勉強して、エリートの仲間入りですよコイツ。勝ち組だぁー。
「誰かが憎み合えば、誰かが後始末ですよ」 結末を知ってからこの台詞を聞くと、なんだか重いなぁ。
まぁ、それ含め黒川さん根はいい人なんだろうけど、回想で直子さんに金せびりに絡んでいくところとか、終盤で小柴さんに迫るところとかは絶妙にウザったかったな。回想では黒川さん酷いヤツ、と思いきや、エンクミの可愛さに絆されてやがる……だって可愛いもんなぁ……うわぁぁぁぁぁちきしょおぉぉぉぉぉぉこのやろぉぉぉぉぉぉぉこれが、この人が、30超えてるとか、世の中おかしいよぉぉおおおお
それより、黒川に初めて聞き込みしに行った時の、資料課2人の態度の差が酷い
おみやさん→ものすっごいゆったり座って余裕で話す
洋子ちゃん→緊張してるのか、黙って様子見
年齢や今までの経験の差もあるんだろうけど、おみやさんのデカい態度はさすがいいとこのボンボンだなって思った。

◆今回のおみやさんが、彼にしてはアクティブで、程よく鬱陶しいなぁ。より適切な表現としては、テンションが(彼にしては)高めな気がする。
ぺらぺら自分の考え喋るわ、ひとりで直子さんと会って揺さぶりをかけるわ、何故か険しい顔で黒川さんを挑発するわ。いつもは、やたらもったいぶってあんまり自分の考え喋らないし、滅多な行動はしない気がするんだけど。
なんだ、黒川さんがそんなに気に食わなかったのか? なんだかんだでいい人だと思うんだけどね、黒川さん。
そのせいか、今回は洋子ちゃんとの別行動が目立って悲しかったなぁ……なんだかんだで、おみやさんの後をちょこちょこくっついていく洋子ちゃんが1番可愛いと思ってるので。

◆斉藤さんだっけ、新しいヘルパーさんがいくらなんでも適当すぎてどうしよう。ぺらぺら喋りすぎだわ、いくら同じヘルパー仲間といえど小柴さんまかせて帰っちゃうわ、メモ帳渡すの忘れちゃうわ。おみやさんたちにとってはGJかもしれんけど、これヘルパーさんとしてどうなの。

◆さすがに兵さんと洋子ちゃんのカップルは無理があるだろう……親子じゃないか。自意識過剰ですよ兵さんっ。と思ったけど、巷には結構歳の差カップルさんたちがいるからなぁ……
コンビニ店員、ちらっと映っただけなのにインパクトが大きいなぁ。しかも物覚えもいいし。すごい。私、いちいち客の顔なんて覚えてないよ。

◆全然関係ない与太話で恐縮なんですが、回想シーンで直子さんがチェーンつけられない云々言ってるのを見て、そういや昔なつかしのバラエティ『人気者でいこう!』にあったコーナー、『芸能人常識度チェック』でおバカの常連だったエンクミは、一応自転車のチェーンはつけられたよなーとか思い出した。ちなみに、私はつけられる自信がありません。
うん、本当にどうでもいいね。

◆なんか、すずさんが出てきた時に反射的に噴き出した。ゴメン、音楽のせいだと思う。別に悪くないよ、すずさんは悪くないよ……たぶん……
洋子ちゃんとのやり取りも、それなりにいい感じになってきてますよね。おたまさんとのやり取りとまではいかなくとも、面白いわ。「歯磨いて寝なさい!」でドリフを思い出した私は、何も間違っちゃいないと思うんだ。うん。
でも、お子さん産んだとは思えない体だよなぁ、洋子ちゃん(の中の人)。アレは本当に体脂肪とか気にしなくていい体型だと思うんだけど。程よくエロい身体のラインですよねぇ。うひゃひゃひゃひゃひゃぐへへへへへ(*´∀`*)
……いやだから、私は熟女趣味じゃないってば……げほんぐふん
歯ブラシにパジャマ……持参……だと……!? しかも(誤解だけど)「帰った方がいい」と言われ、「酷い! おみやさんまで……」って泣き言言った時の、本当に悲しそうな顔見てどうしようかと。
おい本当に洋子ちゃんお泊まり容認過ぎるだろう、おみやさん。地味にすずさんが、「今日こそは」って言ってるし。そりゃあ、おみやさん放送後には決まって「おみやさん 洋子 関係」なんてワードで検索来るわ。なんなのこの2人は。見た目は完璧に擬似親子なんだけどね。
で、結局洋子ちゃんはお泊りしたの? おみやさん、事件に夢中になって2人を置いてけぼりにしちゃったしさ。

◆映像演出のド素人がこういうことを言うのもアレですけど、今回の演出が結構好き。過去が一瞬、現在にオーバーラップするような表現とか。
あともうひとつ、今回は下條アトムの名演技が光ってました。「私は、復讐されたかった」のところとか好きです。
『副署長』3の2話でも思ったけど、本当になんというか……この人の演技には引き込まれます。上手い役者さんって、雰囲気をガラッと変えられる人なんだよね。しみじみそう思います。

◆崖の傍まで車椅子を押す直子さん怖いよ直子さん。
実際、崖にいる時の直子さんは一瞬どころか割と本気で小柴さんを殺しにかかってたような気がするんだが気のせいか……? 資料課の2人が止めなかったら、それこそ大惨事だったんじゃ。
ラストで洋子ちゃんが小柴さんのメモを見て驚いてましたけど、ヘルパーの斉藤さんからもらった時に中読んでないの? 受け取っただけ? アレ? 気づかなかったの?
それはともかく、直子さんからのメッセージはあの書き方ではなく、直子さんとしての言葉をそのまま書いてくれたらもっとストレートに迫るものがあったと思うだけに、ちょっと惜しいと思った。

◆「最低」の出会い方をした黒川さんと直子さんも運命的だし、何も知らないままに出会ってしまった直子さんと小柴さんも運命的。
たまに運命は、何でもないところで知らないうちに、大きく動いているのかもしれない。それが、どんな結果を生むのかはともかく。そんなお話でしたね、今回は。
最後に笑ってましたけど、きっと、おみやさんと洋子ちゃんの出会いも運命だったんですよ! うん、でも洋子ちゃんは私のだから。

◆次回は姫野さんキターーーー!
またかよ。
これもまた運命……なんですかねぇ。

ひとつひとつの要素は、今までの『おみやさん』にもあった要素で、既視感を覚えるところもあったんですが、つなぎ合わせるとシリーズの中ではどことなく異質な雰囲気のお話に。話自体はベタベタなんだけど(小柴さんが真犯人というところも含めて)、主題はそこではなく、ゆうこりんが本当に描きたかったテーマは「贖罪」だったのですね。なんとなく、見ていて『853』の7話を思い出した。別に話の筋が似てるとは思わんのだけど。
最近のゆうこりんは、頑張って既存の型を破っていこうとしてる感じが好き。なんだけど、今回の話はなんとも評価に困るなぁ……
最初の方でも書きましたけど、今回の事件って、現在ではひったくりが起こっただけで、しかも結果的には、この話では何も解決してないんですよね……小柴さんは救われたわけじゃないし、黒川さんも直子さんも結婚してそれなりに幸せに暮らしそうだけど、それでもやっぱり傷は癒えないだろうし。ただ、おみやさんが過去をほじくり返して好奇心を満足させただけというか。そういう、微妙なもやっとする終わり方が、あんまり『おみやさん』らしくない話だなっていう。
その試み自体は面白いなぁって思うんですが、なんとも……ちょっと話の筋が粗いなと。小柴さんの記憶障害設定を始め、なんか、話を進めるための設定が上手くかみ合っていない気がしました。下條アトムの名演技とか演出とか雰囲気とかに大分救われた感があるね、と偉そうに書いててすみません。
とりあえず、次週以降にも期待。次週こそは、桂子ちゃんが出ますように!

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