【相棒 Season8】第1話 感想

相棒
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第1話:カナリアの娘

ゲスト:内山理名、古谷一行、鈴木一真

脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治

ないわー。

なんていうか、OPのあまりのオサレさに、見る気をすんげぇ削がれました。なので、あまりまともな感想にはなってません。
実質神戸のキャラ見せ初回なので、事件描写が多少緩くなるのは仕方ないんだろうが、それにしても間延びしてたなぁ……1時間半、或いは上手く書けば1時間で収まった気もする。
相棒好きで、見る前は乗り気だった母親と妹が、途中からあからさまに飽きて、「つまんない」と呟いてたのが印象的でした。母親寝ちゃうし。
今までの相棒でも十分やらかしたであろう粗を差っ引いても、今回はグダグダな脚本でした。キャラネタ、キャラ萌え、役者の演技で2時間引っ張ったようなもんだよなぁ……

あ、これから何回続くかわからない感想の前に、これらについては、初回にハッキリ書いておきます。

・私は、神戸のキャラ自体は嫌いじゃない。
右京の『暴走する正義』に、ツッコミを入れる人間は必要だと思いますので。

でも役者としての及川は嫌い。演技も好きじゃない。

・ストーリーが面白くちゃんと纏まり、過去作否定にならないのであれば、話は思う存分好き勝手してほしい派。
ただし、あからさまなキャラ萌え押し付け路線、お涙頂戴路線はいらない。

今回はながら見が限界でした。眠くなった……

以下、あまりのオサレOPで何もかもどうでもよくなったあらすじ・見所・小ネタ拾い。


◆空撮の代わりに飛行機
その時といい、やたら音楽がジャズ風味なのな。何か知らんが気が抜ける。神宮寺三郎じゃねぇんだから。

◆わざわざ空港に迎えに行くたまきさんと神戸(別行動)。
たまきさんは右京に、神戸と仲良くしろと言ったけど、やっぱり亀山と仲良くなったのを見て「やれば出来るじゃん、ならやりなさい」ってな感じなのかしら?
神戸は、もう徹底して右京の周り探ってますね。
「別れた奥さんと友達付き合いするのってどんな気分ですか?」
クマー(AA略)を思い出したわ。

◆不審な白バイ警官を見て、右京レーダーが反応。追跡をするが、忽然とその姿を消してしまう。
白昼堂々、パーキングエリアでバイクがトラックのコンテナに入り込んだら目立つだろ……と思う私は間違っているのだろうか。
まずパーキングエリアの人に聞き込みしたらよかったと思うよ。

多分、生涯何があっても、私はこのOPの魅力は理解できないと思う。
今回こっきりかSP専用ならいいが、毎回だったら確実に嫌になるだろうなぁ、コレ。
『ガラスの破片が戻っていくのは、シーズン7のOPでガラスが割れた(=相棒が壊れた)対比じゃないか』というのは、なるほどと思ったが。

上田刑事(副署長)は京都府警を辞めてテロリストになりました。
むやみやたらに池さんに盾突くから、クビになったのかと(ry)
実際、今期副署長から上田いないしなぁー。明日からの新しい刑事はどうなるのかしら、とぽつり。
まぁ、こういう役の方が、鈴木一真が生き生きしてたのは確か。
で、その上田刑事もとい高倉に、娘・茉莉を使われ脅される、テロ組織『赤いカナリア』の大幹部、本多篤人。

◆一方特命は、バイクや職質されてた車のナンバー照会やら諸々あって、無人の民家に不法侵入の後、腐乱死体発見って、帰国早々本当に引き強いよなぁ右京さんは。
畳の上で跳びはねる右京さんは、『冤罪』の畳を上げられない右京さんみたいだった。
それ以外も、今回は右京さんがやたらぶっ壊れてたなぁ。
そして、やはり死体が苦手なヘタレ神戸。

本日の伊丹語録
「出来れば、死体は新鮮な内に見つけたいねぇ」
(神戸が死体苦手なのを見て)「連れてこい」
何故神戸をイジろうとする

本日、ここしか出番が無かった米沢さん語録
「ちなみに、押し入れの奥には段ボールいっぱいのエッチなビデオがありましたよ。DVDではなく、ビデオな所に独身の中年男性の悲哀を感じました」
そこはほっといたれよ、米沢さん。

◆テロ組織の中枢と元友人の小野田。
シーズン2の名作、『殺してくれとアイツは言った』の作家といい、やっぱロクな友人いねぇな、小野田
ただ、小野田と本多のやり取りはよかった。これで2時間の大半持ったようなもんです。

◆小野田、特命来訪。それにビビって目を合わせたがらない、触れたがらない暇課長
神戸にたまきさんのこと話す暇課長が、ものすっごく楽しそうだったのは何故。
で、本多からの要請(という名の取引)により、小野田が特命へ茉莉の保護を要請してきた。

◆ホテルで同室、一緒に一晩明かすんだからこれを機にお互いよく知り合おうと言う神戸。実際は腹の内探りたいだけだろうが。
そして神戸の不気味な発言とぁゃしぃ発言に退く右京さん
生理用品発言といい、神戸は陣川よりマシだけど残念なKYか。
そしてまんまと罠にハマり、茉莉は姿を消してしまう。
まぁ、要するに残念な神戸くんということですね。元警備畑のひょろっこだしなぁ。

◆部屋の状況等から、茉莉は連れ去られたのではなく狂言誘拐、つまり自ら姿を消したとわかる。
服から狂言誘拐に気付いたり、神戸は亀山よりは頭が回るよう。
右京さんの電話ぶち切りとか茉莉の部屋でのやり取りとかは、なんかやたらとヒステリックだったな。「不愉快」とか部屋入るための理由→「ごにょごにょ」とか。どうした右京さん。
「長期滞在ならば、真っ先にすることは服をクローゼットに仕舞うこと」と聞き、「え、そうなの!?」と驚いたら家族から白い目で見られた。ゴメン、ズボラで。しかも長期滞在旅行とかしたことないし。

◆不審な男を特命+たまたま通り掛かった捜一で捕らえる時が、1番盛り上がった(我が家が)。多分、1番の見せ所はここ。
予告の「前前!」という豊走りとか、あと車に乗った捜一、あれ全力バックか! 運転してるのが山中さんだったらすげぇ
そしてあの男、ものすごい勢いで車にぶつかってたが平気なんだろうか。で、男を一旦逃がし、特命+捜一再びの協力でアジト発見、到着。
あんなにワケありげな感じだったのに、やたらあっさり捕まったな高倉たち。
本多のスーパーファンと、テロリストである父親に復讐を企んだ茉莉の利害が一致、手を組んだらしい。
復讐のキッカケは、本多から母親の死も知らずに、今更今までの行為を詫びる手紙を送られたこと。
チクショウ今まで私たちがどれだけ辛い目にあったと思ってんだ、無神経な手紙送りやがって、テロやりたくないならやらせてやるのが最大の復讐
つまり、えぐい復讐劇だと茉莉は語るのだが。

◆茉莉誘拐の全容を聞き、本多は自らが作った爆弾をカードに、ある取引を小野田に持ち掛ける。
それは、自らのクビと引きかえに、茉莉を釈放させること。
そして高倉たちは公安に引き渡され、最初の殺人についてうやむやになってしまう。
もちろん納得の行かない右京だが、そのためのカードであった動画は、小野田も神戸も既に消去してしまっていた。
危険なテロリスト因子を持つ人間を逮捕するため、つまり国民のために殺人犯を逃すか、否か。
どちらが正しいかはともかく、私は小野田の方を支持するな、とだけ。
ここでの神戸、実は自分の意見はハッキリ言ってない。これからのスパイ活動を円滑に行う為か、上手くはぐらかしている。
ここが亀山と違うところかな。悪くはない。

◆茉莉の真の動機
テロリストである父、本多篤人を英雄視していた母と茉莉。その父が、過去の行為を悔いる手紙を送って来た。
失望した。ふざけんな。テロリストじゃない父親は、死刑になればいい。

何この歪んだ話。なんだかなぁ。まぁ、共感、同情を無理矢理押し付けるものでなかったのはよかったが、ぶっちゃけ「……え?」って感じだ。暴いても、特にカタルシスを得られないというか。
こんな危険な娘を釈放したら、将来テロリストフラグびんびんじゃねぇかって意見もあったけど、彼女にとって大事なのは『テロリストの父親』=『理想のヒーロー』っぽいので、彼女自身にはそういう思想とかなさそうだなぁ、と。
よくも悪くも、父親がテロ行為を悔いて自らのために捕まった時点で、茉莉の中では何かが終わったんじゃないかなぁ。

◆雰囲気に流されて忘れがちだが、本多が作った爆弾の行方は? そもそも、結局殺人事件はうやむやのまんまだし。
右京さんが最後、茉莉を相手に色々話してたけど、それで茉莉が殺人罪に関して自首するわけでもなく終わる、その後味の悪さが相棒よねーってな意見が主流なら、やっぱり輿水脚本2時間SPは私には合わないんだろうな。
「国家のためなら、ひとりの人間の死がうやむやになる。そんなことは許されていいのか」っていうのが、右京さんが茉莉のところ行った動機じゃないの?
それと『右京の暴走する正義』を絡めて書けば、話も深く広がったような気がする。それ以外にも、もっと落とし所はあったと思う。消化不良。

◆最後、どっかのバー?でラムネと神戸が親密に話してましたけど、どういう関係かは次回以降に、って感じか。
神戸は敬語、ラムネがタメ口だったのが印象的。元先輩・後輩みたいな感じかな?
神戸の本心がよくわからんのが不気味、といえば不気味。
ただ言えるのは、仮にこの2人が手を組んで右京さんを追い出しても、小野田がいるからなぁ……

◆ラストに空撮。あとやっぱり、8メインテーマ、力が抜けるからやめれ。
次回予告の音楽は今まで通りなのな。だったらこれでいけばいいのに。
そして、今回はまだマシだったのに、次回から相棒ブルー復活の予感。アレ見にくいから嫌だ。

いやぁ、元々輿水さんのSPモノはシーズン3以降、肌に合わなくなってたんだが……
私が亀山贔屓+(役者としての)及川嫌いを差っ引いても、今回の出来は残念すぎる。大丈夫かメインライター。
ホテルでの右京・神戸、ラストのラムネ・神戸のあからさまに腐狙いのやり取りとか、不法侵入やら好き勝手やり放題するもはや正義感ではなく好奇心のみで動く右京さんとか、上には書かなかった部分でも大分げんなりしました。
犯人に殺人への自戒を求めなかったことといい、右京さんのキャラがふっ飛んでブレてないかな。気になる。

もうひとりのメインライター、櫻井さんは前半は副署長に取られそうだしなー……しかも科捜研で2つほど『え?』って感じの話書いてるし……
うーん……とにかく、次回に期待。

とりあえず、OPは変えよう。な。

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