【特捜9 season4】第8話 感想

特捜9
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第8話 密室のハリネズミ

ゲスト:春木みさよ、田島令子、松浦佐知子、新井郁

脚本:瀧川晃代
監督:豊島圭介

 『特捜9』S4は、6/30最終回の全13話。ソースはテレビ月刊誌。
 13話……! 今の御時世にしてはめっちゃ多い。嬉しい誤算である。

 今回。ちょっと短め。

この話の見どころ

◆はめ込み演出

 被害者の従業員証や写真なんかをはめ込みのように画面左下に出す演出は、おそらく途中のチャット画面を出す演出につなげるためだったんだとは思う。
 わかるんだけど、それがわかるのとそれがよかったかとは別だよね、とも思う。なんか気が散ってしまう演出だったと思う。なんだろ、こういうのに慣れてないからなのかな。
 それ含めて、全体的に今回はどことなく舞台っぽい演出多かったと思う。被害者の勤務先で聞き込みしてる時の回想とか。

◆ごちゃごちゃしてる青柳さんと矢沢さん

 早瀬川先生に質問されて、答えて。
 あんなに返答が被ってると、自分のセリフとかもごちゃごちゃして飛んじゃいそうだけどそこはさすがのおふたりでした。
 今回は青ちゃんと矢沢さん控えめだったから、ここぐらいだったかな、二人での見どころは。

◆村瀬さんへのメール

青柳 「新藤、何? 村瀬にメール送るんだ?」
新藤 「えっ? 青柳さんが送ればいいじゃないですか」
青柳 「俺は嫌だよ! へぇー。新藤、村瀬にメール送るんだって」

 素直じゃない青ちゃん。ホント、なんなんだよw
 結局、村瀬さんにはちゃんとメールを送る新藤くんである。えらいw
 ちゃらけた書き方ながらも、きちんと心配しているのがわかる文面だった。部下力高いな君……

◆国木田「了解。明日、行こう」

 浅輪さんに新藤くんを任されたときのセリフ。
 小宮山さんと組むのはイヤイヤっぽかったのに、新藤くんとは随分素直に組むじゃないですか。
 これは、小宮山さんで慣れたと解釈すべきか、或いは小宮山さんと組むのが苦手なのか……

◆小宮山「そうよ。早く帰ってきてね。みんな待ってるから」

 ホントですよ。帰ってきてね、村瀬さん……!
 こうやってリハビリのやる気を上手く引き出せるのも良妻の証。これがむらこみか。そうか。

◆ハリネズミとミルワーム

 今回のメインイベントです。
 かわいいー! そりゃ新藤くんも国木田班長もメロメロになるわけで。
 しかしこんなかわいいハリネズミも、幼虫食べたりするんですな……動物は見かけによらない。
 新藤くん、自己申告どおりにミルワームが苦手。飛び退いてる。まぁ、得意って人もなかなかいない気はするが、そんなにダメか。

◆雪さんの懐に入り込もう戦術

 倫子ちゃんのお菓子やチャット機能を使い、ハリネズミのような雪さんの心に入り込もうとする浅輪さん。
 わざわざチャット機能を使うところとか、ニセモノで刑事だとバレた時にあっさり認めたりとか、それでも話を続けるスキルとか、係長エミュだなこれも。
 でも倫子ちゃんのお菓子や人懐っこさなんかは浅輪さんならではの武器だから、これは係長エミュとのハイブリッドと言うべきなのか。
 今の浅輪さんはかなり怖い存在だと思うw 下手にスキを見せたらすぐに懐に入り込んでくる。
 雪さんのチャットについていけてるところから、浅輪さんのタイピング速度はそれなりに速いことが判明。羨ましい。
 そして雪さんにタメ口なところから、もしかして雪さん(43)より歳上なんだろうか。ちょうど中の人が45歳とかだから、同じくらいなのかな。まだまだ若手な気がしてたけど、浅輪さんは立派に中年なのであった。浅輪中年……

◆スマホ画面を後ろから覗き込んでる青柳矢沢コンビ

青柳 「ハハッ……ビックリしてやんの」

 そもそも、相手を驚かせる刑事とは……? って感じだけど、これこそが青ちゃんなのでw

◆切れ者班長

 が、久々に見られた気がした。
 証言の録音の矛盾点に気づいたところ。
 いや、もしかしたら気づいたのは新藤くんかもしれないけど、でもたぶん国木田班長が気づいたんだろう……と思いたい。
 私が惚れた国木田班長は切れ者の国木田班長であり、面白オジサンな国木田班長ではないのだ……
 常々私は「『9』シリーズはジャンプ漫画」とか言ってきましたが、対立補正が切れたら知能が仲間と同等になる、そんなところまでジャンプ漫画っぽくある必要はないんやで……

◆どんだけの爆音だよ!

 イマドキのパソコンだと、パソコン本体のスピーカー音量とヘッドフォンでの音量は違うもの、かもしれないのでまぁ、でも本体のスピーカー音量はどんだけ爆音だったんだよ!
 引きこもりにあるまじき設定。引きこもりは自分の存在を家族からなるべく消したがるからな……

◆サバイバルプラン

 ワード習いたての人が作ったって感じのレイアウトで微笑ましい。
 でも、なんでところどころがひらがななんだ……ちょっと怖い……
 最後、雪さんがハリネズミのフードを外しているのは自分の心の武装を解いたってことやね。ハリネズミのジレンマ、ハリネズミの孤独から脱出できた。そのラストで主題歌が歌う「どんな色にでもなっていける」は沁みる。
 今回の話はホント救いがないので、せめて雪さんのこれからには幸多からんことを祈りたいっすな。

簡単雑感

 誰も幸せにならん話だった。いやまぁ、殺人事件で幸せになれってのは難しい話なんだけど、それにしても誰も救われない話であった。
 犯人の言ってることは正直、私にはよくわからんかった。わからんかったというか、特に落ち度のない被害者を逆ギレで殺したようにしか見えず、そんな犯人が「私だって可哀想!!!!!」しても説得力がないのよ。
 で、母親の方は理解を拒絶しちゃったエンドにしか見えず更に救いがなく、よくよく考えてみればこんな問題を起こした弁護人が裁判続けられるとも思えないので、パワハラ裁判を起こしてた人も犠牲になっちゃったようなもんだろうし。
 過去の話に絡めるために弁護士にしたんだと思うんだけど、そのせいで余計な犠牲者が増えてしまったというオチ。だから殺人はダメだよねってのはあるんだけど、それ以上に「別に裁判ネタいらなかったのでは……」という気しかしない。
 話の流れが煩雑な割には見どころも少なく、薄味だったな……という。ハリネズミはかわいかったです。

次回予告とか。

 次回はパルクール殺人!?
 ルパパトの人じゃん。あの人、確か生身でパルクールできるもんな。ルパパトでもすげぇ動きしてたよ。
 新藤くんもできそうではある。なんかいつか、ものすごい格闘術見せてなかったっけ?

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