【霊能力者 小田霧響子の嘘】 感想

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天才霊能力者、小田霧響子。
怪奇現象やオカルト事件をバシバシ霊視・しばしば解決に導いてきた彼女だが、実は大きな「嘘」をついていた――!

※全話感想アップ完了です!

追記以下に感想があります。

目次リンク
第1霊 『痴漢幽霊』
第2霊 『霊能ブタの大予言』
第3霊 『心霊写真×神隠し』
第4霊 『ポルターガイストの謎』
第5霊 『人体発火トリック』
第6霊 『浮き出ては消える血文字トリック』
第7霊 『謎の透視アイドル』
第8霊 『金髪ゴースト瞬間移動』
第9霊 『透明人間の正体』


◆第1霊 『痴漢幽霊』
原作未読なので、原作と設定違うとか(かなりオリキャラ投入の末に別物になっているらしい)、そこらへんはよく知らないのですが。

どこまでも手間の(ry)
・どう見ても『秘密』と枠が逆臭い
・いくらなんでも、谷口さんを刑事だと断定する根拠が無茶苦茶すぎるw
・石原さとみがちょっとうるさいかなぁ。なんかあのテンションも、金ナイ枠っぽい感じがした。

ただ、自分は人情+日常の謎系ミステリって好きなので、日曜深夜にだらーっと見るのにはいいかなーと思いました。細かいことグダグダ気にしてみるドラマじゃないことはわかったw
谷口さんのノリとかは結構好きです。っていうかあの人、割とスペック高いのに(身体能力高いし、頭もそこそこ切れるっぽいし)「霊能力者見つけられないから」の一点だけでクビ間近って。Sさんっていうか上層部酷い酷すぎる。
これからは、オダキョーさんの弟(この人もオリキャラらしい)のことと、Mこと谷口さんの目的は何なのか? がシリーズ通しての謎っぽいかな。
全然関係ないんですが、序盤で大和田伸也が本人役で出てて、本当にこの人は仕事選ばねぇよなって思った。
あと、飼ってた(っていう設定の)犬の名前が留美ちゃんでした。
どう見ても『名探偵の掟』ネタです。本当にありがとうございました。
『赤井留美』のインパクトは凄まじかったよなぁ……そういう小ネタ的な意味でも、やっぱ金ナイでやればよかったのに。

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◆第2霊 『霊能ブタの大予言』
原作はまだ読めていないんですが
動物ネタ(ピーちゃん)と子どもネタ(さよちゃん)は卑怯や。
なんていうか、『日曜深夜のちょっといい話』って感じの話でしたなー。
予言のカラクリはピンと来たんだけど、それの証拠となる郵便物のくだりは、普通に「へー」と思ってしまった。
1話より、『世の中には、人を救える嘘もある』の部分が強調されてていい感じ。
ただ、新聞捏造で相手の嘘を暴くのはさすがにちょっとどうかと思ったがw 同じネタで相手を救ってる(『ありがとう』のところ)からトントン、ってところなんですかねぇ。
何にせよ人が死なない『日常の謎』ミステリなので、日曜深夜にほのぼの見られていいですね。
小田霧さんも、1話よりやかましさが若干マシになったかなぁ。
ただ、やっぱノリが金曜ナイトっぽいなぁとは思うw

他に気になったこと

・今更だけど、三浦理恵子のあのロリロリ声って見た目を誤魔化す効果があるよな
・割と早い段階でMさんが自分の目的(小田霧さんへのスカウト)を明かした。まだ引っ張るかと思ってた
・地味にあの黒服連中がいい味を出している
・きたろうは出てくるだけで胡散臭いな
・さよちゃんかわええ(*´∀`*)
・甲本弟はやっぱりどこか幸薄く見える。何故だ
・今回1番クスッと来たのは、序盤のざ・たっちだったりする。
・来週の序盤ゲストは林家ペーとパーか。なんか意識飛んでなかったか、予告ではw
・『相方役の失踪』とか、シリーズ終盤でやるようなネタだと(個人的に勝手に)思ってるんですが、もう3話でやるのか。全何話なんだろう、コレ

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◆第3霊 『心霊写真×神隠し』
戸次さん何やってはるんですか。
今回は自覚なきストーカーを改心させるお話。いやぁ、戸次さんは真面目な役からストーカーまで、幅広くこなすから困るw
それはさておき、なんか今回の話は、女の印象があんまりよくないせいか、どうしても同情できないままだったなぁ。もっとちゃんと振ってやればよかったのに。そりゃあ、海外行ってる間に自分の恋人が浮気(別の人に鞍替え)してたら、納得いかないよな。ストーカーするかはさておき。
でも、結果的に改心したおかげか、ラストでは美里さんの夫より田町さんの方が勝ち組になりそうでなぁ……それはそれでいいかもしれんけど。そして田町さんのヘソフェチはそのままだったけど。まぁ、いっか。

他に気になったこと

・林家ペーとパー子に謎の見えない壁が発生、どうしても触れられないとか。それは霊のせいなのか。
林家パー子うるっせぇw 「はっはー!」が健在で何よりです
そして除霊され、昇天。
・黒服さんのひとりが心霊写真にビビってて可愛かった件。
・ちびっこ投げ縄選手権(だったかな?)で優勝経験のある谷口さん
・オダギリストがどう見てもお前ら
・そんなお前らを有効活用する谷口さん
・それ以上に頑張る谷口さん+黒服さんたち。壁一面の田町さんの写真は、たぶん「ジェバンニが一晩でやってくれました」的な勢い。
「ピーターパンが日本語喋っちゃったよ」も、オダギリストから見れば「さすがオダキョー、同時通訳もこなすなんて」……オダキョーさん、そろそろ新興宗教立ち上げても食っていけるんでね?
・警察が躍起になって霊能力者を捜す理由=ナンバー9=所謂『神隠し』と呼ばれる事案を捜査するため。
・そして、オダキョーの両親も神隠しにあってたフラグが……?
・そういえば、全9回らしいです。割と早い段階から伏線張ってるのな。回収できるのかしら。

まぁ、細かいことはさておき、次回のゲストは鶴見辰吾。
この人、本当に何にでも出てくるよなぁ……

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◆第4霊 『ポルターガイストの謎』
鶴見さん何やってるんですか。
おなじみの『オカルトーーク』が最初になかったせいか、ちょっと序盤もたついて見えたこと以外は、特に不満ないです。あ、あと黒服の皆さんの出番は、もうちょっと増やしてほしかったかもしれない。
お母さんが娘のため(お父さんの気を引くため)にやっていたことが、遠まわしに娘の不利益になっていた(娘を孤立させ、結果的にバスケの妨害をしていた)っていう真実とか、それに便乗したいライバル校のお母さんが乗っかって歯止めが利かなくなるとか、ポルターガイスト現象の噂を逆に利用して犯人を見つけ出すとか、最初と最後のバスケシーンの対比とか、割と隅々まで丁寧なくすぐりが利いててよかったです。
アフターケアもバッチリで、村山教授一家も山百合中学校のバスケ部も救われたようだし、「人を救える嘘もある」っていう「ちょっといい話」路線を貫いていて好印象。
自分的には2話以来の良作かもしれんです。

他に気になったこととか

「ないたあかおに」(霊能力者版)の紙芝居が、ただのギャグじゃなく終盤への伏線になってることにちょっと感動w
・谷口さんはたぶん、警官より役者より向いている何かがあると思う。本当、無駄にスキル高いのに活かしてもらっていないというか
・顔がポルターガイストみたいですよ、薫さん。
・村山教授って、大槻教授みたいなノリかなーと思ってたら何だあのメカ
・警視庁PRソング『フォーエバー警視庁』
・思いっきりAKBの歌が流れてた件
「意識を次から次に別のものへ動かす」(一点に集中させない)ってのは、マジックの基本中の基本だってばっちゃが言ってた
・ピーンポーンパーンポーン かと思ったら、鉄琴だった。何を言ってるかわからねーと思うが(ry)
・紙芝居を作ったのは三浦理恵子。「(耳が)おっきくなっちゃった!」は久々に見た
・地味に今週も映るオダギリスト
「その『土曜ワイド』のようなリアクションも私には全て見えていました」
「私には全て見えています。何なら、あなたの骨密度まで」
 さすがオダキョーさんッス。
・4話目にして、とうとう鬼(の魂)まで霊視しちゃうオダキョーさん、マジパねぇッス。
オダキョーネックレスって。どうやってつけろってんだ、あんなもんw

まぁ、何より印象的だったのは、鶴見さんが全体的にノリノリだったことです。面白かったw
次回のゲストは川崎麻世。そして題材はパイロキネシス。燃えちゃうのか。

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◆第5霊 人体発火トリック
小ネタ回。
トリックが今までで1番無理やりだったね。
あんな便利物質があったらお手軽に犯罪目白押しやがなとか(『Ei+0『Vii+3ってどんな物質だよw 化学知識に乏しいので、弁当屋の仕掛けからして生石灰+水じゃないかなーと思ってた。でも発火はしないよなぁ)、いつでもどこでも用意周到に仕込みすぎとか。
でも、そこらへんはいいんです。
ただ、このシリーズの核である『日常の謎+ちょっといい話』路線がブレてたなぁ。
とか思っちゃったのは、たぶん展開がいつもと違った意味でグダグダだったからじゃないかな。本当に捻りが無かったから。悪い意味で。
基本的にオダキョーさんって、そこらへんの探偵役と違って事件を暴くのが目的じゃないはずなのに(あくまで手段のはず)、それがメインになってた感じがあってなんだかな。「人情フォロー入れといたからおkでしょ」的な製作側のやっつけ感があったような。
今のところ、奇数回はハズレで偶数回が当たりかな。
ってことで、次週に期待。

その他気になったこととか。むしろ今回はこっちがメインだったかもなー。

・仕込みなしでも十分強い氏家さん。カッター持った大の男相手に、にらみ合いで負けなかったんだぜ。魔法使いとか妙なキャッチフレーズつけなくても、強盗捕まえたお手柄市民として十二分にヒーローじゃないッスか。
・プロレスのような台本だよね、記者会見のアレって。薫社長、プロレスファンかなんかなのか
・番組が飛んだときの損失が502万45円って随分安いな。と思ったけど、アレは薫社長が適当にホラ吹いた可能性が無きにしも非ずか。
・今更だけど、いちバラエティ番組に左右される警察の捜査ってのも嫌よね
・SがL頼んで、MがMとLを買ってきて
「悪いけど、頭の軽い人間はハンサムだと認めてないの」(bySさん)……Mさん、思いっきり無能扱いか。実際はハイスペックなのに。
・そういえば、意味ありげにSさんが電話してたのは、何かの伏線ですかね。
・氏家さんが働く食堂の後ろの張り紙『本日、作業開始時間が15分遅れます。よろしくお願いします』……何というメタネタ(今週は15分遅れ)
・ありがちとはいえ、目上の人に失礼な態度をとってる我が子を叱れよ、健也ママ。両親はいい人なのに、その子どもはクソガキの典型ッスね。
・この作品には珍しいガチ犯罪者な引ったくり犯が、まさかのアッー! の餌食に。電話してる響子の後ろのライトといい、悪乗りしすぎやw あの引ったくり犯に明日は来るのか。これは人様に刃物を向けた天罰だな。
・なんだかんだでオダキョー信者な谷口さん。「先生。僕はそれでも、先生に……!」ってまさか告白するのかと思った。しかも、地味に健也くんからオダキョーの顔写真つき団扇を(土下座までして)守り通してるし。本当の信者だ……
ムーンサルト湯切りの時の氏家さんの動きのキレ。
・輪ゴム銃は痛いからやめろ。しかし、だからって子どもに見下される谷口さん情けない。「健也さん」って。
・霊視できて霊媒できて(しかも同時通訳つき)、発火能力まで体得した(ことになってる)オダキョーさん。どんどん化け物になってる……でも「イタリア人なのに英語交じりだよ」(by谷口さん)
・谷口さんの無駄なハイスペックさ。絶対この人、警察やめた方が食っていけるだろ。
・そういえば触れられなかったけど、これって奥さんは発火トリックのネタ知ってたよな。いや、いいけど。

嘘を人の為に使うニセ霊能力者のオダキョーさん。
『偽り』は、『人』の『為』って書くんだよってばっちゃが言ってた。
そんなこんなで、なんだか次回予告が不穏。
なんだかんだで殺人はない作品だと思ってるんだけど、大丈夫だよね?
オダキョーさん危うし! の方は、どう考えても釣りなので心配してないです。してないんだからねっ!
そういえば、最新週の原作で大々的にドラマネタやってた。

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◆第6霊 『浮き出ては消える血文字トリック』
先週の予告の絶妙な編集具合を賞賛する回。
ですよねー。やっぱり人死には出ないですよねー。それでこそオダキョーワールドですよねー。でも釣られちゃいました。
「消しゴムを殺してしまったんです!」が、なんだかまるで犯罪のように聞こえるオダキョーワールド。いや実際、人の心の支えをぶっ壊しかけたという点では、割と大事なわけですけども。
確かにまぁ、ルー大柴みたいな喋り方をして周りからちょっと浮いてる平沢さんは、日常の何気ない鬱憤を晴らすのに、格好のイジメの的だったんでしょうね。それでも心が折れず、現場復帰を目指す平沢さんに高崎さんが嫉妬し、苛立つ気持ちも、何となくわかる。
でも、それがものすごく悲しく感じちゃう。
それでも、唐木さんが叫んだように、きっと誰にでも支えがある。
「私があなたの消しゴムになりまぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!」
つまりは、「どんな人(物)でも、誰かの支えになってるかもしれないんだよ」ってことで、なんか色々あったけど、丸く収まっちゃいましたね。オダキョーさんが消しゴムの霊を霊媒した甲斐があったってなもんです。
ただ、あの会社にだけは絶対勤めたくないw

他に気になったこととか。

・そういえば今回、薫社長がツンデレだと発覚する回だった。いや、私は結構好きだよ薫社長。
・2サスの陰のアイドルである山下容莉枝を出してきたり、来週のゲストだったりで、サスペンスモノ好きとしては豪華ゲストです。
・企画会社『モクキン堂』 ……これって、水曜(事件が起きる日)と日曜(この番組の放送曜日)の間ってこと?
・就職活動でもハイスペックさを発揮する谷口さん。間違いなく、この人には警察官以外の道の方があっている。
・仮にも就職活動だったら、偽名じゃダメだと思うよオダキョーさん。
・階段を駆け上がる時といい、周囲を警戒してた時といい、谷口さんの動きがいちいち無駄にハイスペック。間違った方向に。いや、大好きだけどね。
・KB(警備)員ってことか。『逆転裁判3』を思い出した。あっちはKBにこだわって、被害者の苗字が『毒島(ぶすじま)』っていうとんでもない名前にされてたなw
『オカルトーーク』って昼間放送なのか! で、いつもは収録放送なのね。
・とうとうオダキョーさん、九十九神(消しゴムの霊)まで霊媒しちまった……そして消しゴムを「文房具界の殺し屋」扱い。次は宇宙人と交信でもするのか。次回予告もカオスだったしw
・私、ケチャップ刑事と同い年やってん。
・最後のキツネ(谷口さん)とタヌキ(薫社長)の化かし合いは、なんだかいいやり取りだなと思った。なんだかんだで愛されているオダキョーさん。

「私があなたの消しゴムになりまぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!」やラストのすれ違いは、自分の気持ちよりも相手が立ち直ったことへの嬉しさが勝ったんだなー、本当に平沢さんが好きなんだなーって感じでうるっときた。きっと、勉さんにも明るい未来が待ってるよね!
谷口さんがオダキョーさんに情が移ってる等伏線も張っているしで、今週は当たり回です。
あと、普通に「THATS IT!」→イニシャルのくだりは上手い、とか思っちゃった。階数誤認トリックはちょっと無理あるけど、まぁいいや。

来週のゲストは小池里奈に塚地に黄川田さんに神保悟志さん。テレ朝サスペンスドラマファンとしては、豪華と言わざるを得ないっ
で、透視アイドルって何よ。

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◆第7霊 『謎の透視アイドル』
暴走したヲタと、地下アイドルの悲劇。
殺人は起きなかったけど、やっぱり犯罪スレスレなことはなんか……ファンタジー世界にいきなりリアリズムを持ち込まれたようで、興ざめしちゃったんですよね。
透視トリックも地味だし、真相もちょっと無理やりすぎたかなぁ……って感じですね。いくらなんでも誰にも見られてないっていうのは都合よすぎだし(間違いなくトダショーは見ていないとおかしい)、塚地は察しよすぎだろとw
宇宙人と交信ネタで綺麗にまとまったかなー? って感じではあるんですが、なんだかなぁ。
ちょっと個人的にはイマイチでした。残念。

それでも他に気になったこととかー。

・小池里奈、黄川田将也、塚地武雅、神保悟志さんと、テレ朝深夜ドラマにしては豪華な布陣。
ヲタ芸ダンスのキレのよさ。あれ、どれだけ練習したんですかね。ものすごいキレた動きをしてた人もいましたよw 最後の革ジャンを投げたところは、ちょっとビックリしたw
・トダショーにバカにされて涙目になるオダキョーさん。薫社長の「呪い殺してやる」が映ってる
谷口さんは元不良。
・それを救ったのが神保さん演じる白井刑事。あれ、死んでない……よね? 「なんばぁないん」ってなんだw
・しかし、取調室のカツ丼って、またベタというか古臭い演出というかw そこが好きだよ。
・シュークリームに目がない谷口さん。捜査のため、鬼のように食べさせられて落ちる。
・どうでもいいけど、最後に見せたあの谷口さんの意味深な間はなんなんでしょうね。腹に一物隠し持ってる感じですかね。
・そういえば、今週も何気に薫社長のデレ回だったね。オダキョーさんと薫社長の並びは結構好き。
「君ならいい線いくかもね」って、中の人って一応現役アイドルだよね。扱いが結構可哀想だw

このドラマでも最終章詐欺が……
とうとう『ナンバーナイン』にも触れることになるのか。
オダキョーの両親問題も解決するのかしらねー。
次回も楽しみにしてますよっ。

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◆第8霊 『金髪ゴースト瞬間移動』
やっぱり薫社長、ツンデレなのね。
ってことで、チラチラと次回に向けての伏線はあったものの、基本的な事件は今回で解決していてよかったです。
そして、その事件もまさしくオダキョーと同じく「優しい嘘」が元になっていた事件。
あそこまでしなくとも、もっと別の方法があっただろうとか、まぁそんな気はするんだがw
そして若干無理があるように思うメイントリックも、『強い特徴(外国人風の衣装、濃い化粧)があると、それに気をとられてしまう。その上、恐怖心やパニックに加えて、共犯による心理誘導もあった』ってことで、私は納得しました。
基本的に性善説で成り立っている世界ですんで、ああいうオチは妥当というか、いかにも「オダキョーワールド」だなぁって感じで好きです。瀬川プロの人たち、皆いい人たちばっかりだな……そこがいい。
それだけで事件を終わらせず、大女優の瀬川さんと薫社長の母娘の絆のエピソードを付け加えることで、ちょっと話を捻ってあったのも好印象。
ところで叔母さんは、「嘘に優しいも何もない。嘘をついている時点で、ただの逃げ」――これはオダキョーさんのスタンスを、真っ向から否定しちゃったなぁ。と思ったが、それでもめげないオダキョーさん。それが次回の最終回に関わってきたりするんでしょうかね……

そんなこんなで、今回も気になったこととかー。

4時間サスペンスの女帝・瀬川由美さんはオダキョーさんの叔母さんで薫社長のお母さん。
それにしても、『家事手伝い刑事』って人気シリーズなんですね。42作目ってすげぇ。『燃えるゴミの日殺人事件』って。実際にあったら、ものすごくイロモノの扱いされてそうだけど、現実でいうところの十津川警部とかぐらいのポジなんでしょうかね。だって42作目って。それに舞台の『奥様はジャンヌダルク』といい、そういうキャラで売ってるのかしら。ってことは、ポジ的には片平なぎさっていうより、名取裕子さんに近いのかしらとか、そんなどうでもいいことを考えた。
・そんな叔母さん、オダキョーさんがインチキ霊能力者だってことは知ってるのかな? 知らないのかな? なんか終盤の様子を見る限りでは、薄々感づいてそうに見えたなぁ。
・黒服さんに名前がないところに、プロ根性を見……ねーよw 扱い酷ぇw でも、心配だから様子を見に来てくれるいい人。そしてスキンヘッドの方は42歳・独身。オダキョーコスをさせられる。酷し。
・今回出番が少なかった谷口さんが1番輝いていた場面→パスワードを力ずくで破っていたところ。後ろ向きでキーボードを叩いていたところと、オダキョーさんの「見えました」のポーズをしながらキーを叩いていたところに笑った。あのなんちゃら選手権どうこうって、実は全部嘘で、自己暗示に近いものだったりするんだろうか。
・今更ですけど、人目につきまくりな病院であの派手なオダキョーコスプレできるオダキョーさんはマジパねぇ。
・「人の苗字と地名は読めなくても恥にはならない」ってウチの母ちゃんが言ってたんで、オダキョーさんも気にすることはないと思います!
瀬川プロのお歳暮を調べてたオダキョーさんと黒服2人が可愛すぎてどうしよう。
「失礼な話ですよ。いい歳したオジサンと、私の区別がつかないなんて……」そりゃあ、あれを見ればそう言いたくもなるわなw
・まさかの霊媒キャンセルが来るとはw それでも、ちゃんと霊視っぽく落としてきたのは、さすが今までの逆境でアドリブ力を養ってきただけはあるw>オダキョーさん
・相手に素直にはなれないけど、本当は大好きで仕方ないところは、結構母と娘で似てるなぁと思った。所謂ツンデレですね。ツンデレ親子!

絶対ギャグ要素だと思っていた三転倒立が、あんな感動要素だったとは……
母と娘の、わかりづらいかもしれないけれど優しい「絆」。
ストレートにええ話やないの……
今回のメインは、むしろ母娘の絆のお話だったんだよなぁと思うわけです。
今回は当たりでした!

ってなわけで、次回が本当の最終回!
なんだか今度こそ、本当に『オダキョー、危うし!』な感じですね。
しかもゲストに梅沢富美男さんに大島蓉子さん、またもや神保悟志さんもクル━━━(゚∀゚)━━━!!!!
ってことで、色々ありそうですけど期待してますよっ!

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◆第9霊 『透明人間の正体』
オダキョーさんは、永遠に!
戸次さんが再度ゲスト出演するってことで、何となく「落ち込んだオダキョーさんを励ます役割なのかなー」ぐらいには思ってたんですが、まさか(全員でなかったのが残念ですが)今までのゲストが出てきてオダキョーさんを励ます展開とは……
この黄金期のジャンプのような熱い展開、嫌いじゃないぜ。
途中でものすごい怖い演技を見せてくれた谷口さんも善人、全ての大本のように思えた東金さんも元々は善人、ってことで、やっぱりこの「オダキョーワールド」はどこまでも性善説の上に成り立っているんだなぁ、って感じで、世界観に全くブレを感じさせないところはさすが。
メインストーリーが真面目だったり重めだったりする回ほど、トリックを限りなく馬鹿馬鹿しくすることで「オダキョーワールド」のバランスを保ってるんですね。だって、タネが蒸発する睡眠薬にコショウだぜw
正直に言えば、最終回だし、相変わらずの「イイハナシダナー」な雰囲気でかなり楽しめたんで、細かいところにぐだぐだツッコむのは野暮な気がするんです。
いい話だった! それでいいじゃない。

ってことで、いつも以上に多い、他に気になったこと。

・クリスマスで浮かれるオダキョーと薫社長が可愛い。薫社長、やっぱなんだかんだでツンデレだよなぁ、この人w
・そんな薫社長、お金のニオイに弱いのは前から知ってたけど、特技も趣味も三点倒立なんすか。
・コードネームがまさかのSMからそのままって東金さん、何考えてるんすか。
・2サスアイドルの大島蓉子さんまで出してくるとは、さすがテレ朝深夜ドラマ
・オダキョーの奥の手→「ただ着替えただけじゃないですか」(by谷口さん)
・それも通じず、万事休す!? と思いきや、オダキョーさん土下座。原作のキャラじゃ考えられない行動。しかし、ドラマ版のオダキョーさんならアリ。というか、掃除のオバチャンがいい人で本当によかった。
・さりげなく後ろに貼ってある、『奥様はジャンヌダルク』のポスター。
・黒服さんの正しい使い方その1:総力を挙げて蕎麦屋探し
・視聴者から見ると、オダキョーさんは癒し系らしい(蕎麦屋の白井さん談)
『全日本出前そば学会』の副理事だろうが理事長目指してようが名誉会長を目指してようが、いくらなんでもあの蕎麦の食べっぷりを「蕎麦好き」で済ますなよ、白井さんw
・相変わらず不思議薬品が横行するオダキョーワールド。蒸発してもなお効果を発揮する睡眠薬w
くっそ幸太、一晩中Sさんと一緒にいたのかよ。くっそ!
・今回の今までのゲスト登場→オダキョーさん復活のくだりは、黄金期のジャンプに勝るとも劣らない熱い展開だったと思うw いや、結構真面目にね。今回の『オカルトーーク』ゲストは、AD小田の生霊だそうで。彼女がずっと抱えてきた嘘に対する後ろめたさの解消が、今回のテーマのひとつだったわけですね。
・黒服さんの正しい使い方その2:観客全員黒服 さすがにこれはどうなのよw 女に化けてたヤツもいたぞw
・それに伴い、黒服の皆さんに長台詞がー! スキンヘッドの彼のたどたどしさにハラハラしたw
・しかし、番組製作スタッフには確実にバレているわけだが、それはいいのかw まぁ、いいのか。
梅沢富美男が『夢芝居』歌ってる……本人やー!
・実は演技派(東金さんに神隠しについて白々しく訊ねる、わざとらしくヒントを残す、オダキョーさんの前で悪態をつく)かつ、今までの経験を過不足なく活かす秀才な谷口さん(ポルターガイスト:4話から、火の玉:5話から。ちゃんと糸や薬品が映っているのが細かいw) 今回の主役は、間違いなく谷口さんだったなぁ。
・陰の主役は白井さん。白井さんが刑事を辞めた原因=ビビリ=ナンバーナインの認証失敗時に出てくるブラクラのせい。 「『ナイン』って言うなぁー!」
・SがMに寝返ったとか、道具を使う男云々とか、なんか言い方がねちっこいよ、東金さん。
・陰でこっそり、身体を張って足を棒にしてオダキョーさんの両親のことを調べ上げていた谷口△ 初めて真っ当に刑事らしいところを見た気がするw この行動も、東金さんとの対比だよなぁ。
「見えました! 谷口さんは、またいつか、私に会いに来ます! そしてまた一緒に、事件を解決します!」 ここらへんのやり取りで、初めて「石原さとみ可愛い」ってのがわかった。っていうか、オダキョーさんと谷口さんのコンビがかわいいなぁ、もう!

オダキョーさんが本当のことを暴露する代わりに、今回は周りが壮大な「優しい嘘」をつくことで彼女を救った。その構図の逆転が綺麗だなーと思った。
今までは、「人を救うため、幸せにするため」に嘘をついてきたオダキョーさん。
じゃあ、「人を救うため」なら、どんな嘘でもついていいのか?
――違う。そうではない。
そこの答えを、最後に出したんですね。
「悩める人々を救ってきた、嘘のカタマリ」ってのは、そのままオダキョーさん自身にもあてはまる。
でも、ナンバーナインとオダキョーさんの嘘は違う。
無責任に全てを放り投げるための嘘は、その場しのぎはできても、誰も救うことは出来ない。
オダキョーさんの嘘が人を救えるのは、それだけ彼女が強く「人を救いたい」と願っているから。
そのいい悪いの線引きは曖昧だけれど、きっとオダキョーさんなら、その一線を乗り越えちゃうことはないのでしょう。
彼女は、誰よりも人の為に、ニセ霊能力者であろうとするのだから。

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◆以下、簡単にまとめ
DVD化決定おめでとう!
タイトルがダブルミーニングになってるのがうまいなぁ。
オダキョーさんがつく2つの「嘘」。
霊能力者という「嘘」と、人を救うための「嘘」。
事件を解決するだけで終わり、なのではなく、メインはその事件に関わる人々の心のアフターケア。
彼女はきっとこれからも、今までどおり、人々の為に嘘をつきつづけるのでしょうね。
「嘘も方便」。
ほのぼのとした「オダキョーワールド」に、いつしかすっかりハマっていたことに気づきました。
きっとそれは、出てくる人たちがみんな基本的に善人で、優しい世界だからでしょう。振り返ってみれば死者がひとりも出なかった、テレ朝ドラマにしては稀有なドラマ。ってことで、それだけでも好印象です。
誰も傷つかないところを含めて、優しい世界観のそれが「深夜に見られる大人のファンタジー」って感じで大好きです。

最後に。

オダキョーさんも谷口さんも薫社長も黒服さんも、っていうか、出てくる人たちがみんなかわいいよぉぉぉぉぉぉ!!!

個人的には、2・4・6・8・9話が好き。1番好きなのは4話かな。トリック面もアフターケアもオチも、1番ストンといいところにオチたと思うので。
それ以外の話でも色々楽しめましたから、嫌いな話はないよ。

とにもかくにも、3ヶ月間、ありがとうございました! 楽しかったです!

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