【相棒 Season9】第4話 感想

相棒
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第4話 過渡期

ゲスト:螢雪次朗、新井康弘、崔哲浩、山田吾一、仲野元子、柳憂怜、累央

脚本:櫻井武晴
監督:近藤俊明

絶対無いでしょうけど、櫻井さんに『おみやさん』を書かせたら、たぶんこういう話になるんだぜ。
私は『おみやさん』×櫻井脚本は見たくないです。期待しているものがそれぞれ違うので。混ぜるな危険。
なんか、ふとそう思った。

ってなわけで、今回も小ネタ拾いっ


◆とうとう、特命係が京都・鴨川東署の資料課みたいになってた。前にもそういう事件があったでしょ、と言われたらそうだけど。
さしずめ、警視庁・資料整理課ってところでしょうか。で、資料整理をしているうちに、過去の未解決事件に関連した事件へ首を突っ込むと。ん、今とそこまで変わらんか。劇中でも、特命対策捜査係と勘違いされてましたよね。
誰か、京都・鴨川東署からおみやさんを呼んで来るんだ。
あ、女性成分としての洋子ちゃんと、マスコットとしてのおたまさんorすずさんも必須で。できれば、兵さんと茅野さんも。
で、内村刑事部長はベストを着ていればベスト。いや、洒落じゃない。洒落じゃないってば!
『おみやさん』×櫻井脚本なんて思いついちゃったのは、たぶんその事件の始まり方のせいだと思う。
でも、個人的には見たくないです。見た後に精神がずんどこ、もといどん底に落とされる後味の悪い『おみやさん』なんて、私は嫌です。絶対無いだろうけど。
それとは関係なく、「櫻井」繋がりってワケでもないんですが、櫻井淳子さんはいつかゲストとして呼んでほしいなーとか思ってしまった。まだ出たことないよね?
初っ端から全然関係ない話でごめん。

◆右京さんが何かを言った時の神戸さんの反応。
神戸「(頷き)…………え?
神戸さんにはノリツッコミならぬノリボケの才能があるんじゃなかろうかと思った瞬間。
しかも今回、2回あったよね(序盤と終盤)。
序盤の「鑑識倉庫を片付けろってことだろ」「え?」はともかく、終盤の「それこそ、あなたが彼を殺害した動機」「え?」は視聴者的には二重の「え?」だったからね。
・え、動機って横領がバレたからじゃないの?
・え、神戸さん、右京さんから真相聞いてなかったの?

……やっぱり神戸さん、ノリボケの才能があるんだよ。きっと。

◆大河内さんとのコネを最大限に使う神戸さん。丸山係長の賞罰資料なんかを手に入れてやがる。困ったときのラムネ頼みというか……そんなもの、簡単に借りられるんですか。
段々、ラムネさんも可哀想になってきた。いいようにコキ使われっぱなしじゃないの。

◆ミスリード要員のてっちゃんが、本当に可哀想です。
エレベーターの中で待たれてちゃ、逃げようがないよな。
そりゃあ、逃げようがないよな。
私も嫌だよ、特命係と一緒にエレベーターに閉じ込められるなんて。
しかも、何ひとつ悪いことしてないのに。
むしろ、10年ぶりに再開した友人に5万円貸しちゃういい人。しかも、貸したっきり返ってこないし。
今回の話の1番の被害者は、この人かもしれん。可哀想に。
なんだかんだで今回のお話って、お金に振り回された人々の悲劇だなぁ。この人は、被害が5万円だけで済んでよかったよね。

◆同じミスリード要員でも、丸山鑑識係長含めた入谷署の人々は可哀想だとは思えないや。
いや別に、この人は悪いこと(犯罪)はしてないんだけどさ。捜査や証拠品管理が杜撰だっただけで。でもそれが大問題なんだってば。

◆お金が絡まないミスリード要員の上田さんの見た目が閣下に見えてゴメンなさい。

◆一言余計なことを付け加えちゃうのは誰のクセ?
神戸「肝心なことが、何も聞けなかったじゃないですか」
右京「おや、僕のせいでしょうか」
神戸「何故いつも、余計な一言で相手を怒らせるんでしょう」
右京「ああ……君の余計な一言が、うつったのかもしれませんね」
そして、意地でも自分のせいだとは認めない両者。特に右京さん酷い酷すぎる。
余計なことを言ったことへの責任の擦り付け合いは、いい年してみっともないからやめようよ。大人気ないよ。すごく大人気ない。
まぁ、元々この2人に「大人げ」なんてものがあるかと言われれば、微妙なところでしょうけど。

◆フーダニットでひっくり返しておいて(鑑識課係長かと思いきや、猪瀬警務係長だった)、ホワイダニットでもひっくり返す(横領がバレそうになったからと思いきや、15年前の事件が発端の殺人だった)
受話器が外れていた理由(通報しようとしたけれど、妨害されたから外れたままだった)
っていう、丁寧なくすぐりが利いているのが上手いなー、と思いました。
そして、動機がひっくり返された時、
「あれ? でも、結局はこの人、証拠品のお金を使っちゃったんだよね? え? 使ってたんですよね? そんなヤツがいくら家庭諸共人生をぶっ壊されたからとかなんとか理由をつけたとしても、殺人は殺人だよね?」
って思ってたら、久々に右京さんが正しく犯人を叱り飛ばした気がした。
よかった。
ここで正当化とか変なお涙頂戴とかされてなくてよかった。本当によかった。
いやほら……ここで、なんか妙なお涙頂戴されると、萎えるじゃん……ものすごく……
そこらへんのドライさが好きだよ。

螢雪次朗さんが怪演すぎて怖い。
あの飛び掛る前から最中から後から、全部怖い。目の動きとか「ひゅっ」って息を呑むところとか、もう全部。
お前、実は刑事じゃなくてその道のプロだろ。そう思ったよ。

「警察官の仕事に、雑用はありません。時効の撤廃で、今後は未解決事件が激増し、証拠品も増え、その管理はますます難しくなります。我々は、とても大切な仕事を任されたんですよ」
この最後の台詞を聞くまで、『実は右京さん、鑑識倉庫の掃除が嫌で逃げ出したんだろ』とか思っててごめんなさい。
「忘れてる」んじゃなくて、絶対に確信犯(誤用)だろうと思っててごめんなさい。
そういえば結局、特命2人が事件解決するまで、鑑識倉庫はどうなってたの? 何故か特命係を手伝ってくれていた優しい米沢さん辺りが、せっせと片付けていたの?
とか考えたら、ここ最近の米沢さんの扱いに勝手に激しくもらい屈辱です。今回も、漏れなく活躍してたのになぁ。

「時効撤廃しようがどうしようが、いや、時効が撤廃された過渡期の今だからこそ、杜撰な捜査や杜撰な証拠管理なんかしてたらマズいっすよ。気をつけてくださいねっ!」
「っつーかそもそも、志を持って仕事に当たらなきゃ、それは警察官とは言えませんよねー?」

見終わった後、そんな声が聞こえた気がする。気のせいかもしれないけど。

はい、次週ー。

なんか、予告からしてカオスなんだけど。
なんか、花嫁のブーケ持ってうっとりしてる陣川くんがいませんでしたか?
来週は陣川無双の予感……!
だといいな。

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