EPISODE.6 天才少女と母の嘘
ゲスト:永尾柚乃、前田亜季、大高洋夫、内野謙太、山村紅葉
脚本:岡崎由紀子
監督:柳裕章
あらすじ
機械メーカー社員・山川郁夫(内野謙太)の遺体が神社の石段下で見つかる。被害者の自転車には、ライトで浮かび上がる謎のマークが…。そんな中、君嶋のカバンにも同じマークが描かれている事が判明!どうやら、そのマークは君嶋の娘とその学童仲間の“放課後スパイクラブ”によるもので、しかも彼女たちの調査ターゲットが山川だったと分かる。調査の理由には、メンバーの奈菜(永尾柚乃)の母・明日香(前田亜季)が絡んでいるようで!?
見どころ
◆山村紅葉がただの野次馬なわけない
のだが、でも紅葉はただの野次馬でも喜んでやると思う。なので判断が難しいライン、と言われればそう。
◆亜美「意外。宇佐見さんって、犬に嫌われるタイプだったんだ」
宇佐見「嫌われてるのかな……」
亜美 「だって、すっごい吠えてましたよ」
意外なのはそうなんだけど、だからといってわざわざこういうことを同僚に言うかと言われると微妙なところだ。亜美ちゃんももう科捜研10年以上在籍なので、いい意味でも悪い意味でもデリカシーが無くなってきているのかもしれない。
ここで更に注目したいのは、宇佐見さんを助け起こしてイケメンポイントを稼ぐ君嶋さんですよ。お前、ここ最近の回で変人ぶりが目立ってたからって、そんなところで挽回しなくても……!
◆マリコ「待ってください!」
風丘先生の「開いてみましょうね」キャンセル。理由は「見えないインクのマークを探すため」なので非常に妥当なのだが、それはもっとあらかじめ先に言っておこうよ。
◆蒲原「はい!」
蒲原 「……あっ……被害者の住まいに、似たようなマークがないか確認してこいと、マリコさんから……」
最近、再放送で登場初期も初期のS15の頃を見返す機会があったのですが、約10年も経てば人は変わりますね。マリコさんにコキ使われても全く文句言わない(言えない)、しかもこのあとにはご近所さんに見つかって声上げられて驚いたり、被害者の職場をオレンジゴーグルつけて練り歩いたり、今のお前に初登場時のお前を見せてやろうか!
しかし、土門さんももっと優しく声をかけてあげればいいのに。それとも、優しく声をかけたら気づかなかったから大きい声出したの?
◆土門さんと蒲原刑事にビビるご近所さん
変なゴーグルかけて、変なものを持ちながらドアをじっくり見てる蒲原刑事にビビる。わかる。
ドアの陰から土門さんが出てきてビビる。なんかわかる。
言っちゃ悪いけどふたりとも、どう見ても堅気じゃない……いや、普通の職業には見えないからな。どっちもデカいし。
◆加瀬「こんなことまで調べてたら、いくら予算があっても足りないですよ」
こう、1話につき1回ぐらいは、こういうお小言あっても良かったよね派です。今更言ってもアレな話ではあるんですが、こういう台詞がないと、加瀬くん加入の意味がなくなっちゃうもんね。
◆亜美「ちゃんと調べたんでしょうね?」
蒲原 「あったりまえだろ! ……マリコさんの命令なんだから……」
10年以上の付き合いともなれば、めちゃ気安くなる。亜美ちゃんに対してこんなぞんざいな物言いができる蒲原刑事、羨ましい限りである。やはりイケメン……イケメンは全てを解決するのか……
と、言いたいところだが、調べた理由が情けない。マリコさんに逆らえなくなっているイケメンシェパード。ある種の女性のハートは撃ち抜きそうなそれではあるが、お前、マジで初登場時の気概を少しは思い出せよw
◆放課後スパイクラブ
スパイグッズ七つ道具は結構なんですが、アンタらそのグッズはどこから持ってきたんだ。まさか、元公安のツテなのか……?(さすがにそんなワケない)
そして放課後スパイクラブの尾行活動、なんか爽やかなBGMついて誤魔化そうとしてたけど、やってることは結構なことだからな。小学生だからって、ちゃんとそこは分別つけさせないとダメだよなぁ。君嶋さんの反応は、至極真っ当だと思う。
◆土門「ごめんね」
子どもなので奈菜ちゃんは大人の話に入れない、ということで部屋に戻る奈菜ちゃんに声をかける土門さん。土門さんは幼女には優しい。と、書くと、めちゃくちゃ人聞きが悪い。土門さんは罪を犯してない、疑う余地のない人には優しいです。ホントです。
まぁ、奈菜ちゃん本人は話を盗み聞きするぐらいの図太さを持つお子さんだったんですが。アレは気づけよ警察!
◆オンラインしてた
スパイキッズ、テクノロジーも使いこなすし、根回しもしていく。最近のガキャァよぉ……
警察すら翻弄するクソガキ、本気の大人(蒲原刑事)に追いかけられるというトラウマ体験をする。
蒲原 「捜査一課、ナメんなよ!!!!!」
最初は組対に行こうとしてたのに、こう叫ぶまでになったと思うと胸熱である。胸熱なんだけど、相手は小学生なんだよな……いや、胸熱なんだけど。
◆君嶋「申し訳ありません」
日野 「君が謝ることはないよ」
加瀬 「少なくとも、僕はワクワクしましたよ。子どもたちの悪知恵を、褒めてあげたいくらいです」
別々のアプローチで「いい人だな……」を表現できる台詞。日野所長がこう言うのは知ってたけど、加瀬くんもこうやってフォローできるの、「お前、いいヤツだな……!」感が強い。別に悪いヤツだと思ってたわけではない。
君嶋 「とはいえ、子どもたちには一度、お灸をすえておかないと……」
IPP(イケメンパパポイント)を稼いでいく君嶋さん。今回の君嶋さんは、科捜研研究員というよりかはパパ・父親っぽくて、新鮮でよかったっすな。
君嶋 「二度としないと約束できたら……奈菜ちゃんあ、今日うちで、ご飯を食べていきなさい」
IPP稼いでる! IPPめっちゃ稼いでる! くっそ! このイケメンがよぉ!
◆マリコ「嘘や誤魔化しは、なんの役にも立たないのよ」
マリコさんが語る「真実」の重要性。こうやって大事で、大人でも難しいようなことを子どもでもわかるように語れるあたり、マリコさんはオタクなんだけど光のオタクだよな……ってしみじみ思います。相手のことを思いやれるオタク。
じゃあなんで大人相手だとコミュ障になるんですかといえば、意外とコミュ障になる相手も親しい相手に限ってることが大半なので、要するにマリコさんなりの甘え方、なのかもしれない。はた迷惑な甘え方ではあるんだけど……
◆土門「ったく、あんな証言、警察が信じると思ってるのか?」
少し前まで小学生の嘘に踊らされてた方々が、なんか言ってますな……あるいは、明日香さんの嘘があからさますぎたか。どちらにせよ、「大人って、不甲斐ない!」って話なのかも。子どもの方がしっかりしてるよ回、なのか?
◆柚乃ちゃん、演技上手ぇ!
台詞回しは難しいセリフが多いので苦戦していた気がするが、表情の演技がめちゃ上手い。
あと、個人的にびっくりしたのはチラシを被害者に渡す時の間。相手がチラシを受け取った瞬間にチラシから手を離す、という、奈菜ちゃんから被害者への心情がわかる間になっていて、いやさすが天才子役は違うんだな……と思いましたまる。そりゃ色んなドラマに引っ張りだこになるわ。なってるのは知ってる、ドラマそのものを見ないから、他の作品での演技はよく知らんけど。
◆マリコ「はいはい! ありがとうございます!」
よくこれで風丘先生にぶん殴られないよな、マリコさん。自分のビジュアルと可愛げをよくわかってらっしゃる。私の見た目だったら、もうとっくに風丘先生にボコボコにされてる自信があります。風丘先生はそんなことしません。
◆エルドビアじゃない!
こういうとき、めっちゃ便利に使われがちな東映の共通架空国家じゃなかった! マニラ!(ユンベリーは架空っぽいけど)
◆宇佐見「私、あの時、犬に絡まれたじゃないですか」
宇佐見「亜美ちゃんから『犬に嫌われるタイプ』と言われて、地味に傷つきまして……」
こうやってジョーク(ジョーク……だよね?)を言えるようになってるあたり、やはり宇佐見さんと亜美ちゃんも10年以上の付き合いなんだなぁと。めちゃめちゃ気安い。
でも、ちゃんとそこから疑問を持って、調べることはきちんと調べるので、宇佐見さんはやはりイケメンなのであった。元祖イケメン、君嶋さんに負けじと活躍してたな。
◆被害者、クズではないけどアホだな……
悪いヤツではないんだろうけど、犯罪にいっちょ噛みしようとしてたのはアホとしか……いや、お金が必要だった事情はわかったけど、でもダメだよ麻薬・犯罪・ダメ・ゼッタイ。もうちょっとこう、考えが回る人だったら死ななかったかもしれない……まさしく、明日香さんの言う通り、「そういうところが心配」なヤツ……
◆みんなでわかる指紋採取の方法
マリコさん、将来の新人を育成する。それが小学校の学童保育って、めちゃくちゃ草の根運動だな……
学童スパイキッズたちが増えてる! この悪ガキども、ちゃんと指導はしとかないと結構怖いぞ。
奈菜 「まずは、正しい情報を手に入れないとね!」
マリコ「……そう。正しい情報と分析する力があれば、何も怖がらなくていい」
子ども相手に説く情報リテラシー。現代を生きる大人にこそ、大事なことですね。奈菜ちゃん以上に、私たちに刺さるお話だったかも。だってSNSとかでデマとかに踊らされるの、大体が大人ですからね……気をつけないと。
◆は?
本物の(元)公安かも疑惑の何が面白いのか全くわからないので、マジで「は?」と声に出てしまう。「だから何?」というか、そのエピソードを入れることで何が面白くなるんだ???ってのがマジでわからん。これは何ですか?
今回の元公安疑惑は、今期の幽霊屋敷回の本物の幽霊オチと似た発想とは思うんだが、後者と違って今回のそれは作中で焦点になってたとか注目されてた所とかじゃないし、元公安だからって所詮は元なので今は学童の人だし、子どもたちを使って何か企んでたとかでもないし……
これでおじさんがバリバリ現役の人とか悪人とかで、子どもにスパイごっこさせてるのも何か企みがあったからかもね、みたいな話ならまだわかる。面白さとかはともかく。でもそういうのじゃなくて、マジで「学童のおじさんが元公安かもね……」で終わるから「はぁ?」となる。
「学童のおじさんは元公安です」というネタを入れることによって、どういう方向性の面白さを狙ってたのかがわからない。幽霊屋敷回は(個人的に合わないってのはあったが)ホラー回・コメディ回のオチとして持ってきたんだなってわかるけど、今回のはマジで何が意図なのか……
雑感
宣伝大使接待回。
オチの元公安かも以外は、ベタだけどいい話だったんでよかったと思います。スパイキッズたちの一筋縄じゃないかないところとか、レギュラーキャラ(宇佐見さんや君嶋さんとか)の意外な一面が見られたところとか、いいところはたくさんあったし、見返してみたらいいところを発見できたので、初見時より面白く感じました。
でも、マジでオチだけは未だに意味がわかんないです。あのまま「スパイキッズが科捜研キッズに」の方が面白そうだったけどな……なんか、幽霊屋敷回のオチにもぐちゃぐちゃ言ってる分、自分のセンスを疑うしかないのが辛いところですw 誰かの同意を得たい。