【おみやさん】新春スペシャル 感想

木曜ミステリー
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新春スペシャル 弾丸なき連続殺人!! 怪しく近寄ってきた女刑事! 彼女の罠にはめられたおみやさん!
盗まれた5発の銃弾が冬の京都を揺るがす!!

ゲスト:高島礼子、石黒賢、須賀貴匡、松澤一之、浅利陽介、伊藤洋三郎

脚本:森下直
監督:石川一郎

おみやさんが帰ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

高島礼子をゲスト扱いしていいのかはまだわからず微妙なところですが、まあご容赦。

あとついでに、タイトルは『おみやさん』でいいのか『新・おみやさん』にすべきだったか。でも公式が『おみやさん』表記だったので、これで行きます。
カテゴリも、新シリーズが開始になったら作るということで「木曜ミステリー」の大カテゴリに入れます。ご勘弁。

今回!

『科捜研』SPの時も思ったけど、これって新春にやる話かしら(褒め言葉)。

ということで、久々の感想へ!


◆鴨川東署の刑事課の皆さんが仲良くてほのぼのしてていいですな。今回の事件はそれがぶち壊されるシリアス加減でしたが。
悪役じゃなく善人役だと、どんなドラマでも大体ウザい偽松坂さん。『吉永誠一』が終わった後もこのウザさにまた出会えるとは思えなかった。嬉しいです。

◆木ミス枠の中でも割と平和というかほのぼのした世界観の中で、なんつーかひとり張り詰めてる新ヒロイン・寺尾みきさん。
そのせいか、鳥居さんと打ち解けるまでは(つまりぶっちゃけラストまでは)なんか世界観に溶け込みきれてなくて違和感あったなぁ。
というか、今までのヒロインはよくも悪くも過去も秘密も裏表もなかったもんなぁ。初のタイプのヒロインだったから馴染みづらく思ったのかも。ある意味、不遇なヒロインだ。

◆緑川課長、寺尾みきさん左遷……いやさ、配属にウキウキする刑事課に激おこ。
ついでにその場に出くわしちゃった桂子ちゃんも色々あって激おこ。っつーか、『新・おみやさん』だと桂子ちゃんはおみやさんのことを諦めたっぽいのに、なんだまたラブラブアタックモードか。どうしたの。なんなの。
そんな張り詰めた雰囲気に耐え切れない刑事課の皆さんが愛しい。
確かに嫁と姑・小姑の争いだよなぁ、これ。
おみやさん、いい意味でも悪い意味でも空気読めないし読まない。さすがおみやさん、さすが酷い。

◆どうやら最近のおみやさんのマイブームは手品らしい。前はトランプタワー作ってたし、この人も起用だな。
床に落ちたコインを見つけて寺尾さんを見上げるおみやさんが、なんかやらし(ry)

◆相変わらず、すずさんは妄想癖激しいな。
「学級委員長」「ふしだらな!」ってどういうことですか。誰か私に教えてください。

◆資料の並びはおみやさんなりのルールに基いて並んでいるらしい。
いつだったか、洋子ちゃんが「暇だったので、模様替えを!」とか言ったらおみやさんがちょっとおこになってたからなぁ。自分のペースとか領地を崩されるの、本当に嫌いらしい。

◆おみやさんがしたいのはコアラじゃなくてユーカリの話なんだけど、寺尾さんがしたいのはコアラじゃなくて弾丸の話。ええい、ややこしい。

◆殺された警官の岡田巡査。彼の奥さんのりこさん、いい奥さんだなぁ。岡田巡査もなんかのほほんとしてるところに惹かれたのかもしれませんね。ラブラブだったのも頷ける。かわいい。こういう夫婦、理想だわー。

◆警察庁の特別報奨金を稼ぐだけで、そんな金回りがよくなるほど生計を立てられるものなのか。
やり手っつーか、名探偵も真っ青なレベルじゃねそれ? そんなに懸賞金(違)って頻繁に稼げるものなの?

◆何をどうしたら、あんな可愛らしい人と木島みたいなキモ……いや、オッサンとが付き合えるんだろう。そしてどうして木島はそんな奇跡に感謝しないで、ストーカーや殺人犯に落ちぶれてしまったんだろう。
世の中って色々間違ってる。そう思うお話ですな。

◆木ミス枠(放送日は金曜日だけど)で「乾くんが殺された」はやめろマジやめろ。

◆ちはるちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
また左遷されそうなのか……お酒の席でまたやらかしたのか……
かわいい(ぼそっ)。
すずさんの毒舌がある度に場を取りなそうとするかわいらしさがある、相変わらずいい子だ。私は大好きだぞ、ちはるちゃん。左遷されそうなら、また資料課においでよ。
すずさんと初対面して超戸惑う寺尾さん。なんか初っ端から飲み込まれてるけど、大丈夫か。それとも、本性を出したらやっぱり結構すごいんだろうか。

◆そしてそして、洋子ちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
元祖小娘キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ちはるちゃんとは既に顔見知りなのね。なんか姉妹みたいでかわいい。
昇進に喜ぶ洋子ちゃん、反対に左遷に泣くちはるちゃん、それを慰めてあげる洋子ちゃんに「ここは飲み屋じゃないっつうの!」と嘆くすずさん。
こんな入りづらいカオスムードを見たらそりゃあ、色々あって張り詰めてる寺尾さんじゃなくても帰りたくなるな。このムードはちょっと帰りたくなるな。そうだな。うん。

◆資料課を否定された時の洋子ちゃんの顔が切ない。ついでに言うと、捜査一課長の犯罪が露見した時の顔も。
あれを見ると、捜査一課に嫌気が差して資料課に戻ってくるルートもあり得そうだよなぁ。

◆ランチよりディナーを奢られたい桂子ちゃんからの電話を途中で切るおみやさんは、相変わらず酷いと思います。
桂子ちゃんはアレか? 「悲恋しちゃってる自分萌え!」なタイプなのか……? そうでなかったらもう桂子ちゃんが可哀想過ぎて(´Д⊂

「鴨川東署資料課の動きを逐一報告し給え」→(洋子ちゃん的変換)→「大友一課長が、おみやさんたちを手伝えって!」
洋子ちゃん、私はあなたのそういうところが大好きだけどさ、どうしてそれで捜査一課に抜擢されたんだろう……どんだけ無能揃いなのよ京都府警……大丈夫なのか京都府警……
そんな無駄な心配をしたくなるよちょっと。

◆そして捜査上の相棒役が寺尾さんから洋子ちゃんに。洋子ちゃんがおみやさんの家で御飯食べてたり、一緒に足使って捜査してたり、資料課にいたり、なんか色々感慨深いものがあるなコレ。
新相棒と煽ってた割に、寺尾さんが洋子ちゃんに食われてあまり捜査上で役に立ってなかったのが気になったけど。

◆緑川課長と寺尾さんだと、「組織の中で張り詰めてきた女エリート」という意味で通じるところがあるが故の、お互いのあの態度なのかな。
「だったら、警察官辞めなさい」
緑川課長がキツい言葉を言ってんのも、そういうことかな。

「次の人事異動で、(捜査一課が)古巣になっちゃったりして」
おい、やめろ。お気に入りだからって不吉なフラグを植え付けてやるんじゃない、おみやさん。
おみやさんって、案外底意地悪いよね。洋子ちゃんを使って情報操作して犯人をおびき出してる辺りでもそうだし、っていうか元々知ってたし。

◆乾刑事を撃った弾丸が、犬を射抜いてその場から居ぬようになった、とな……
いや、なんでもない。

◆拳銃が2丁あって最初の犯人と模倣犯が互いに相手を真似しあってほぼ交互に犯罪を、っていうのはわかってしまえば結構単純だけど、心理的な盲点に陥ってしまうと案外わからないものかもしれん。というか、私は計算云々が出てくるまでわかりませんでした。スコトーマに陥りすぎだな。

◆犯人は安定の石黒賢演じる大友管理官もとい現・捜査一課長。
おみやさんが「てめぇ、正気か!」って怒鳴ったのにびっくりした。にわかファンの私が見始めた第7シリーズ以降、ここまで強い語気で相手に怒鳴ったことあったっけか。まあ確かにそれぐらい、言い分がめちゃくちゃですごかったです。警察の権力に対する考えはその通りかもしれんが、それをうやむやにしようとしたら全部が明るみに出ちゃってコイツバカだな。
「警察官が所持している拳銃は、どんな理由があれ、処刑のために使ってはならない。そのために、警察官は自分の命を懸ける。だからこそ! 警察官は拳銃の所持を許可されている。それが、僕ら警察官の正義だ。それが人の心だ。お前が言ってんのは正義なんかじゃない! 保身のための嘘だよ。」

◆自分を撃とうとした大友一課長に対するおみやさんの動き、どう見ても寺尾さんが彼を撃つことを予測してた動きだったよな。
おみやさん、読心術か後ろに目でも持ってるの?

◆過去のヤマが解決したことでようやく肩の荷が降りた寺尾さん、対して捜査一課に思うところありそうな洋子ちゃん。どっちも好きなシーンだ。
でも何よりよかったのは、岡田巡査の奥さんがようやく救われたところでした。本当に、少しでも救われてよかった。結局彼女に「迷惑」っつーた人は誰だったんだべかな。

◆おみやさんに毒され、昼休み前ランチを覚えちゃった寺尾さん。でも刑事課に復帰願い出してんのか。で、夫とももう一度話し合うのか。いいね。
おみやさんの家で女子会をやると、すげーことになりそうだw 見たいw 是非見たいw

さっきも書いたけど、2丁拳銃があって、最初の犯人と模倣犯が互いに互いの犯罪を真似しあって、というのは結構上手い作りだと思いました。

そこに、『おみやさん』としては珍しく警察組織(っつーか管理官)が真っ黒なところを絡めてきてて、シリアスで重たい話でしたな。
寺尾さんが『おみやさん』の世界観に溶け込めないが故のウザさが気にならないぐらい、嫌なヤツらばっかりだったな。新春スペシャルとか言いつつ、新春らしさがほぼ無し。
『科捜研』クリスマスSPの時も思いましたが、「過去レギュラーを出すサービス精神さえあれば、クリスマスだろうが新春だろうが、その日の雰囲気をぶち壊すシリアス話をやっても構わない」っていうテレ朝の底意地の悪さが大好きです。まあ、『科捜研』クルシミマススペシャルよりはマシだったけど。
しかしそれは、元日に『相棒』やり続けてる時点で今更でした。そうだよね。

で、その話のシリアスさ・重たさを和らげるための洋子ちゃん・ちはるちゃん召喚なんだろうけども、洋子ちゃんは逆スパイやったり、おみやさんとのコンビ再びだったりと結構活躍してたのに、ちはるちゃんはおみやさんの家できゃあきゃあしてただけだったな。そこが悲しい。何かひとつぐらい、活躍しててもよかったんじゃないの?

まーしかし、新シリーズがあるなら、次回作相棒がどのヒロインでも一応の理由はつけられるというズルい作りw

洋子ちゃん→捜査一課に嫌気がさしたんで資料課に異動願を出して戻ってきちゃいました

ちはるちゃん→また資料課に左遷されました! おみやさぁーん!

寺尾さん→一番理由付けは難しいけど、「復帰願いが差し戻された」とかで出すことは不可能ではないと思う

いやいっそのこと、週替りヒロインにでもすればいい。毎週誰がおみやさんの相棒になるかはお楽しみ! 的な。
っつーか、おみやさんの周りは洋子ちゃん・ちはるちゃん・寺尾さん・桂子ちゃんにすずさん(?)と、ラノベ主人公真っ青レベルのハーレムっぷり。もうすげーことになってんな。
もう『おみやさん ハーレムシーズン』とか作っちゃえよ。たぶん、渡瀬恒彦なら70歳でハーレム作ってても全然違和感ないと思うんです。どうですか。

そんな私の世迷い言はともかく、シリアスながらも『おみやさん』っぽさもちゃんとあって、結構面白いスペシャルで新シリーズに期待が持てるお話でした。
……あるよね? 新シリーズ……
あってほしいな!
ということで、期待! してるんだぜ!

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