【その男、副署長】第4話 感想

その男、副署長
スポンサーリンク

File.4 ピアノを弾く女からかかってきた電話の着信音は、なぜ指名手配中の逃亡犯の耳に聴こえなかったのか?

ゲスト:寺田千穂、比企理恵、伊藤洋三郎

監督:藤岡浩二郎
脚本:吉本昌弘

副署長の天敵、野沢刑事課長フィーチャー回。
正直、事件の構造なんかは結構粗があるし、人情臭さが鼻につく部分もあったんですが、嫌いな作りじゃなかったなぁ。
と思えたのも、石丸さん始めベテラン陣がしっかり脇を固めてくれたからですが。
やっぱりドラマって、役者の演技の割合もデカいよなぁ……当たり前だけど。
そんなことを思いつつ、今週の木8感想ー。


ものっすごいベタベタな愛妻弁当作ってもらってた人は、『相棒』でいうとこの大木・小松みたいなポジなのかなぁ。
いや、あと男の人と女の人含め、この3人が映ってること多いし。台詞もたまにあるしさ。

◆河川敷で発見された死体のグロスから、5年前に起きたサラ金強盗事件で指名手配中の男・梅野の指紋が。
そこから、野沢たちは被害者は梅野と繋がりがあるのではないかと疑うが、副署長は被害者の母親の話や被害者のつけ爪が小指だけ剥がれていた点から、疑問を抱く。
関係ないけど、あの眼鏡の刑事、わざわざ名前が出て来たしやたらマルタイの女に詳しかったから、一瞬怪しいのかと思ってしまったがな。

◆5年前から梅野と付き合っていた女、吉崎が梅野の共犯ではないかと警察は疑い、吉崎を見張ることに。
そしてマルタイの住所を見た時から、野沢の態度が一変して……
2つ隣の家族構成まで調べてるのに、その家の離婚してない片親のことを調べないってどーなのよ。

美容室で綺麗になっちゃう副署長
誰得だよ。
行くなら発毛サロンにでも……

◆5年間、同じ生活を繰り返す吉崎。
彼女が求めていたのは、平穏な生活というか心の安定なのかもなぁ。毎日同じ生活を繰り返すことで、愛した男のことを少しでも意識しないようにする。毎日毎日繰り返すことで、考えないようにする。
そんな風に考えたら、何かすごく切なくなった……考えすぎなのかね。

◆吉崎の2つお隣りさんは、野沢と別居した奥さんと息子。しかも奥さんは離婚を決意していてもう真剣に付き合っている相手もいるが、野沢は別れる決心がつかず相手のことも知らない。
そんな彼女らの生活を、仕事とはいえ垣間見ることになった野沢さんが、野沢さんがぁぁぁ
考えると切な過ぎる……
今回、どこで1番涙腺が緩んだかって、野沢の奥さんが夫婦観語ってたところだよ……誰が悪いとかじゃねぇ、そんなもんなんだよなぁ、夫婦って。切なすぎる……

◆小学生たちが歌っていた歌、私も歌った記憶がある。
派手に音外してたガキいたけどいいのかあれ

野沢さんが、野沢さんがぁぁぁぁ
目が潤んでるよ、野沢さん……
思いきり心乱され、張り込みに失敗する野沢さん。
その間に、梅野は殺害され、吉崎は外出していた……
ここでも紛らわしいことするから、あの眼鏡の刑事が怪しいのかと(ry)

◆自らのミスで殺してしまったとの思いからヒートアップ、任意同行の吉崎に強引な取り調べをしてしまう野沢さん。
ここでの野沢さんってか石丸さん、怖ぇな……いい声してんなぁ。さすが世界の車窓からナレーターをしているだけのことはある。

◆モスキートトーンの存在自体は知っていたものの、その着信音なんてあるのか。今時はすげぇなぁ。あのキーキー鳴ってた音はモスキートトーンなんですかね。
でも、着信にはバイブってものが……設定で消せるけどさ。

唐突な犯人に(ry)
いや別に今回の方にそんな定評があるかはわかりませんが。
そして実は初回SP以来の決め台詞キター
関係ないけど、今週佳子ちゃんいなかったな。地味に初めて?

本日の近藤警務課長
・いつもの言い争いを始める副署長・野沢に梅干し食べながら割り込む
「しょっぱい酸っぱいしょっぱい」
・パーテーションの陰からぬっと現れる
・観葉植物の陰からぬっと現れながらようかんを食す
・「考え事はトイレが1番。その徐行 急がば回れ その徐行」
→副署長の上着に気付く
→「急がば回ってください……副署長……!」
・何か杉下右京さんみたいなお茶の注ぎ方してた

犯人は美容室の店長
コイツがサラ金強盗時・梅野の共犯だったヤツ。で、たまたま被害者が再び店に来てしまった時、2人がいて顔を見られてしまったから殺された被害者カワイソス
そして、自分を利用するだけ利用して捨てようとした梅野と揉み合う内、殺害してしまったのだった。
つけ爪が剥がれたのはたまたまだったのかとか、つけ爪は本当に見つかるのかとか(店内清掃でなくなってるかもよ)、色々粗はあるけどメインはこっちじゃないからいいかなぁ。私は許容範囲です。

◆犯人が自首したことにより、吉崎は釈放される。
吉崎があの夜出掛けた理由→梅野に電話しようと思った
一緒に逃げてほしいという甘言に惑わされ、電話をしようとするもできなかった。していたら、吉崎と犯人の立場は逆だったのかもわからんのだよなぁ。
結果的に彼女は、違う道を踏み出したようですが。
何でこの女たちは、揃いも揃ってこんな間違った男に惚れちまったんだろうなぁ……

◆事件が解決しても、まだ自分の夫婦関係には踏ん切りをつけきることが出来ない悩める男・野沢さん。
初・バー『追憶』来店で、池永と馴れ合うわけでもなく、淡々と飲み交わし、言葉を交わしているラスト。
クサいけど、「オッサンだらけのドラマなんだから、好き勝手クサくしてやらぁ!」という製作側のオヤジ臭さが大好きです。
今の『相棒』にも見習ってほしいところ、というか取り戻して頂いてほしいところです。うん。

◆次回予告、催眠殺人ってマジすか。随分ふっ飛んだなぁ。
『相棒』にも似たようなの2つ程あったけど、片方は殺人じゃないし、もう片方は結局立証・起訴できず後味悪い結果になってたよな……

タイトルとURLをコピーしました