【特捜9 season4】第13話(最終回) 感想

特捜9
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最終回 希望の香り

ゲスト:渋谷謙人、目黒祐樹、栗山千明、利重剛

脚本:德永富彦
監督:細川光信

 衝撃の最終回。
 そらもう事件とかどうでも……よくないよ!!!!!

この話の見どころ

◆国木田ルンバ

 ×3。サイレン鳴ってるんだけどどういう改造してるの……
 今日も今日とてお掃除に励む特捜班(というか掃除当番の矢沢さん)。青ちゃんはサボリ気味。国木田班長には学校の先生みたいなこと言われてるし……

国木田「あなたは子どもの頃、やれ『給食はゆっくり食わせろ』だの『宿題は出すな』だの、先生に文句ばっかり言ってる子どもだったんじゃないですか?」

 当たってるらしいw さすが国木田班長、洞察力が違うぜ。いや、誰でもわかるのか?w

青柳 「いや、それよりですね。今、村瀬と小宮山さんの2人はどうなってんだろう?って話をしてたんですよ」

 村瀬さんと小宮山さんの関係って、割とアンタッチャブルっていうか、みんな「知ってはいるけど、敢えて触れない」みたいな腫れ物扱い(酷)にしてるのかと思ってた。いやなんつーか、職場恋愛ってデリケートじゃないですか。でも青ちゃんは果敢に切り込んでいく。そして最後にはあのオチですよ。
 さすが青ちゃん、私たちにできないことをやってのける。そこに痺れる憧れるッ!

国木田「ああ……気になりますね」

 国木田班長も把握済みのむらこみ。なんなの班長、過去作DVD&配信でチェックでもしたんか?

◆不動産屋チェックする小宮山さん

 このことから、オチは1「村瀬さんと小宮山さん、ルームシェア開始」ぐらいに落ち着くかと思ってたら段階を飛び越えて行きやがった。
 いやいいんですけど。いいんですけど、まさかそうなるとは思わんじゃん!?
 そんな際に、殺しの現場に居合わせる小宮山さん。現場で香水の香りに気づく。
 やたら「他の刑事は気づかなかった」って言ってたし、青ちゃんもそこを気にしてたから、みんなして隠蔽してるのかと思ったらそこらへん触れられなかったよね。それぐらいかすかな香りだったということだろうか。被害者は香水瓶を叩き割ってんだから、ズボンとかには結構ついてそうだけどなぁ。

◆新藤「先生、意地悪~」

 新藤くんのこの動きは何w
 早瀬川先生のセリフに合わせるなら、そういうことするから村瀬さんと小宮山さんのことを教えてもらえないんじゃないんですかね……

◆村瀬さん、復帰!

 特捜班におかえりなさい。
 それぞれのリアクションで出迎えるの、いいなぁ。新藤くんのデカいリアクション、青ちゃんの軽口とか、ホントいい。

村瀬 「刺された後、顔は見えなかったが逃げていく犯人の足音を数えてた。陸橋の階段で足音が変わるまで16歩」
新藤 「えっ。刺されたのに足音数えてたんすか?」
青柳 「『刑事魂』ってやつだな」

 この後、照れくさくなって誤魔化すけど、青ちゃんが村瀬さんのことを認めている、信頼しているとわかるヒトコマ。いいよね、こういうの。
 それにしても、徳永脚本の村瀬さんはやはりIQが上がる。いつもこれぐらいはカッコよくてもおかしくはない設定なんだけどねぇ。

◆お千代さんと仲がいい国木田班長

 そうか、元広報課の人だから、人当たりの良さも持ってるのか……
 そう考えたら、国木田班長のやわらかい部分もちょっとは受け入れられるようになった気がします。でも私が好きになった国木田班長は、硬い国木田班長なんだ。それはわかってくれ。
 「警視庁まんじゅう」で買収して「独自のルート」で被疑者の身長を聞き出したり、いやでもこれは人当たりがいいっていうかタヌキなだけだな……

◆青柳「四つ葉のクローバーの探し方、教えてやろうか?」

青柳 「絶対見つかると信じて探すんだよ」
矢沢 「えっ? ……なんかすごいいい話をしてるような気がするんですけど、いいですか? 今、私たちは四つ葉のクローバーを探してるわけじゃ……」

 矢沢さん、マジレスでワロタ。
 でもそんなやり取りしてたら、「四つ葉のクローバー」マークの宅配業者から情報を得られるなんていう冗談みたいなことが起きたりする。
 そんな冗談みたいなきっかけ、あおやざじゃないとできないなw
 でも、自転車のベルちりちり鳴らすのはあんまりよくない。けど、この場合はしょうがないのかな……どうなんだろ。

◆村瀬さん、重要証拠を発見する

村瀬 「ん? まあ、視点が違うからな。車椅子乗ってると、いいこともあるさ」

 村瀬さん、大活躍の巻。小宮山さんの証言をフォローする形で。カッコいい!

◆調書の捏造や取り調べ検事の変更

 捏造とまではいかないかもしれないけど、起訴を急ぐための取り調べの数々。
 これら、その後に触れられなかったけどええんか……特捜班より、捜査一課の方が責任取るべきでは?

『9係』時代の音楽が!

 今回はある意味で15周年の総まとめ回、ということで音楽は『9係』時代のものもたくさん使われていましたね。懐かしい気持ちになった人も多いのでは。
 その集大成がラストなんですけども。まさかの。

◆夢オチ……

 オチはともかく、予告映像のシーンについては夢オチ。
 にはもったいないぐらい、小宮山さんのウェデングドレス姿がお綺麗でした。こんな奥さんをもらえる村瀬さん、この野郎!
 そうか、夢に見るぐらいは小宮山さんの婚姻届が印象的だったんだな、村瀬さん……なのに一度は断って、アンタそういうとこが好きよ!
 夢だから村瀬さんも普通に立つ。すなわち、(まだ)現実の村瀬さんは普通に立てない。もし次シーズンがあったら、村瀬さんはリハビリの末に立てるようになってるのか、或いは車椅子刑事として頑張るのか。

◆リストの違和感に気づく青ちゃん

青柳 「俺が気がついたんだよ、俺が。俺の手柄だからな。おい! だから俺っていうのは青柳だからな」

 せっかく違和感に気づいてカッコよくても、こういうことする青ちゃんが好きよ!

◆ひとりで狙われてる人間のところへ行かせるなよ!

 新藤くんが単独行動して襲われるの、これで二度目か三度目じゃなかったか。
 でも今回は、新藤くんが勝手に動いたのではなく、特捜班から送り出されてるのでまだマシといえばマシ……なんだろうか。悪質度で言うと、今回のような気もするんだけど。

◆国木田班長カッコいい!

 GPSで新藤くんの位置を割り出す。
 そして小泉検事から聞いた話と八木くんを結びつける。
 シリアスな国木田班長はやはり、カッコいい……切れ者に見えるというのはホントに大事。

◆夢とか希望とか

八木 「僕にとって、夢は呪いで、希望は毒です」
浅輪 「そう思わないと、生きてこられなかったんだろう?」

 これはアレだ、水9視聴者にわかりやすく言うなら『ゴンゾウ』ですよ。「この世界に、愛はあるの?」という、愛の話だよ。
 それに答えるのが、浅輪さんの包み込むような温かさ、神田川警視総監が言うところの『春風駘蕩』なんでしょうね。
 私なんかは冷たいので、「こんだけ殺してたら死刑だよ……」とか思っちゃう。でも、その前にまず人として罪と向かい合わせる。
 もうそれはカウンセラーの仕事では……と思ったりもするんだけど、でも神田川警視総監が「そうあれ」と仰るなら、『9』ワールドの警察官の答えはそれなんだろうな、と思うのです。

「後悔することになる」

浅輪 「どうにかして、責任は取るべきだと思ってます」

 渡辺検事のセリフ、なんか「特捜班に圧力かけてやる!」みたいな展開になるのかと思いきや、割と真っ当に特捜班を案じてのセリフじゃないですか。めっちゃいい人やん。国木田班長が毛嫌いする理由がわからなくなっちゃうよ……
 そして浅輪さんのセリフ。そりゃ、割とストレートに特捜班を心配してるような忠告を聞き入れなかったんだから、責任は取るべきなのかしら……どうなんだろ。

◆倫子「確認だけど」

倫子 「今夜のおかず、ハンバーグでいいんだよね?」
浅輪 「いいよ」
倫子 「本当にいいの?」
浅輪 「いいよ」
倫子 「今ならまだ間に合うからね。気が変わったら教えて」

 倫子ちゃん、浅輪さんが辞めそうになってたのわかってたんだろうな。
 過去に紆余曲折はあったけど、倫子ちゃん、いい「刑事の妻」じゃないですか……!

◆春風駘蕩

神田川「むやみに断罪するのではなく、被疑者を人間として扱い、最後まで耳を傾けてやる……俺たち、警察官がな。あっいや、お前たちの誰かが、いつかそう思ってくれるかな……そう思って、俺はお前を特捜9の主任に任命したんだ」

 「特捜9」、やはり正式名称の様子。だから「9」は何の「9」なんだよ!(元『9係』だからだね、たぶん)
 春風駘蕩。浅輪さんの人柄のことだし、先程も書いたとおりこの世界での警察官としての理想でもある。『9』シリーズは、刑事モノとしてはベッタベタの人情モノである。
 まず仲間たちとの話を先に済ませろといい、そして警視総監として全ての責任を負う。
 めちゃくちゃ理想の上司ですな。テレ朝刑事モノ、よく警察内部でのゴタゴタも描くが、ちゃんと理想の上司もいるんですよたくさん!

◆辞意出し合い合戦

 僕辞めます、じゃあ俺も、なら私も
 どうぞどうぞ
 ダチョウ倶楽部……いや、なんでもない。

国木田「あなたが辞めるということは、総監の言葉を否定することです。何より、あの時、真実を追求しようと頑張ったあなたは、我々は、本当に間違っていましたか?」
青柳 「浅輪……撤回するの、恥ずかしいことじゃねえかも」

 警察官として真実を追求する姿は、間違ってなんかいなかった。そう言ってくれる国木田班長が、いい。

◆むらこみ結婚

 「俺と……」に続く言葉は何だよ。飲み物買ってくるにしては、枕の言葉おかしくなかった!?
 村瀬さんが小宮山さんにプロポーズしたと勘違いしたレギュラー陣が飛び出てくるサプライズ。何を出歯亀してんだよみんなしてw カメラまで持ってw
 そこで青ちゃんからナイスサポートでとうとう……

青柳 「だからさ、お前らじれったいんだよ! こっちはもう準備できてるんだからさ!」
   「ほら! あと2人、名前書くだけにしといたからさ」

 ドキッ☆ 証人だらけの婚姻届! 浅輪さんと国木田班長。青ちゃんに矢沢さん、新藤くん、早瀬川先生、佐久間くんに倫子ちゃん。寄せ書きじゃねーかw
 法的にはOKなんだそうですw ホントかよ。
 ってことで。

村瀬 「小宮山志保さん。俺と、結婚してください」
小宮山「……はい」

 ここで流れる『グッデイ!!』の勝ち確演出感。ハッピーエンド強制発生装置かよ。S1の主題歌持ってくるとか、エモすぎ。
 そしてみんなで撮る記念撮影。まさか、今期のキービジュアルがファンに散々「家族写真じゃん」って言われてたのが伏線だったとは……
 いやちょっと、感情が追いついてないです。「むらこみ、結婚おめでとう」の感情はある。んだが、なんかこう……「いきなり!?」みたいな気持ちもある。
 さっきも書いたけど、ルームシェア開始あたりが落とし所かなぁとか勝手に思ってたもんで。
 次シーズンがあったら、その時は村瀬夫妻のイチャラブ痴話喧嘩が見られるのか。いやでも、プライベートネタならなんでもやる『9』シリーズなので、次シーズンでは既に離婚してました、とかでも驚かないw 或いは、「まだ婚姻届出せてません」でも。
 もちろん祝福や「お幸せに!」の感情はあるんだけど、プライベートネタならなんでもやる『9』シリーズだからな……(あさみち夫妻や過去のことを思い出しつつ)

簡単雑感

 むらこみがホントに結婚したーーーーーーー!!!!!
 事件が結構わかりやすい話だっただけに、プライベートでのどんでん返しに驚いた。それこそ『9係』っぽいというか。
 村瀬さんと小宮山さんには、『9』シリーズの伝統に負けず幸せになってほしい。多少のケンカはアリだが、離婚とかはしないよーにw

 話としては、事件は捜査一課や検察の立ち位置なんかが迷子だった気がするのと、事件筋粗くね? ってのが気になった。なんかこう、大事なところが抜け落ちてね? みたいなムズムズ感。
 ということで、私の感想の結論としましては、「刑事のプライベートを描く『9』シリーズとしてはアリだけど、刑事モノとしてはダメ」ってところです。
 なんにせよ、むらこみおめでとう!

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V6(アーティスト), コモリタミノル(その他), 小川まき(その他), 高見優(その他)

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