【三代目・明智小五郎】第6話 メモ

三代目・明智小五郎
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第6話 人間やめてやる

ゲスト:今野浩喜

2話や前回辺りでも薄々感じてはいたけど、このシリーズの根底にあるのは「人の繋がりの大切さ」というか、人間賛美的なものなんだろうか。そもそもの設定である、「明智さんの霊が小林少女にだけ見える」というのも、2人の繋がりを証明するってことなのかなって。
と、そんなことを思ったのは、今までの話の中で1番、今回の話がテーマがあったからというか全編通して説教臭かったからというか。コメディ要素で覆い隠しているので一応気にはならないレベルですけど、これ以上は説教要素を増やして欲しくないなぁと思うバカミス好きです。
今回はもう謎解き要素皆無、ミステリではないお話なので、どこか番外編チックでしたねー。いつもの話も、謎解きもヘッタクレもないバカミスだろうと言われればその通りなんですが。

◆「ぎゃーあ~↑あ~↓あ~↑あ~↓」
冒頭の明智さんのコレなぁに。

◆明智さんの身を案じつつも、「心配事が増えるとお腹が減る」という、どう考えても脂肪フラグな体質を持つ小林少女。
自宅っぽいところでパンをもぐもぐ食べるわ、焼肉喰うわその後にまたタン塩15人前食わされても割とケロっとしてるわ、いくら育ち盛りだからって、やっぱりそれはどう考えても脂肪フラグだよ小林少女。そういや、今回初めて制服でもコスプレでもない私服が出てきた……んだっけ? よく覚えてない。
そんな小林少女は本日の主役。本日「も」、かもしれないけど。
やむを得ず食い逃げする羽目になって料理屋の店員に包丁持って追いかけられ(この店主さんの動き、どっかで見た気がするんだよな……ベタな動きといえばそれまでだけど)、駅前でサラリーマンを応援するチアリーダーやセレブ募金少女にコスプレさせられ、ペット屋のペット全部逃がして、二十面相と追いかけっこして説教して、いつものように明智さんの通訳やって。本当にお疲れ様でした……あのコスプレ衣装は、どこで調達してたんだろう。

◆一方その頃明智さんは
椅子に縛られたまま、蝋人形フェチの狂人・向島さんと噛みあわない会話を続け、挙句いつものように殺されて、蝋人形にされる。簡単にまとめるとこんな感じ。
なんか、こう……文章にするとコミカルチックだけど、実際にあったらホラーだよなあ……

向島さんの奇天烈っぷりがハンパねぇ
死体を蝋人形にするのが趣味とかいう、モロに乱歩世界の住人な顔の四角い向島さん。

・明智さんにご飯をあげて、「美味しい」と言われて嬉しそう

・でも、自分の意にそぐわないと、いきなり大声を出したりキレたりする。

・明智さんが生き返ってしまったため、自分で殺そうと試みるものも、できない。「やっぱ無理だよ。どうして殺しておいてくれないんだ。二十面相さんも、その辺アバウトだよなぁ」と愚痴をこぼす

・名探偵・明智小五郎の子孫の死体を買って蝋人形にしようと試みる向島さん。だったら二十面相の子孫(だと思う)あの人も、小林少年の子孫(だと思う)小林少女も、みんな蝋人形にしてしまえー! みたいな暴走したら面白かった……いやゴメン、怖いし収拾つかなくなるだけだな。うん。

・でも蝋人形への愛は本物。そのうち、「蝋人形と会話が出来る」と電波を飛ばし始める。でも明智さん限定とはいえ幽霊と会話できる小林少女もいるんだから、もしかしたら彼には違う世界が見えていたのかもしれない……

・以下の質問には、「はい」か「いいえ」でお答えください。
「あなたは蝋人形になりたいですか?」→いいえ
「蝋人形に、なりたくない」→はい
「蝋人形に、なりたくはないとは言えなくもないとも、言っていない」
→トラップを感じた明智さん、「蝋人形になりたくないです」と質問のルールから外れた返答をしたため、向島さんキレる。「みんなみんな、僕の話を無視して!」
……ええと、これつまり、「はい」でも「いいえ」でも、向島さんのいいように解釈できる質問……なんだよね? 曖昧だし。書き出して文章化してもわからない私はバカなのかもしれない。
途中の警備員コントに、初めて共感できたw そうなるよな、混乱するよな、やっぱりw

・明智さんで蝋人形を作ろうと試みるものの、「人殺し怖ぇー!」な向島さん。
「だったら人殺しなんて」という真っ当な説得も、「これも蝋人形を作るためですから。僕、頑張ります!」と、新入社員のような爽やかスマイルで答える。

・女性とマトモに会話できない向島さん。ヒゲさえあれば緊張しない! ということで、小林少女につけヒゲをつける。

・話を信じてもらえない、そもそも話を聞いてもらえない。そんな環境に、もはや慣れたと言いつついじける向島さん
なんという私 これは酷い
いや、私がこういうホラーな趣味を持ってるってことじゃなくてさ。

◆今回のテーマ:人との絆
今までの明智さんの内面成長描写を活かした人を必要とすること、されることという、ベタだけど万人に響くテーマが根底にあるこの話。ひいては、今までのお話は全部、成長していく明智さんと小林少女の繋がりのお話なんだよなぁって、そんなことを考えた。
「ダメ探偵のあなたでも、蝋人形になれば東京タワーや、地方の秘宝館やらに飾られて、みんなに喜ばれるんですよ」
「だって今のあなた、誰かの役に立ってます?」

なんで先週といい、こうも人の心を抉るんだよ……やめろよ……
それでまた自信喪失して揺らいじゃってる明智さんを叱責し、励ます小林少女健気すぎるだろ……こんな可愛い子がいてくれるなら、四十男のしがないダメ探偵でも十分勝ち組じゃないの、明智さん。

◆今回の二十面相さん
全体的に、向島さんより気持ち悪かったです。
小林少女に色々させて楽しむわ、「あなたは誰からも必要とされてない」と小林少女にその姿勢を否定され、ムキになって変装までしてわざわざ道案内(?)、「素直になれるぐらいなら、『怪人』なんて名乗っていないのだよ……」とかワケのわからないことを抜かしながら去り行く姿が、どこか寂しげだったり。
なんかあなた、明智さんというより小林少女に構われたいの? なんであんな嫌がらせしてるの? なんで小林少女の携帯番号知ってるの?
ビジュアル含め、なんていうかそこはかとない犯罪臭がする……と思った私は明らかに負け組。

◆一旦は小林少女(明智さん)の説得で改心したかのように見えた向島さん。しかし、殺して蝋人形になったはずの彼が生き返って動き出したことで暴走。
「人形が動いた!」
「うるさい! もう人間の言うことなんて信じないぞ!」
「そうだ。人間なんてクソくらえだ。今日から僕も、蝋人形になってやる!!」
「人間やめてやるぅ!!!」

そして伝説へ。そりゃあ、あの狂気っぷりを見たら明智さんも小林少女連れて逃げるわ。あの液体で身体を固めて、蝋人形になるのかしら……
思えば、今までの犯人たちも、なんだかんだで「人(自分)に向き合えなかった人」ばっかりだったんだよなー……そこらへんもまた乱歩的な世界のお話ですよね。

◆どこからどう見ても怪しいチラシを見て、明智家三代目として二十面相と向かい合う覚悟をした明智中五郎さん。「探偵セミナー」ってなんだよ。
次週のお話は……混浴キターーーーー!!!?
ゲストは黒坂真美。

そういや、地味に刑事さんが二週連続でお休みなんですけど、もう出番ないよとかそんなことないよね? ね?
田中さん好きなんで、そこんところはどうか頼みます。次週も期待してますよー。

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