File.9 京都爆弾観光ツアー
ゲスト:松田悟志、村上新悟、小林健、柊子
脚本:戸田山雅司
監督:森本浩史
7月15日(月)の『帰れマンデー見っけ隊!!』3時間SPに、『科捜研の女』チームがガチ参戦。『帰れま10』の方です。
メンバーは沢口さん・内藤さん・若村さん・風間さん・石井さん。
主役級4人と若手の中のホープ。石井さんはバラエティ初。
どう見ても『帰れま10』で苦しんでいいメンバーじゃないよ!?
なんでも、『帰れま10』に向けてドラマスタッフに聞き込みまでしたとかなんとか。バラエティにもガチで挑む沢口さん素敵。
100万円ゲットなるかは、15日までのお楽しみ。
私は運悪くリアタイ視聴できません。くそぉ……
今回。
AR(拡張現実)で京都をミステリーツアーしようぜ回。
そしてテレ朝夏祭りのイベント・『科捜研の女~ARマリコと合同捜査in六本木』に繋がる(らしい)回。
上記のイベントの脚本も、今回の脚本であり『科捜研』メインライターの戸田山さんです。豪華!
全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ
音にこだわった今回。
こだわり過ぎだよ!!!!!!
20の見どころ
◆1.夏クール版OP
映像の構成は変わらず、マリコさんの装いと音楽が変更。黄色ジャンパー→黒ベスト。
クールな感じで格好いいですね!
毎クール変わるらしいので、あと秋verと冬verがあるんですね。どんな感じになるのか楽しみだ。
◆2.夏クール初回なので
ちゃんとメインキャラの名前もテロップで出す。
長期ドラマだからって視聴者に丸投げしない親切スタイル。
出てくる重要なワードにもテロップをきちんと出す。
今回で言うなら、観光地もきちんと作中に織り込む。
この手間暇かけた細かい気配りこそが、『科捜研』を長年愛されるドラマにしてきたんだと私は本気でそう思ってます。
◆3.今回の事件は7月5日
即日で爆破予告を解決、しかも(それが狙いだったとはいえ)事件扱いされてなかった殺人まで引きずり出して解決。
相変わらず、この京都府警科捜研の能力がエグい。今回、実質半日足らずの数時間の出来事なんでしょ? 名探偵ってレベルじゃねーぞ!
◆4.科捜研に直
最初の爆破予告は京都府警科捜研宛に直で。
なんで科捜研宛に直接なんだよ!
いやわかってる。犯人の狙いが警察に騒いでもらっての捜索なんだから、狙いなのはわかってる。
それにしても直ってどういうことだ。ここの京都府警科捜研、信頼されすぎじゃない? それに見合う実績はあるけど、信頼されすぎじゃない?
◆5.初夏の装いのマリコさん
あの、三宅八幡神社にいるマリコさんがわかりやすいかなって思って書くんですけど、夏の装いのマリコさんいいね……
半袖+黒ベスト+Gパンのマリコさん、いいよね……
ちょっとアレなこと言いますけど、沢口さんは体細いのに、下半身っていうか腰から足にかけてがめちゃくちゃエロいと思う。細い体なんだけどそこにはちゃんと女性的な丸みを帯びた肉付きがあるラインなので、こういう体のラインがわかる格好をしていると胸がドキドキします。
そんな格好でGパンの尻ポケットにスマホしまったりするとか、そのまま後ろの腰に手を当てたままの立ち姿とか、あの、フェチ殺しが過ぎる……
夏服だとマリコさんの首筋もよく見えるし、鎖骨もいい感じに見えて、肌の白さもよくわかるし、その他諸々、いやもうこれはダメだよ。夜8時にお見せしていい感じではないよ。意外とお子さんもよく見てるんですよ『科捜研』は。『科捜研』を見てて夏服のマリコさんで新たな性癖に目覚める子どもが生まれたらどうするんですか!!!!!
何を言ってるんだ私は。
◆6.マリコさんの聴覚は鋭い
公式設定なのかどうかはわからないけど、度々そういう描写が出てくるのでたぶん。今回も、「僅かだけど」と他の人が気づかなかったノイズに気づく。
マリコさんは五感が鋭い。
聴覚は今回の事件で描写された通り。
嗅覚も鋭い(実際にも比喩的な意味でも)。
視覚、つまり視力もたぶん問題なし。
触覚も、鑑定に関しては鋭敏になるっぽい。
味覚……は、人並みではあるんじゃないかと思う。じゃあ五感じゃないじゃん。
マリコさんはひとりで『鬼滅の刃』の主人公同期組を網羅できるわけじゃないのか。さすがに鬼は食えないのか。そうか。
◆7.サウンドスペクトログラム
簡単に言うと、音の図形化。
それを応用して、サウンドスペクトログラム(図形)から音を生成して作られた暗号。
……これ、マリコさんの五感と注意力と閃きがなければ、誰も気づかないヤツだな……少なくとも当日中に解決はしなかった類のそれだな……
◆8.藤倉刑事部長が臨場━━━━(゚∀゚)━━━━!!
元鑑識の血が騒ぐのじゃろうか。
言っちゃえば今回、藤倉刑事部長が臨場する意味は殆どなかったと思うんだけども、でも臨場する藤倉刑事部長を見ると視聴者もテンション上がっちゃうからね。しょうがないね。
そのかわりと言っていいのかなんなのか、土門さんの出番は最後の竹林以外はほぼ室内。
「藤倉刑事部長、土門さんが出ばれないときに臨場する」説、あると思います。
◆9.シミにしないぞっ
藤倉刑事部長に広沢池の捜索許可をもらうところでCM入り→CMで『50の恵』のCM
「確かにこれから、マリコさんは晴天下で池をさらうからシミを気にするべきだな……」と視聴者が勝手に頭の中でストーリーを作れるアレ。「シミにしないぞっ」の宣言通り、マリコさんにはシミがない。若い……50代に見えない50の恵……
ついでに言うと、今回は沢口さん版のルヴァンCMだったので、マリコさんは広沢池捜索後にエネルギー補給にルヴァンを食べた可能性、ないと思います。
特に意図してるわけじゃないんだろうけど、本編とCMで妙にストーリーが作れるときがあるのが楽しいw
◆10.マリコさん、広沢池をさらうってよ。
別にマリコさん自身が池の捜索に加わる必要性はどこにもないと思うが、でもこういうところがマリコさんの偉いところだと思う。
まず自分から体を張る。藤倉刑事部長すらもう止めない。この誰にも止められないエネルギーのカタマリだからこそ、他の人をぐいぐい引っ張っていけるんだなぁ。
それはそれとして、鑑識?の皆さんとマリコさんの捜索は単純に見てて楽しかった。東映公式曰く、沢口さんの監修によるシーンなんだそうで。
今、関東だとちょっと梅雨冷えって感じですけど、本来ならもうちょっと暑いはずで、この季節に作中のような日差しの中でやると考えると大変そうだな……って。本当にお疲れ様です。
◆11.巽橋はノイズだけ
巽橋のサウンドARがノイズだけで、マリコさんが「ええぇ……」って引いててダメだった。じわじわ来るw でも確かに、あんなのがいきなり流れたら「は?」ってなるよな。マリコさんも人の子。
巽橋は事件起きがち。アヒルが大量に流されてたり、『科捜研』の巽橋は結構お騒がせスポット。
◆12.亜美「とにかく、マリコさんに送ります」
そんな意図はないと思うんだけど、ここの亜美ちゃんが「マリコさんに返せばわかるじゃろ」的な雑な反応に見えちゃってダメだったw
実際、マリコさんに返したらどういう方向であれ、基本的にはちゃんと話が進むしな……マリコさん、亜美ちゃんからの信頼値がカンスト問題。
◆13.振り返り美人
振り返らなくても沢口靖子級美人であるマリコさんが振り返るとどうなるの?
めっちゃ美人になる。
あの美人ぶりで「手伝って」と言われたら、私だって蒲原刑事並に「喜んで!」と手伝う自信がある。
あの振り返るときの色気、ヤバくないっすか? なんすかアレ。アレに惑わされないヤツとかいるのか!!!!!
◆14.巽橋で何やってたんだこの二人
蒲原刑事と園崎さんが電話受けたとき、まだ巽橋らへんに突っ立ってたけど、マリコさんが科捜研戻ってから何してたんだろ。たぶん、少なく見積もっても作中では30分~1時間は経ってる気がするんだけど。
そしてもうひとつ疑問なのは、この後の展開を、蒲原刑事はちゃんと説明されてたのか問題。
たぶん、されてないんだよなぁ。されてないんだけど、園崎さんだけを連れて現場にやってくるんだよなぁ蒲原刑事は。
今回はたまたま爆弾の方が嘘だったけど、それはアカンじゃろw
◆15.スマホの着信画面
風丘先生のスマホの着信画面の名称設定は「マリコさん」(2018年SPより)なのに、マリコさん側の名称設定は「風丘 早月」でフルネーム設定。
10年以上かけても埋められない深い溝を感じる……と茶化してもいいんですけど、これは風丘先生だからどうとかじゃなく、マリコさんがそういう設定派なだけですね。実際、土門さんのこともフルネーム登録のマリコさんです。
こういう、何気ないところでキャラの性格とか思考、嗜好がわかるときゅんってしませんか? 私はします。
◆16.風丘先生、出番アリ!
今回、事件の性質的に出番ないのかなーと思ってたら、あった! よかった! 夏クール初回から出番なしは可哀想だもんなw
で、そんな風丘先生、髪が伸びたのか後ろでくくってる!
……これは……風丘先生フェチの視聴者の心をストレートに撃ち抜く所業……!
私は、どっちかといえばくくられた風丘先生の髪をほどく立場になりたいです。
何を言ってるんだ私は。
風丘先生、また髪の毛伸ばさないのかなぁ。中の人の都合で難しいのかな。ロングヘアだった頃の風丘先生も好きなので、また見たい。
◆17.アレ、解かせること前提の暗号だったの!?
鳴美さんの狙いはわかるにしても、「絶対、もっと解きやすい暗号があったと思う……」という思いが拭い去れないw そもそも暗号にこだわる必要もないと思う。
今回の暗号が解けたのは、マリコさんの知識と五感と閃きと京都府警科捜研のチームワークと技術力があったからだしな……
これもう、途中から暗号作りにノリノリになってたパターンでしょ。暗号作りながら、或いは土門さんに対応しながら、「私に、こんな才能が……!? 怖い。私は自分の犯人としての才能が怖い!」とか言いながらやってただろ。ハンニンズハイだよ。『金田一少年 犯人たちの事件簿』的に裏側見てみたいわ!
◆18.きっちり遺体も見つけます。
今回のマリコさんは名探偵なので、この事件の裏側にあった殺人まで引きずり出します。ぶっちゃけ直接殺人を犯した物証はないんだけど、警察側の気迫で落とす。
まあ、今回は遺体まで見つけった時点で解決してたようなもんなので……それに確かに、雑な動機で雑に殺して雑に埋めただけなので、この京都府警科捜研が鑑定すればきっちり詰められるだろうしな。
この京都でこんな雑に犯罪犯しちゃダメ。いや、雑じゃなくてもダメ。ハンザイ・ダメ・ゼッタイ。
◆19.事件解決後の科捜研、平和。
特撮マニア信頼されすぎ問題。鳴美さんが若干動画を加工してるとはいえど、あんな映像あげる特撮マニアが存在するのじゃろうか。っていうか、こういうことされるともうこれから先の話でこういうクオリティの爆発見せられても、「東映クオリティ」とか言えなくなる。
鳴美さんは爆弾を作れない。爆弾制作可能かどうかが悪人か否かの線引きみたいな判定基準やめろw この京都では爆発なんてもはや日常茶飯事だけど、それでも爆弾作りは犯罪だからね。しょうがないね。
科捜研メンバーの集合写真をサウンドスペクトログラムにして音響生成。呂太くん、暇なの?
っていうかあの集合写真はどうして撮影したの?
っつーか、宇佐見さんだけはあのポーズ、どう考えても中の人の素じゃろ。
私、嫌だよ! 「集合写真撮ろうよ!」って言われてあんなポーズする宇佐見さんは嫌だよ! なんだよあのイケメンでも許されないクソダサいポーズ! なんでだよ!
そんな私の心を反映したわけじゃないんだろうけど、呂太くんの生成した音響は科捜研の平和を一瞬でぶち壊していくのでした。集合写真から作られた音なのに、この科捜研内のチームワークを乱しかねない怪音波だ。
◆20.警察はもっと何かできたんじゃないの?
マリコさんは確かに優秀だけど、立場上、事件が起きてからじゃないと対応できないからなぁ。最後の悲劇を食い止めることはできるけど、悲劇が始まることを止めることはできない。そこがもどかしいよね。
でも、因果応報は全自動ではなく、悪人は法の下に出てきて初めて裁かれるわけです。
警察はそんな“報い”の歯車のひとつであってくれればいいと思う。
少しでも多くの善人が平等を享受できるように、不平等でも人を助けてくれればいいじゃないですか。
はい、この元ネタがわかった人は私とお友達! 今週刊少年ジャンプで勢いを増す『呪術廻戦』だね! 単行本7巻まで大好評発売中!
簡単雑感
夏クール初回ってことで、マリコさん筆頭にこの京都府警科捜研がいかに優秀かを描いておりました。スピード解決もいいとこだし、遺体も見つけた上で犯人の追い詰め方がエグいよぉ。引っ掛けるとか相変わらず酷いw 犯罪者相手には演技力が途端に上昇するマリコさんである。
「音」にこだわった謎づくりも面白かった。というか、ほぼ「サウンドスペクトログラムを暗号に使えば面白くない!?」って発想の一点突破だった気もするんですけどw、それでも面白かったからよし。
言っちゃえばこれ、『テレ朝夏祭り』でやる『科捜研』ARイベントの宣伝回だと思うんですけど、そのせいか勢いだけで45分を駆け抜けていってすごかったw
「いやいやそれは……」ってツッコミも追い付かない感。
なんじゃろ。夏クール放送久々なのも相まって、なんとなく自分が好きな新2~3ぐらいの雰囲気を思い出しました。なんかあの頃は、いい意味でこんな感じに雰囲気が緩かったと思う。今はあの頃に比べると格段に真面目。
次回予告とか。
そう、たとえマリコさんが寿司職人に弟子入りしていたとしても、今の『科捜研』は真面目にやっているドラマだと思います。
そんなわけで、マリコさんの弟子入り@寿司職人。
寿司を握ってて手の甲側にまで米粒がつくマリコさん。シャリの山に手を突っ込んだ幼稚園児みたいになってる。
そして寿司を解剖している科捜研の皆さん。
次回、風丘先生が開くのは、ご遺体だけじゃなくて魚かもしれない。三枚おろしにしちゃうのか……
感想をちゃんと書いたので、『科捜研』AR謎解きイベントに参加してきます! 『科捜研』コラボカフェも行ってきます! 止めてくれるな!!!!!!!