CASE.10 泣いた死体!? 目の中に残されたDNA
ゲスト:野波麻帆、岡あゆみ
脚本:森下直
監督:辻野正人
え、最終回?
何か普通に次回予告が流れてもおかしくないなぁ、と思ってたら流れたのはフニャ腰、いや船越でした。
それくらい地味。とにもかくにも地味。
新1以降の最終回は、
新1→マリコのミス&土門の「戦友」発言&マリコ殺されかかる
新2→記憶喪失の男が来た&光子さん復帰
新3→あわや科捜研が利用されかける
新4→マリコママ襲われる&マリコ襲われる&警察組織モノ
と、イベントたっぷりだった印象なんで。ただ、何かマリコさんのテンションがヘンだった。
そして先週よりは大分マシとはいえ、話の流れが無理矢理だったなぁ。そしてものすごく病んだ話でした。爽やかに終わったように見せて、相当後味悪いなぁ……
ラスト、土門さんがデレたりして最終回っぽく纏めてたけど……次シーズンあるのはほぼ確定とはいえ、本当に今期は地味で暗いシーズンだった。
というわけで、色々ぐちぐち言いましたが続いちゃいました、ドラマ感想。
最終回のあらすじ追い&小ネタ拾いー
◆冷凍トラックの中にあったスーツケースから死体が。
死体だったからよかったけど(よくないけど)、もし爆弾とかの危険物だったらとか考えないのかな。すっごい無用心に開けてたよね。
◆死体の首には、首を締めたロープとそれに結ばれた、もう1本のロープが。
そして首に残る索状痕は自殺を示すが、首には吉川線(苦しみのあまり、もがいて引っかいた傷。他殺の証拠)が……
解剖中に風丘先生が語った、「自殺した人が自分でトランクの中に入って、自分で冷凍車の中へ入るなんてありえない」……そらまぁ、そうですな。
それをものすごく真剣に語るもんだから、噴くとこじゃないんだろうが噴いた。
◆ひとつのロープの結び方は、くちなわ結び。
美貴「くちなわって?」
乾「ヘビ」
美貴「きゃあ、苦手!」
なんですか、マリコ・土門コンビとは違う乾くんと美貴ちゃんの仲よさげな感じは。
今回は何故か一緒に行動が多いこのコンビ。隠れた公式か……?
まぁ、どっちかというと姉と弟、みたいな感じだが。
◆被害者の家には、水没した携帯とPC。
マリコさん、ものすごく簡単にデータの復元諦めたなぁ。とりあえずやってみればいいのに。
被害者の家からは指紋などの痕跡が一切なかった。そして、彼女が書いたとおぼしき遺書が発見される。
この遺書の文面からして、もうすっげぇ病んでる。「私が死んだら泣いてくれますか」って、自殺を決意したからとか、そういうレベルじゃねぇよ怖ぇよこれ……
◆足を踏まれても自分から謝ってしまう、人との接触を怖がる……何か、“大人しい”の範囲越えてるような。
もう、あからさまにメンヘラさんだよぉ怖いよぉぉぉぉぉ
ツッコんじゃダメだとわかっちゃいるが、こういう事件での職場の方々の情報通っぷりは異常
◆今回、ヤケにマリコさんが燃えてたなぁ、というかヤケに被害者の唯一の友人で、小劇場の女優の川瀬春奈へ突っ掛かる。
どこぞの特命係長みたいな……こんな人いたら、欝陶しいだろうなぁ、プレッシャーだわぁ。
◆トランクのタイヤの付着物から犯行現場特定、そこには被害者の左目用コンタクトレンズが落ちていた。
遺書は、被害者が自分の意思で書いたらしいことが判明するが、指紋はついていなかった。ますます自殺か他殺か、混迷していくのだが。
最終回だからか、めっちゃカツ丼食ってるよ皆様。いや悪いとかじゃなくて、みんなで一緒のもの食べる描写を久しぶりに見た気がした。
そしてもはやマリコさんの無茶ぶりに、逆らわなくなった日野さん。
もう抵抗しても無駄だと悟った、諦めの境地なんだろうか……
◆刑事部長のお約束、コロコロが見られてよかったです。でも別に、出てこなくてもよかったよね
◆ついにマリコさんが単独捜査始めたよオイ。土門さんの中の人の都合だろうか。
劇団で川瀬が使っていた結び方がくちなわ結び。
そこからマリコは、彼女に目をつけるのだが……
小劇団で川瀬と向き合うところ、彼女のバイト先て対峙するとこなんかは、まるでどっかの特命係長のようで。いやらしいなぁ……
◆科捜研に来た時の風丘先生が、べっぴんなのは変わらずなんだが、全くの別人にも見えた件。えらく髪が伸びたせいだろうか。
そういや、こんな風に皆で実験とか懐かしいなぁ。以前だったらもっとコミカルなやり取りがあって、美貴ちゃんが日野さんの首絞めたりしてたかもしれない。
◆で、風丘先生からの偶然のヒントにより、首を絞めたロープに結ばれたもうひとつのロープの役割は、くちなわ結びを解くことにあったことがわかる。
もうひとつのロープの結び方は、川瀬の結び方と一緒だった……
被害者の家に調査へ行ったのも、乾・美貴コンビ。乾くん、ついに美貴ちゃんにまで飼われるようになったのか。いや別に、美貴ちゃんにはコキ使われてないけど。
◆川瀬が語った真実
被害者は不倫関係の果てに思い悩み、自殺を企てた。
しかしひとりじゃ死ねなかったのか、自殺を手伝えとせがまれる。
そんなヤツを四六時中見ているわけにもいかない。
だから安全装置つきの首吊りさせて、1回死ぬ間際までいけばバカなこと言わなくなるだろと首吊り舞台装置を廃工場にセットした。
えええええええ(AA略)
これから自殺するってのにものすごく明るい笑顔の被害者とか、何か本当に病んでて、私ゃついていけないわ。
◆一旦は自殺未遂させてやろうとするものの、被害者がものすごく本気だったようなので戻ってきたら、首吊った直後でした。
いやもう私はついていけない。どこからツッコんでいいのかすらわからないよ。
そして、自らの保身や劇団への影響を考え、死体をトランクに詰めて冷凍車に遺棄し、被害者の部屋やロープなどから痕跡を全て消したと川瀬は言うのだが……
◆当たり前のように乾くんと美貴ちゃんが一緒に帰っていったよ。
まさかもう既に(ry)いや、たまたまだろうけど。
マリコさんは川瀬の証言が気になったのか、土門さんとともに再び事件を洗い直すことに。
せっかく「一緒に帰らないか」と誘った所長、っつかマリコパパ涙目すぐる。今期は本当、榊親子の交流少ないなぁ……
所長の「ま、どこも経費削減だ」はアレか、自虐か。
◆マリコさんが土門さんにコーヒーいれた!!!
うわぁ珍しい。
もうこの2人、これ以上は関係進展しないだろうな……もはや同志だし。
◆日野さんゴメンねずっと忘れててゴメンね(´;ω;`)
遺書に残っていた痕は、封筒に書いた住所と氏名、郵便番号。つまり便箋を封筒に入れてからそれらを書き、郵送したということ。
金田一少年にもあったなぁ、このネタ。でも普通、封筒に便箋を入れる前に書かないか?
◆川瀬さんの「遺体は涙を流した」という証言からわかった真実
→真犯人は被害者の不倫相手で川瀬とも付き合ってた小劇団のスポンサー社長
あの病んだ遺書を送り付けられ、ヤケで自分との関係をバラさないように被害者を監視する。
そして被害者と川瀬の後をつけたら被害者が首吊り自殺してた!! →チャンス!!!
一芝居打ち、川瀬を一旦現場から遠ざけている間に彼女の首を絞めた。
遺体が流した涙の正体は彼の汗。つまり、彼女は1度目を開けていた→首吊りで死んだわけじゃなかった
もしかしたら生きよう、と思っていたかもしれないのに……まぁ、でもあの病みっぷりじゃあ、またいつか似たような騒ぎ起こしてそうだよなぁ……
で、川瀬を上手く言いくるめ、死体遺棄を手伝わせた。証拠隠滅は社長の仕業。
何このぬめぇーっとした後味の悪さ。
でも、2度首絞めたら痕が残るんじゃないの? 前半、あれだけ首の痕を問題にしてたのにそこら辺は矛盾してる。
しっかし社長が自らのことしか考えてない本当のクズで、マリコさんがやたらキレ気味になってんのもまぁ理解できるけど、やっぱテンションがヘン。
◆対照的に、今回はやたらデレモードな土門さん
土門「科学が証明したんだよ」
土門「これからも……まぁ……よろしく頼む」
他にも色々歯の浮くような台詞言ってたし、今期やたらロマンチストだったマリコさんに影響されちゃったのかしら。
そりゃマリコさんも「珍しい」と言うわ。6話ではあれだけドライだったのに。
無理矢理さは普段からもやらかしてるから、ある程度差っ引くにしても、わざわざ最終回にする話じゃあないよなぁ。
後半、あからさまに経費削減話が増えたしね、テロ朝も東映さんも苦しいのかな、色々と。と思った今期でした。
今期の感想まとめでも書くかなぁー。
とりあえず、1クール皆様お疲れ様でした。