【853】第7話 感想

853~刑事・加茂伸之介
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File.7 花嫁は待っている

ゲスト:佐藤仁美、唐橋充、佐藤寛子

脚本:岩下悠子
監督:森本浩史

普通。

所謂木8的というか、オーソドックスでベタで王道で古典的というか。
なんだろうなぁ。……開始15分の時点で展開予想ついちゃうのはなんだかな。あまりに展開に捻りがなさすぎてなぁ。
「たとえどんな環境に生まれても、生き方は自分で選んでいける」ってテーマ。そして加茂がシリーズ中に一貫して言う台詞、「罪は償える」。それ自体はなるほどと思うんですけどね。
なんかこう、物足りない。上手く言えないんだけど。たぶん原因としては、

・先週が面白かったので、正直期待しすぎたの図
・東映公式の煽り文句で、正直期待しすぎたの図

があるんだと思うんです。
なんじゃろな、途中から『おみやさん』とか『副署長』(シーズン2までの)を見ている気分になってた。
『相棒』見ないよって人には申し訳ない喩えなんだけど、『殺人シネマ』に近いなぁと思った。わかりにくい喩えだけど、展開の無理やりさと面白さが噛み合ってないなと。
キャラの掛け合いとか小ネタとか、何かいきなりデレた武藤さんとか警察手帳なかったら正直アウトな行動ばっかの加茂さんとか、色々面白い部分はあったのでワーストではないけど微妙でした。

※感想遅くなってすみません。


◆『愛口』マスターはともかく、加茂ちゃんが本当にオヤジ的センスでワロタ
爆弾所持はともかく、窃盗容疑は普通に当たっていたから困る。
そして、見返してみると『愛口』マスターの予言(「ヤバいよー、彼氏。女に刺されるタイプだ。同じニオイを感じる」)が見事に当たっている件。やはりサっちゃんに刺された経験は伊達じゃないということか。ラストに『情念のキンピラ』なんてもんを出してるし。赤い、赤いよそのキンピラ!!
「チューは簡単じゃダメよ。バッチリ濃厚にね! ぐひひひひひ」って言ってる加茂ちゃんがいい感じに気持ち悪かったです。
しかし結婚式に出席するのに、ライダージャケットに白ネクタイはないでしょう、加茂ちゃん。

◆加茂ちゃんからなみえちゃんへの投げキッス、今度は叩き落されたw
やっぱ仲良くなってるなぁ、この2人。もし続編があるのなら、この2人のアドリブっぽいやり取りは是非残しておいてほしいところのひとつ。

◆うわぁぁぁあぁダミーフレンドとかやめてぇぇぇぇぇ
そんなのあるんだぁ……私も友達少ないし、何か身につまされるわ(´・ω・`) 正直、そこまでして式挙げたくない。入籍だけでいいわー。ごめん、全然関係ない話なんだね。

『バカとハサミも』を先に覚えたのは、係長ではなく加茂ちゃんの方だったようです。確かにこういう時の勇作ちゃんですね。しかし、すげなく電話切られちゃいましたけど。
もしかしたら、加茂さんが上司で武藤さんが部下なら、こういう対立もありつつ上手くいくのかもなぁ。

◆え、浜さん老眼なの?>クラブのママとのくだり
いや冗談だよね? 普通に書類とか見てるし。
手相で盛り上げってましたけど、果たして本当に手相を見られるのか、適当ぶっこいてるだけなのか。私は適当ぶっこいてるに一票。いやしかし、浜さんの対人スキルは本当に異常。
それに比べて真島さんは。つまらない(くそ真面目な)男なことは自覚しているのか。

◆係長が加茂ちゃんに、「少々野放しにしすぎた」とか言ってましたけども、どっちかといえば折り合いの付け方を知らないというかくそ真面目すぎて折れないというか。
加茂ちゃんも別にボンクラなワケじゃあないんだし、もっと上手く扱ってやれよと思わんでもない。今回は上手いこと連携してたけど、もうちょい早い段階から扱い方を覚えていれば。
でも、よくも悪くも1番加茂ちゃんを意識しているのも係長なんだよなぁと今回の話で思った。他の6係のメンバーもなんだかんだ言いつつ、加茂ちゃんに影響を受け頼り始めているっていうのがわかるのがこの話ですけど、目に見えないところで1番影響を受けているのは係長なのかも。ラストの台詞で、ぽろっと表に出ちゃったから雪子ちゃんも驚いてましたけど。
ものすごくどうでもいいけど、係長は『加茂さん』と呼ぶのか『加茂』と呼ぶのか、どっちかはっきりせいや。

◆相変わらず走らされる木8男性主人公。おいこの人、つい先日4回目の年男を迎えたばっかだぞ……逆に人を走らせるのが木8女性主人公だってばっちゃが言ってた。
こうなってくると、走らないおみやさんが貴重にすら思えてくる不思議。走るとお帽子とれちゃうとか言っちゃダメ!!!!
今更だけど、警察手帳って本当にすごい権力よねと思う。今回に限らず、加茂ちゃんがやったことの大半は警察手帳なかったらアウトだよなぁ。

◆何このベタな男女の泥沼、久々に見た。うん、刺すところまでぴったり良い感じ。ナイフ抜いちゃらめぇぇぇぇぇ
佐藤が最後の最後まで紛うことなくクズで、いっそ清々しくて笑える。ラスト、「高倉助かったよ」って言われて絶望して発狂するところを見たいくらいのクズでした。よく生きてるなぁ、高倉さん。ナイフも小さかったし、女性が刺したから何とか死ななかったってことなのかな。悪人だからしぶといよってことで。しかし、前科あるし窃盗・恐喝・詐欺・殺人とやらかして、果たして出てこられるのか。
場所特定のくだりで、久々に桃子ちゃん大活躍でうれしい限り。無理矢理だったとか言うな。かわいいは正義!

◆あの花嫁さん、何か呪われてるんじゃなかろうか。本人は強く正しく生きてるのに、なんでこう人生の節目で殺人犯を惹きつけちゃうんだろ。

◆次回予告、何あの不穏な空気。また10年前の繰り返しで飛ばされちゃいますオチ?
そしてプレゼント応募、あのゴレンジャーのような並びから浜さんがハブられたぁぁぁぁ!!!
……え、酒井くん? 誰それ。

◆4月からは『おみやさん』。そういえば、殺人などの一部刑事事件の時効撤廃とかいう話が出てますが、そこらへん『おみやさん』でも触れるのかしら。というか、番組のコンセプトを根っこから揺るがす話だと思うんですけど。それが施行されたら、間違いなく『時効警察』辺りはアウトだろうなぁ。扱える事件の幅がぐっと狭くなっちまう。

で、だ。おい再来週の『科捜研』SPの予告をうたないとはどういう了見だ。コート姿の土門さんが動くところを早く見せやがってくださいこの野郎

見返してみると、初見ほどつまらなくは感じなかったんだけどやっぱり微妙。ものすごくオーソドックスでベタで王道で古典的。悪くはないのに、何故話に入り込めないのか、自分でもよくわからない。
ただ最終回に向けて、6係のメンバーが変化しているということを見せるための回、ということならすごく自然に変化を見せていて、そしてこんなにスムーズに武藤と加茂が連携してるの初めてなんじゃね? ってくらいにちゃんとチームプレイしていて、そこらへんはさすがだなぁと思いました。
なもんで、評価が微妙なのは、単にコイツの趣味に合わなかったんだなーと思ってください。

最終回、ものすっごく不穏な空気なんですけど……大丈夫かな? 上手いこと決着つくかな? 期待してますよー。

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