【刑事吉永誠一・涙の事件簿】第5話 感想

刑事吉永誠一・涙の事件簿
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第5話 完全犯罪の男

ゲスト:吉田鋼太郎、大沢逸美、緑友利恵、難波圭一

脚本:田子明弘
監督:赤羽博


辰巳管理官の地位(ちょっとだけ)救済回かと思ってたら、実は貴一くんスペシャルだった気がした。





◆まだまだ子どもな娘・菜摘ちゃんの未来の結婚式の話題で相手役が貴一くんという話になって、あからさまに不機嫌になってムキになる吉永さん大人げない。父親ってのはそういうものなんですかねぇ。
でもまあ、いくらイケメンエリートでもいつも仕事上で一緒にいて、その面倒な部分も知ってる身としちゃあ、ああいう態度にもなるわな。
今まで何回も言ってるけど、貴一くんって遠くから見てる分には「キャー! カッコイイー!」って持て囃されるだろうけど、実際に付き合うとかなったらすっげぇ面倒くさそうだもん。今回でもそう思った。


◆そんな話をしている最中、吉永家に噂の貴一くん登場。
「いつも可愛いね」
「ほんと、お母さんに似てよかったね」

……デコ諸共、菜摘ちゃんをたらしこもうというお前は、少女漫画の憧れの先輩か? で、結局主人公とは結ばれないで吹っ切られちゃうアレ的な役柄のそれなのか?
朝っぱらからそんなことを言い出すイケメンっぷりに吉永さんが父親として嫉妬。そりゃあ「何なんだお前。菜摘口説きに来たのか?」って言う。


◆六条さんが答えられなかった現場の状況をドヤ顔で解説する小沢さんがすっげぇウザいです。そこに痺れない、憧れない。
で、結局クロスが顔にかかってた理由は、小沢さんの言う通りの「犯人と被害者は顔見知り。知り合いの顔を見ながら殺すのは嫌なものだから」で間違いないんでしょうか。黒田って男、そんなタマには見えなかったけど。
水島さんの言った「血が飛び散らないようにする」ためだけじゃないかなって気がしますが。まあ、そこらへんはすっげぇどうでもいいですね。


「黒田って言うくらいだから、そいつがクロだ」
牧村さんの軽口に対して「どうしてですか?」って言ってる貴一くん、これが大真面目に正気なもんだからタチが悪い。そこでしょーもないダジャレを言う牧村さんもどうかとは思うんだけど。そしてその牧村さんのダジャレも貴一くんのボケも流す他の人々、色々手馴れてるなぁ。


◆今回に限っては辰巳管理官の見立てがガチ当たり。5連続の逆ジンクスにはならず。まあ、見立てっていうかただの過去の経験談なんだけど。


「ちょっと面白いことがわかりましたよ!」
玉田さん、これを自分のアイデンティティ化してたのか。なんで「真似すんなよ……」ってちょっとムッとしてんの。


◆犯罪への憎悪がちょっと異常な域に達している辰巳管理官と、完全犯罪を目論む黒田が一対一で向かい合ってる場面に取り残されたお茶くみ貴一くんの心境や如何に。私だったら耐えられません。


◆で、いくら相手が相手とはいえ、「お前、証拠品を見落とすなんてミスしてたのか」(要約)なんて責め立てた塚田主任と吉永さんは小沢さんにちゃんとごめんなさいしたの?
まーでも、その後に理香さんと貴一くんの尾行して密会現場(語弊あり)を邪魔してる様子を見ると、僅かばかりな同情も失せるってなもんですが。
「理香さん! 僕じゃダメですか? やっぱり鑑の方がいいんですか? この際だからハッキリ言ってください!(じゃあハッキリ言っていいですか?)あっ……怖いけど、お願いします」
安定の小沢さん。それに対する理香さんの返答はこちら。
「そんな情熱があるなら、それを鑑識の仕事に向けてください。それじゃ」
これ、すっげぇ遠回しだけど要約すれば「お前キモい」ってことだぞ、小沢さん。しかもトドメのように貴一くんに「なんか……すみません」って謝られるし、小沢さんがガチ不憫。でもしょうがないね。


◆辰巳管理官の下がりまくった株を(ちょっとだけ)age展開。
「吉永。お前、刑事の限界を思い知ったことがあるか? 人を殺しているとわかっていながら証拠がなければ逮捕も出来ない。ヤツらは人を殺しているのに、のうのうと生きているんだ。そしてまた同じような犯罪を犯して被害者を出すんだ。」
泣いているのは被害者だけじゃないぞ。遺された遺族だって同じように……いや、被害者以上に泣いているんだ。お前だってそういう遺族の涙を、数えきれないほど見てきたはずだ」

今まで「辰巳管理官の逆ジンクス」状態で、吉永さんや片山班長に辞職迫ったりなんだりでだだ下がりっぱなしだった辰巳管理官の株が、少しだけ上がりました。私の中で。
なんだろね、行動が暴走しすぎてるだけで、言ってること考えてることそのものは一応理解できるところに、ちょっと安心感を覚えたっていうか。
「誰が相手であろうと、捏造は許されることではありません」と「正論」を言った吉永さんを見やる目とか、今までの何かにつけ吉永さんや鑑親子に関してで絡む様子とかで、「もしかしてこの人が一番“刑事の鑑”にこだわってるんじゃね」と思いました。
「お前の尊敬する鑑刑事もあの世で喜ぶぞ」とかいう台詞から、なんかこう、“刑事の鑑”さんへのこだわり(執着?)と、その彼の教えを色濃く受け継ぐ吉永さんへの嫌悪感の理由の一片がわかったような気がします。
この人こそが一番“刑事の鑑”さんを気にしていて、だからこそその教えを継いでる吉永さんを見ていると彼のことを思い出すとかそういう理由で、「俺はお前のことが大嫌い」になるのかなと。
そして「刑事の限界」云々も、“刑事の鑑”さんを殺した犯人を捕らえられない自分含めた警察への苛立ちがあるからで、だからこそ何かと犯人逮捕を急き「犯罪者に人権はない」とか言うのかなと。
つまり辰巳管理官が好きだったのは、片山班長じゃなくて鑑さん……アッー!
ってのはまあ冗談にしても、なんかそう思うと辰巳管理官のキャラクターがちょっと違って見えます。少し好意的に見られるようになりました。でもさすがに証拠捏造はアカンけど。
飲み屋で吉永さんが「鑑さんを殺した犯人をこの手で挙げたい」とか言ってたので、おそらくそれに触れるであろう最終回辺りでは、共闘展開があるんだろうなぁ。そこでは頼もしくなってくれてるといいなぁ。


◆そんなことがわかっているのかいないのか、吉永さんはあくまで真っ当に「正論」を言うだけ。
「嫌っていうほど見てきました。今回も見ています。それでも、管理官のされたことは間違っています。我々刑事は、たとえどんなことがあっても、法を順守した上で犯罪者を取り締まるべきです。それが、刑事の正義です
たぶんその言動もまた“刑事の鑑”さんの教えからなのだろうなぁと思いました。


◆相変わらずの対辰巳管理官防波堤役の片山班長。いやー、ホント連ドラになって片山班長は救済されてるな。


◆今回の最大の見所:酔っぱらい貴一くん
「おい吉永、座れよぉ! お前、鑑貴一の酒が飲めないってのか? 何ブツブツ言ってんだよ。飲むのか飲まないのか、答えは『イエス』か『はい』だ!」
しかも頭を叩かれた頭髪に深刻な悩みを抱える吉永さんに叩き返されたら、「ぶつことないじゃないか……ぶつこと……」って、それってすなわち「親父にもぶたれたことないのに!」っていう?
絡み酒&泣き上戸かよ。タチ悪い。しかも記憶が無い系。うわぁ、貴一くんって本当に面倒くさい。


◆吉永さんと貴一くん、「ずっと気になってた」にまつわる「ホントかよ」「ホントです」「ホントですか?」「ホント……嘘」のやり取りとか見てると、本当に仲良くなったなって思いました。これは嘘じゃなくて本当。ええい、ややこしい。


◆理香さんとラブコメしてる貴一くんに娘の菜摘ちゃんを売りだそうとするデコさん。本当に貴一くんは憧れの先輩(じゃないんだけど)枠だな。
そしてそこに胃腸の調子が悪くて眠れない菜摘ちゃんがしどけないパジャマ姿で登場。
パジャマ姿のjsの胸付近と二の腕に触れて許されるのは、帝王船越の特権だな。ずるいわ。


◆今回の「二度殺した」トリックは、2サス時代にもあったネタなんだろうか。ごめんなさい、未見の話もあるのでわからなかった。もしそうなら、なんか勿体無い気分だなぁ。


◆今まで理香さんのことは恋愛対象とかそういうので見てなかったっぽいのに、前の晩に吉永さんにフラグを立てられたのと、理香さんに起こされ寝ぼけてしまったことで、なんか今後はようやく理香さんを意識するようになる……んかな。
そしてイケメン貴一くんとヒロイン理香さん、望みがなく当て馬にもなれない小沢さんのラブコメが始まるわけか……
で、最終回辺りで“刑事の鑑”さん事件が解決して成長した貴一くんと理香さんがめでたく付き合うことになり、小沢さん泣く。
的なところまで想像出来ましたけど、如何なもんでしょう。


◆そこまで丁寧に接していた吉永さんが突然「こっち向けよ、黒田」って言って雰囲気が変わったところに、ちょっとギクってした。ごごごご、ごめんなさい……
「ご利用は計画的に」の意味がわからない私はアホなんだと思う。あれはアドリブだよね?
「ィィィヤッホォォォォォーーーーーー!!!」+拍手とか、「俺は(完全犯罪を)やったことありますけどね。決まると気分いいですよ」とか、そんな大口叩いてたくせに貼りだされたお知らせを見逃して単純かつ致命的なミスをやらかしたアホなところ、最後の最後まで直接反省の言葉を吐かずに抵抗し続けたところ。
いやぁ、黒田は良いキャラでした。今回の話の魅力は黒田にあったな。


◆そして相変わらず対辰巳管理官(ry)
片山班長と辰巳管理官、案外お似合いなんじゃないの?


◆被害者の娘の望みということで、被害者の遺影を持って彼の代わりに七海さんと一緒にバージンロードを歩く吉永さん。
菜摘ちゃんと一緒に歩くより先に他の人のためにバージンロード歩いちゃうなんて、吉永さんいい人だな。
健気な七海さんの姿に涙をにじませる吉永さんが、本当に彼女のお父さんみたいでよかったです。



なんでしょう、現時点では今までの話の中で今回が一番しっくり来たというか。
事件もそこそこだったし、黒田がいいキャラだったし、貴一くんはギャグ方面で、辰巳管理官はシリアス方面でそのキャラを掘り下げられてたし。
こういう感じの話が続けばなー。お願いしますぜ。

次週は吉永さんの人情派刑事故の暴走と片山班長との対立、でしょうかね。
そこで貴一くん始め周囲の人たちはどう動くのか? ってところでしょうか。
次週以降も期待! してるぜ!

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