【新・警視庁捜査一課9係】最終回 感想

警視庁捜査一課9係
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第11話 生命の捜査線

ゲスト:風見しんご

脚本:平松正樹
監督:吉田啓一郎

なんだかなぁ。
「え? これ最終回?」ってのが今年の流行りですか?
事件は割とデカいのに、捜査に当たるのは9係のみだったので小さく感じた。
おそらく持病持ちの人質を誘拐することでタイムリミットつきのサスペンスを、そこに医療問題を絡めることで社会派&人情モノを目指したんだろうが、多分脚本家の力量不足で粗が目立ちまくってました。
テンポはもっさり、やたら皆がもたもたしてて、正直、今何やってんのかわからなくなることもしばしば。
しかもスーパー倫太郎物語だから余計につまんない。
係長が動きすぎると、他の人霞むからなぁ……他に役に立ってたの、実質主任だけじゃね。他はオマケ、というか。
とりあえず、悲しいことに9話並の出来が悪い話。小ネタ少ない分、こっちが下かも。

というワケで、今回はほぼ逆・見所チェックになってしまった感じの感想を。

※酷評注意※


◆西脇のトランクにあった2億円はいつ奪われたのか。
現場にいた時? でも巡回してたっぽい警官いたしなぁ。
警視庁の駐車場内なら、それはどうなの

◆そしてその2億円はどうしたのか
いや、募金に使ったのはわかってるけど、西脇が用意したのは現金。それを振り込んだってことは、わざわざ使う口座に預けるため、一旦銀行に行かなきゃならない。
2億円を一気に振り込まないにせよ、1日で大金預けた(しかもいくつもの銀行を梯子した)人間がいたら、相当目立つというかわかる気が……

◆仮にも一般人の早瀬川さんを危険な任務につかせるのはどうかと思うよ、係長。
「あなたにしか頼めない」とか言ってたが、今回の犯人がたまたま殺意なかっただけで、下手したら死んでたよね。

◆まんまと早瀬川さんを連れ去られてる9係、情けねぇ
そして犯人が鞄を捨てさせたのは何故だ。大江議員を殺す気はなかったはずなのに。発信機の類を恐れたから?

◆超重要な場面で腰を痛める青ちゃんはダメな子。

◆タイムリミットまであと僅かしかない、ってのに、何だか作中での時間の流れが変だったような。結局解決したの、事件発生から1日以上経ってない?

◆この状況下で単独捜査はないわ。
公開捜査じゃないにしても、他の班に応援取らなきゃダメじゃね。
それがまるで英断であるかのように扱われているが、まるで逆の愚策だと思うんだがどうか。
まぁ、「全責任は私が取ります」は、主任の成長というか変化を感じたけどね。

◆雑誌記者と被害者の共通点→救急車のお世話になった→犯人は救急隊員
何その超理論。何回見直しても、このくだりが全く理解できない件。
そもそも、被害者が2ヶ月前に腹刺された経緯が全くわからんから、余計に。
もうちょっとここ、どうにかならなかったのかな……
とにかく、その超推理から犯人特定、指紋も一致。
ここで小宮山さんがヤケに高いテンションで青年と係長に抱き着き、頭をわしゃわしゃ撫でるわけだが、係長の髪の毛がっ
まぁ、「お手柄ー♪」と褒める小宮山さん、9係の母親ポジにすら見えてきたよ……

◆医療従事者である看護師が、勤務中にミサンガつけるってどうなのかな。基本的にアクセサリーをつけるのダメだよね?

◆誘拐の動機→難病に苦しむ子どもたちに寄付するため
その理念は素敵だし立派だが、はずみとはいえ人を殺した上、方法が方法なので
「なーに言ってやがる、この人殺しが」(by『相棒』の伊丹)
としか思えないわ。

◆犯人の携帯電話に、直接接触を試みる係長。
はいはい、スーパー倫太郎乙。
たまたま逃げる気がない犯人だったからともかく、ここは本当に主任の言ってることがマトモだった。
で、知らない番号からの電話に出ちゃうんだ、犯人。

◆何この犯罪マンセードラマ、これは酷い。
犯罪行為を犯した相手に、「あなたは子どもたちに生きる希望を与えた」ってそれは違うよね。
『相棒』の右京さんのように激昂しろとは言わないが、劇中人物が誰1人として犯人の行為を咎めないってのはどうなんだ。青年辺りがキレてもよかったと思うんだがなぁ……

◆仮にも人質がいる+武器持ってるかもしれない犯人相手に丸腰で突入ってアホか。

矢沢「真澄!」
早瀬川「犯人は?」
矢沢「大丈夫か?」
早瀬川大丈夫です!! 犯人は?」
ここは数少ない笑い所。

◆いやに説教臭い係長。今回は本当にスーパー倫太郎で萎えるわ……
風見しんごにこんな役をさせる、テロ朝の鬼畜さ。いや正直、洒落にならん……お子さん、亡くされてるよね、確か。
だからか演技は、鬼気迫るものがあった。今回の話のマトモな見所はここくらい。
しかし、そんな風見しんごの名演技でもフォローしきれなかった脚本の穴。
議員1人に法案成立か否かをひっくり返される議会って何ぞ。いくらなんでも、国会議員をナメすぎ。
そして、何で犯罪者にそんな同情的なの。あまりに態度が甘過ぎる。これは「はぐれ刑事」かと。
どんな理由があろうと、犯罪は犯罪。係長なら、そう言うと思ってたんだがなぁ……

係長「今日は、危険な任務、申し訳ありません」
この台詞で、この事件発生から解決までが1日だということに気付かされた。嘘……だろ……
あまりにテンポの悪い脚本で、正直時間の流れか何かが歪んだとしか思えない。
そして早瀬川さんの、「誘拐事件に興味があった」発言はどうなのコレ。「人の命を救うのが医者の勤めだから」、これだけ言わせとけば角も立たないのに。

◆あれ、まだ妙子ちゃん退院してなかったのか。
今回の話も、青柳矢沢コンビはほぼいい所ナシだったな……

◆須藤のPCの録音データ。これいつ録音した。録音していいのか、こういうの。
最後、2人っきりの9係で小宮山さんがデレた!!!
確実にあるだろう次シーズンでも相変わらず、主任はつかさちゃんと小宮山さんを言ったりきたりなのかな。
今までとは逆に、
つかさ←主任←小宮山
になったら面白そうだな、と思ったけど、それだと小宮山さんが可哀相なので、やっぱいいです。

◆クラシックコンサートで倫太郎と遭遇する青年、倫子ちゃん。
青年の、加納親子への気の使いっぷりは、既にそんじょそこらの入り婿より上だと思う。
そして最終回恒例?、倫子ちゃんのデレ。ぎこちない親子関係はまだ続く……らしい。
やっぱりシーズン3最終回の和解はリセットですかそうですか

今年は桃子ママなしか……まぁ、名取さん忙しいから仕方ないか。
それにしてもつまんない・破綻してる回だった……これを最終回に持ってこられるのは悲しい。
とにかく犯人の行動、動機、事件の流れ、全てがダメしてる。小ネタも少ないしと、『科捜研』9話並の破綻っぷり。
事件と私生活のメリハリはこれくらいでいいので、つかさと妙子をレギュラーに戻せよ。
あと、早瀬川は今のところ、いらない子。そう言いたくなるシーズンでした。
次シーズンをお待ちしております……

とにかく、皆様1クールお疲れ様でした。

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