【警視庁捜査一課9係 season11】第9話 感想

警視庁捜査一課9係
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CASE.9 コスプレ殺人

ゲスト:山下裕子、真瀬樹里、まいど豊

脚本:岡崎由紀子
監督:田村孝蔵


中越典子が明かす井ノ原快彦とのプロポーズシーン秘話

ということで、中越さんによる今期の話。「主婦ごっこ」、これ以上に今期の倫子ちゃんを的確に表現している言葉はないな。冷静に自身が演じているキャラを捉えられているって、やっぱり役者さんってすごい。


ということで、今回のテーマはずばり「夫婦」!
その割に、なんか夢も希望もあまり感じられなかったんですけど……

ってな感じで、今回の感想へ!





◆あの『闇のクロニクル』の絵って、『9係』で台本の表紙絵描いてくださってる方の絵なのかな? 絵柄はそっくりだよね。
ということで、久々の早苗ちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
しかもいつもの格好じゃない!
『9係』設定上も早苗ちゃんはお洒落すると美人、という如何にも少女漫画な設定持ちなわけだが、そのお洒落をすると確か矢沢さんが怒るんだっけか。「似合わない」とかなんとか言って。
そんな矢沢さんも許すコスプレ早苗ちゃん。当たり前なので敢えて言うのも虚しいが、美人だ……
そんな美人と結婚出来てて子どももいて、妻の仕事も考えも状況も理解・尊重し、一緒にコスプレも出来て、あまつさえ腕をひょいと差し出しエスコート、なんてことまで出来る矢沢さんこそが『9係』イチのイケメンです。色々あったもんなぁ。そりゃあ、早苗ちゃんもメロメロになるわけです。異論は認めない。


◆コスプレって、なんか人のたがを外すんだろうか。
早苗「何言ってるの? 英ちゃんだってカッコいいよ! もう、いつもよりワイルドで、カッコいいんだからー! もう、この首筋なんて、かぶりつきたいぐらーい!」
矢沢「噛んでごらん! 噛んでごらん! 頸動脈に……! ああー!」
そこで「首筋」じゃなくて、「頸動脈」な辺りが殺人も扱う刑事さんっぽい。普段の会話の中で「頸動脈」なんて使わない。


◆ということで今回サブタイ『コスプレ殺人』、「コスプレ」のところが七色。なんにでもなれるから、ということから?
どうやら『闇のクロニクル』はヴァンパイアが出てくる、メディアミックス盛んな人気漫画、らしい。表紙とかから察するに、「花とゆめコミックス」的立ち位置の雑誌に掲載されてる少女漫画なのだろうか。
浅輪さんが、単に事件関係だから、というだけじゃなくて以前から(少なくともタイトルと概要ぐらいは)この漫画のことを知ってたっぽいのが意外。アニメの主題歌まで知ってるし……少女漫画も嗜むのか、或いは倫子ちゃん辺りに勧められて読んだことがあるのか。


◆係長「……48歳?」
今まで散々、ケーキだのコロッケだのくまいるちゃんだの絵の具まみれだのといった死体に遭遇してきた係長の口から出てきた疑問がコレ。どうやら係長、「コスプレ」という趣味にはあまり理解がないご様子。
青柳「なんだ? あの格好。あら、早苗ちゃんも一緒。……ははっ、バカ夫婦だな」
青ちゃんも「コスプレ」にはあまり理解がないご様子。確かにコスプレからは縁遠そうな人ではある。でも素質はありそう、というか、本人が乗り気になったらやってくれそう。逆に絶対やりたがらないのは村瀬さんなんだろな。
休みのはずなのに、ひとりで200人以上いた人々の規制だの連携なんだのやる羽目になった矢沢さん可哀想過ぎる。
というか、矢沢さんは2週連続でお休み取ってたのか。そんなに有給溜まってんの?


◆青柳「ああー、夫婦で印税独占ですか。そりゃー確かにお幸せですねー!」
青ちゃんのこの読みは結果的に当たってるんだけど、まだ何も情報ない段階でコレ言えるのは青ちゃんだからなんだろな。表情もステキ。それでこそ青ちゃんですわ。


◆早瀬川先生も少女漫画を嗜むのか。高校時代に遺体、じゃない痛いファンレターを送ったというガチ勢。以前、アクションスタントマン好きという話があったんで、早瀬川先生こそ少年漫画育ちかと思ってたけど違うんだな。いや、ただ単にどっちも好きなオタク気質なだけかもしれんが。
で、村瀬さんに「完全な少年漫画育ち」と揶揄される小宮山主任。ああ、なんかわかる。なんというか、ジャンプっぽい。
でも「少年漫画育ち」って、そんなにアカンのか。私は未だにジャンプ読んでますけど。今のイチオシは「左門くんはサモナー」です。確かに、仕事中に公言することではないけども……


◆説明があるまで、何故か被害者の夫の宮嶋類の「アナーキー・ジュエルズ」っていうのは会社名だと勘違いしてて、まさかバンド名だとは思わなかった。確かによくよく考えなくとも、会社名に「アナーキー」はどうかとは思うけど。
なもんで、途中で浅輪さんが「『闇のクロニクル』の主題歌を歌ってる、あの?」みたいなこと言ってた時は、「超売れっ子漫画家の旦那だと、会社勤めでも歌手になれるのか……」って思い込んでた。よく話を聞いてなかった。
丸映アニメーション→○映アニメーション。


◆係長「いや、どうして秋絵さん、バルバラのドレス着なかったんだろう? アデリナよりもずっと似合うと思う。(中略)こっちの方が似合うと思うでしょ?」
係長の辛口コスプレチェック。しかしコスプレに限らず、TPOさえわきまえてるなら服装なんて着ちゃった者勝ちという面はある。
ということを、オタ視点で熱く説明する矢沢さん。係長に何を教えこんでるんだ。
矢沢「コスプレっていうのは『似合う』とか『似合わない』とか、そういうことじゃないんですよ。たとえ似合わなくても、好きなキャラクターのを着る。これがコスプレです
そこらへんは人によって違ってくる、微妙なところだよな。「なんのために」コスプレをするのか、っていうのが問題になってくる。そのコスプレで何を満たすつもりなのか。自分のファン心理なのか、承認欲求なのか。どちらなのか、或いはどちらの比率が大きいのかによって、コスプレのキャラや服装を変えたり、どこまでこだわるかを考えたりする。
すげぇ極端な話をすると、48歳が15歳のキャラになりきってセーラー服を着て許されるか、みたいな話。許される人とそうでない人、見てる側も許せる人と許せない人っているじゃん。
そういう話……って、これは本筋には全く関係ないな。


◆連載中断しててもメディアミックスで売れ続けてる、巻数75巻の漫画ってすげーな。アニメ化・映画化してるってことはグッズも相当出てるだろうし、コミックス売上2000万部突破・世界20カ国でアニメ放送中……売上・メディアミックスの面だけで言えば、伝説の「セーラームーン」レベルじゃないっすかね。
それこそ青ちゃんじゃないけど、もう印税とかだけで食っていけるんでは。よく知らんけど。


◆監督「脚本の段階でチェックして、『つまらない』だの『書き直せ』だの言ってくるのも頭にくるけど……脚本家が面白いオリジナルのエピソードを書いてくると、そっちもボツにするんだぜ! 『原作より面白いと頭に来るの』だってさ。(中略)時々気まぐれにスタジオにやってきては、演出そっちのけで声優に演技つけて。(中略)ろくに楽器も弾けないチャラ男を連れていきなり『テーマ曲を歌わせる』って言った時には、俺、腰抜かしたね!」
すげーな。なんつーか、心の悲鳴みたいのが聞こえる。誰の、とは敢えて言わないけど。


◆浅輪「『Love Forever』って書いてありますよ」
ああ、うわさに聞く「結婚式で引き出物としてもらうと困るアレ」ってヤツか……
そこで夫の冷静なコメントを聞き、「ああ、いえいえ……すて、素敵なお皿だと思いますよ」と吃りながらも取り繕える浅輪さんは社会人スキルは高いな。でも、夫の態度に苦笑いしてるのは、「結婚でギア入っちゃって」に苦笑いしてるのか、取り繕いを引きずってるのかどっちだろう。


◆怒らせると怖い、『9係』ヒロイン勢。あの妙子さんだってキレたら怖いんだぜ。
ということで、早乙女さんに謝罪の電話を入れる浅輪さん。そこで満足したのか役目は果たしたと思ったのか、倫子ちゃんにも電話で直接謝ろう、とならなかったのが今回の敗因か。
それのせいかどうかは知らんけど、浅輪さんが被るはずだったアレを係長が被るはめに。あの係長が、本気で嫌そうな表情とリアクションしてて笑うわw 「なんでこっちに話を振るんだよ」って言ってる。無言でも全身がそう言ってる。
まあでも、今回の展開は(たぶん)最終回に向けて必要不可欠なフラグイベントだったんで……ここで係長自身が今の倫子ちゃんの現状を知っておかないと、先には進めなさそうだし。
という、シリーズとしての都合はともかく、「ということなんで、よろしくお願いします」の一言で上司であり恋人の父親でもある係長に頼めちゃう浅輪さんって、色々すごいな。係長との仲もいいということだし、それで本当に押し付けちゃえる神経がすごいわ。私だったら、あんな状況にこういう立場の人を放り込むんだって考えただけで胃の辺りが痛む。


◆令状と差し入れ(漫才と心配つき)。
矢沢「まあ、青柳とは違うからね」
浅輪「あれ? 呼び捨てにしてましたっけ?」
矢沢「そうだよ。いないところではずっと呼び捨てだよ」
浅輪「小せぇ……!」
そこで笑い合える2人は巡査部長仲間。まさか矢沢さんへのツッコミを浅輪さんがするとは思わなかった。


◆浅輪さんの「面倒くせぇ……!」が意外だったけど、わからなくはない本音。電話って確かに面倒だし、時間も限られる。
でも、浅輪さんと倫子ちゃんの家事する比率なんかはわからないけど、「自分のためにご飯を作ってくれているんだ」と考えると、せめて要らない時は電話で、ぐらいの気持ちにはなるかな。テレビ電話とまではいかないけど、せめて一言ぐらいは謝りたい。自分のために時間も手間も割いてくれてるんだし、食材を無駄にするのも申し訳ないじゃない。
浅輪さんは料理できない・普段から全くしないってわけでもないっぽいのに、そこらへんの機微には疎いのか。普段は倫子ちゃん関係のことには割と聡いのに。
倫子「ゆうべも帰宅時間ぴったりにオーブンセットして待ってたら、約束時間を、2時間過ぎてから『事件発生で帰れない』ってメールが来たの。こっちはさ、温かいものは温かいうちに、ってちゃんと計算してるのに、メールひとつってどういうこと!?」
なもんで、個人的には倫子ちゃんの言い分も非常によく分かる。でも、浅輪さんの立場も非常に理解出来る。
なんであれ、ただでさえ苦手な早乙女さんがいるだけでも居づらいであろうその場にさらに居づらそうにしている係長がとても不憫。
なんでや。少なくともこの件に関しては、係長は特に悪いことしてないやろ。なんでこんな結婚生活に強迫観念抱えてる娘を見せつけられなアカンねん。お父さんは立派に働いとるんやで。
調味料の量り方にまで強迫観念的思考が垣間見える。いやアレは、ただ単にパティシエの職業病なのかな……お菓子はきっちり計測しないと作れない(感覚で作ると失敗しやすい)けど、普通の料理は意外に適当でも作れる(失敗しにくい)。あくまで一般論だけど。なんだろ、水分量とかが関係してるのかな?
あの様子の倫子ちゃんを見る限り、あくまで倫子ちゃんの引っ掛かりになってんのは「昔の父親」であって、「今現在の父親」じゃないところがまたややこしいよな。今現在の係長は許せてる辺り、倫子ちゃんも自身が抱えてるものをどこにぶつけていいのか、よくわかってないように見える。
その倫子ちゃんの現状を見せるために、敢えて今回の状況を早乙女さんが利用した(というと人聞き悪いけど)、というのは、別に穿ち過ぎでも期待し過ぎでもないと信じてます。


◆宮嶋「想像してみてよ! 今まで雲の上だったアイドルが、目をハートに変えて向こうから迫ってくるんだぜ? ……無理だよ」
欲望にとても忠実であることを素直に表現しているコメントで、ここまで来たらいっそ好感すら覚えそうになるな。少なくとも、警察の取調室でそれを言える度胸は買う。


◆係長「よし、じゃあ行こうか」
これに対する青ちゃんの反応。
青柳「えっ……俺と係長、ですか?」
途中の「えっ……」って、明らかにこれ引いてるよね。「気ぃ使う~」自体が青ちゃんなりの気遣いで、本音を言うと「うわぁ、面倒くせぇ」的な感じなんだろうな。その割には、結構係長と名コンビだったけど。今回、地味にコンビシャッフルしてて面白かったです。


◆玲奈「これ、流出したらヤバいヤツー!」
自覚はあるんだ。そのスリルがたまらない! みたいな?
その後の玲奈さんの口ぶりからするに、なんかスマホに入ってるヤバいデータはあの動画だけじゃなさそうだよな……アイドルって大変だよな。しかも清純派。
この現代において、「清純派」というカテゴリが成り立つのかどうかという問題はあるけど。誰がとかじゃなくて、色々無理だよな。あまり時代がそれを求めてない。求めてるのは「清純」ではなく「潔癖」だよなって思います。


◆青柳「俺、矢沢と違いますから」
別々の場面なのに2人して同じこと言ってるこのコンビ、お互いのこと好きすぎるだろ。10年以上も組んでると、シンクロニシティまで生まれるのか……
「気ぃ使う」と言ってた通り、青ちゃんなりに気を使ってるのがアリアリとわかる態度と言葉選び。ここらへんだけで、青ちゃんが係長をどう見てるのかがわかってすげーなぁ、と思う。


◆ドラマにも出演する人気声優。いや、本人のカテゴリとしては「アイドル」らしいんで、マルチタレントみたいな感じなのだろうな。
青柳「ジャーンwww 柚木玲奈さん、昨日はどうも」
青ちゃんはなんで頑なに「上からくるぞ! 気をつけろ!」な奇襲戦法を取りたがるのか。青ちゃんでしか許されないよな、アレ。
係長も係長で、割に強引な距離の取り方をしている。立ち去ろうとする玲奈さんとマネージャーさんの間に、にゅっと割り込んで玲奈さん確保。ってなにそれこわい。なにこのコンビ、2人して独特の距離感で怖い。ストッパーがいないって怖い。
全然話には関係ないんだけど、この週は『9係』『捜査一課長』、何故か両方に壁ドンシーンがあった。本気でやってたのは何故か後者。
なんだろ、テレ朝か東映で、「今週は『壁ドン』ウィークにしよう!」みたいなスローガンでもあったのかな。ねーよ。
ここで言うことでもないけど、壁ドンに本気で萌えてるヤツなんていないよな。あくまで「ここまで強引に迫られちゃう」っていう、相手の本気度と自分(を投影したキャラ)の魅力に萌えてるだけで。実際にやられたら、キュンとするのは胸じゃなくて胃の辺りだと思う。


◆今時のスマホのGPSって、部屋がわかるレベルまで高感度なのか。機種によるかもしれないけど、私は地図アプリ使う度にGPSの感度の差に戸惑うけどな。都内でも、すごく座標ズレてたりするよ。


◆実業家に見せて銀竜会構成員である神尾さんを連行するくだり、あそこでの青ちゃんと矢沢さんの動きがとても洗練されたとても無駄な動きすぎて好き。矢沢さんの謎の気合いはなんなんだw


◆この短期間に仕事しながら75巻の漫画を読破するって、係長は速読スキルでも備えてんのか。地味にほしいスキルだ。しかも結構、内容を気に入ってるっぽい。
係長がどんどん多趣味・器用すぎる人間になっていく。もはや足らないのは(娘と部下に対する)コミュニケーションスキルだけになってきたな。



柘植議員辞職から宮嶋類と柚木玲奈の2人にも飛び火するかもね、な終わりは、時代というかなんというか、「不倫は絶対に許されないし、社会的に裁かれなければならない」という世相を反映してるなあと思いました。あの3人の末路が手に取るようにわかっちゃうっていうか。せめて、不倫はそれだけハイリスクであることを理解した上でしてほしいものですね。あと、自撮りとスマホは危険っていうのもよくわかった。

不倫は不倫として別問題だけど、この被害者も生前の性格からして相当アレだな。本当に自分しか見えてない、自分のために「私は他人を愛している」と思い込むタイプ。金のために結婚したっぽいあの夫とは似た者同士なのかも。

早乙女「自然の草木はひとつひとつ、枝ぶりが違うんです。この枝はいらない、面倒くさい、邪魔だ、切っちゃえってハサミを取る前に、その枝を、しっかり観察してください。自分の思い描く図面やイメージに合わせて、その枝を曲げたり切ったりしてはいけません。まず、その草木と向き合う。そして、どうしたらこの自然の枝振りを生かすことが出来るか、考えるんです。……それは、夫婦でも同じことですよ。どんなに優しくてしなやかに見える枝でも、無理に曲げようとすると、反発して、折れてしまいますよ」

話の中でマトモに夫婦生活やってたのは、レギュラーかつ序盤でしか事件に関係のなかった矢沢夫婦だけだったからな……
未来の夫婦になる(はずの)浅輪さんと倫子ちゃんに向けてるであろう、木の枝に喩えた早乙女さんの台詞が同時に事件のまとめにもなってる辺りは上手いなぁと思いました。
今回は事件がどうこうっつーか、あからさまに最終回に向けてのフラグイベント回でしたね。早乙女さんの意図がどうなのか、係長が最終的にどういう立場であの2人に関わるのか。そしてそもそも、当事者の2人はどういう判断を下すのか。
この事件を関わって、浅輪さんが結婚生活に絶望しないかが不安です。結婚は現実だけど、そんなに夢がないわけでもないと信じたいけどな。
今期の結末の一片が、最後早乙女さんの助言を受けた浅輪さんが枝を切らなかったところに現れてる、んだといいなぁ。



次回!


この枠で「ありふれた事件」とかやめろよ、怖いだろやめろよ。
次回予告でメインテーマ流してないの、私は初めて見た気がします。気がする、だけです。
「9係分裂!?」とかの煽りは別にいいんですけど、倫子ちゃんの「今の顔、昔とそっくり。大嫌い」はすごく重たい台詞だなと思う。やっぱり、倫子ちゃんのトラウマは過去の係長なのね。


ってなわけで、次回以降も期待! しておりますよっ。

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