【科捜研の女 season24】第4話 感想

科捜研の女

EPISODE.4 売れない家の秘密

ゲスト:宇梶剛士、森脇英理子、倉嶋かれん、廣末哲万

脚本:櫻井武晴
監督:柏木宏紀

あらすじ

本部長命令で、“幽霊屋敷”とネットで話題の廃屋を調べることになった科捜研。その矢先、廃屋の元住人・屋敷隆が敷地内で遺体となって見つかる。彼は3年前まで幽霊屋敷に母と妹と暮らしていたが、母の他界を機にアパートに引っ越したようだ。アパートの大家(宇梶剛士)に聞くと、家賃も滞納気味だったようで…。その後、変死事件はまたしてもネットで話題となり、彼の遺体を調べた科捜研メンバーにも恐るべき事態がふりかかり…!?

見どころ

◆加瀬「なんでこんな夜中にやるんです!? 昼間にやればいいじゃないですか!」

マリコ「ダメよ。ネットに投稿された動画と同じ条件じゃないと」

 加瀬くんの言うことも最もだが、鑑定をするならそりゃマリコさんの方が正しい。
 幽霊屋敷を鑑定祭り。そもそも加瀬くんはフィールドワークに駆り出されること自体が不測の事態だろうに、そして今までの描写からしてビビリなのはわかりきってたのに、こんなところに送り込まれて不憫である。オチの時の周囲の様子とかも含めて、今回は加瀬くん不憫回であった。

◆京都府警公式動画チャンネル

 なんですかその、うっかりマリコさんがバズる予感しかしないチャンネルは……
 実際、(原因は違うけど)マリコさんナレーションの動画がバズってる……

◆佐伯「建造物侵入は、れっきとした犯罪だ」

 突然マジレスしてくるの、やめてもろて。佐伯本部長がマトモな(っぽい)こと言ってると、なんか認知がバグるな……(酷い)
 でも確かに警察としては治安悪化に繋がりかねない案件は見過ごせないだろうし、実際に科捜研が駆り出されることはなくとも、こういうところで警察やらお役所の方々なんかが頑張ってるのかな……とか考えると、少しは正しく生きようと思いますよね。建造物不法侵入・ダメ・ゼッタイ。

◆亜美「市役所にいた頃、この家のリフォームの補助金、審査したことあるんでしょ?」

 それだけの理由で連れてこられるのか。泣ける。どれぐらい前の話か知らんけど、それを覚えてただけでも万々歳だろうに、そんな理由でこんな廃墟につれてこられるのか……シンプルに嫌だ……

加瀬 「そんな昔の記憶、恐怖のあまり飛びました!」

 何も間違ってない。私だって怖いし、嫌だ。幽霊とか信じてようが信じていまいが、リアルな何かがいるかもしれないじゃないですか。動物にせよ人にせよ、空き家にいるのは怖いよ……

◆科捜研渾身の検証動画作成

 ハクビシン。実家のあるところでは、よく目撃情報が上がってました。よくないよ……
 迫真のBGM(川井憲次サウンド)までつけて、何を演出まで凝ってるんだ……マリコさんのナレーションのおかげでバズったとか、ないですかね?
 マリコさん、いや沢口靖子ボイスに絵本を読み聞かせてほしい人生だった。寝る直前に聞いたら、絶対に安眠できるよね。

◆殺人現場に慣れてる亜美ちゃん

 そりゃこの科捜研在籍が10年以上なので慣れてるだろうけど、ついさっきまで怪談にビビリ気味だったのに、ご遺体を発見した途端にスッと平静を取り戻すの、亜美ちゃんも「やはり京都科捜研の女……」となる。
 そんな亜美ちゃん、心はアナログらしいので幽霊とかは苦手らしい。S14の2サスパロSP参照。アレは傑作です。

◆亜美「科捜研にそんな(除霊)スキル、ないから」

 そうかな……そうかも……(今までの例を思い返しながら)
 ぶっちゃけ、マリコさんがオカルトを科学でぶっ飛ばしてきた様を見る限り、なんか下手したらマリコさんは除霊できそうなんだよなぁ。この世界に幽霊がいるかどうかはさておき。岩下脚本回なら、いるかも。

◆佐伯「感心してる場合じゃないでしょう」

 マリコさんの「すごいですね」からのこれでやられ、次の

佐伯 「必ず、ホシを挙げろ!」

 で、やられた。制作側の意図通り。でも大岩一課長は「必ず、ホシを挙げる!」と自らも巻き込むので、そこは要注意です。

◆取り押さえ~アパート現場鑑定時のBGM、カッコいい!

 これは今までのサントラに入ってないよね? 最後にサントラ出して、そこに入れてくれ……

◆君嶋「というわけで!」

君嶋 「じゃーん! 地中探査レーダー!」

 とっておきメカを出す時に、みんなパンパカパンするのなんなんだろうな。物理担当はみんなパンパカパンする。いや、呂太くんと君嶋さんの印象が強すぎるだけか?
 まぁでも、とっておきを出す時になんかしたくなる気持ちはわかる。君嶋さんも男子だね。

◆マリコ「加瀬くん。それ多分、人の頭蓋骨」

 今回は加瀬くん不憫回なので何をしてもいい。別に科捜研でやってく覚悟とかも必要ない、現場に出る必要すらない経理担当のはずなのに、可哀想に……
 なんか今回の加瀬くんにはめちゃくちゃ同情してしまう。オチの描写(演出)が可哀想すぎた故のフィルターがかかってるかもしれない。加瀬くんへの好感度は、個人的には初回からちゃんと高いのでそこは関係ないかな。今回のオチ、マジで未だに飲み込めてないからな私……

◆加瀬「心霊現象に、そういうつじつまはどうでもいいんです!」

 気持ちはわかる。淡々と論破してる亜美ちゃんもかわいいが、ここは加瀬くんの肩を持たせてくれ……

加瀬 「やっぱり僕、お祓いとか行った方がいいんですかね?」
君嶋 「それについては的確なアドバイスはできないけど……」

◆レプトスピラ菌

 レプトスピラ症 – 国立感染症研究所

 愛犬を守るために知っておきたい「レプトスピラ症」のこと

佐伯 「そんな……またバズっちゃうじゃないか! なんとかしなさい!」

 無茶振りされる藤倉刑事部長からしか得られない栄養がある……かもしれない。まぁ実際は、誰も感染していなかったのでよかったのですが。
 リンク先(上)によれば、
 

全数報告対象(4類感染症)であり、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出なければならない

 だそうなので、結構大物なんだな……死亡率も全体で見ればそんなに低くはない(軽症のうちに治療すれば死亡率は高くない)らしいし。病気は何でも怖いね。お互い、気をつけましょう。

◆マリコさんの脅迫

 「お前、命に関わる病気に感染してる可能性大やで。早く自白しないと死ぬかもやで」(要約)
 犯人ではないけど、死体を運んで隠したわけで、犯罪者ではあるのでマリコさんも容赦ない。まぁ、命は助かってよかったね……?

◆他殺→病死→他殺

 普通の話なら「他殺→病死」のツイストで満足しそうだけど、櫻井脚本だと空白恐怖症を疑うレベルの詰め込み具合なので、そこにまたもう一捻りする。それがいいかどうかは時と場合と視聴者による。今回はその詰め込み具合はいい方に働いてたんじゃないかと思うけど、じゃあ今回が好きかどうか聞かれると……それはオチのせいで……

◆幽霊の正体見たり、枯れ尾花?

マリコ「ああ……それなら、科学で解明してある」

 人魂は剥がれた塗料。それは良しとしましょう。

宇佐見「つまり、この幽霊は3年前に亡くなったお母さん」
マリコ「ねっ、加瀬くん。これでスッキリしたでしょ?」

 何言ってだおめーら。

マリコ「やだ、なんで? ちゃんと科学で解明したのに……」

 ええ……(ドン引き)
 幽霊の正体より「謎解けてスッキリした~」的にニコニコしてる科捜研メンバーのが怖かったんですけど!? あそこだけ『世にも奇妙な』っぽい。なんなの。
 他の人はともかく、マリコさんって「幽霊なんかいません! 心霊現象なんて科学でぶっ飛ばします!」派じゃなかったのか……そうか、丸くなったな……でも、そういうマリコさんはやや解釈違いでした……そうか……
 幽霊の正体に含みを持たせるのはそりゃホラー回の定番オチなんだけど、なんかこう、ホラー回としての余韻や美しさがないというか、やっつけ感すら感じる締め方であまり好きじゃない……ロマンがないよ……今までのホラー回ではロマンがあったじゃん……さっきも書いたけど、むしろニコニコしてる科捜研メンバーの方が怖かったよ!? なんなの人怖なの!?
 そんなメンバーに囲まれ、気を失いかける加瀬くんが可哀想なだけのオチだった。これ、マジでなんなんだ……マリコさんのこういう難しくなさそうなところのキャラ解釈違いをよりによってメインライターにお出しされるの、ちゅらい……というか、「私はマリコさんのこと、何ひとつ理解できてなかったんだな……」って悲しくなる。やめて。

雑感

 マリコさんの基本思考が「心霊現象なぞ科学でぶっ飛ばす!」(違うよ)だからこそ、「幽霊はいないけど、守り神はいるのかも」とかの、科学でオカルトを解釈する際のカタルシスが大きいのではないのか……と思ってる派です。なんかそういう、余韻とかロマンがないよなぁ今回。
 でもこれ以上言うと、あらぬことを厄介拗らせ信者脳が口走りそうになるので程々にしときたいところ。岩下脚本を返して(叶わぬ願い)。
 っていうか、佐伯本部長からの命令である「心霊現象なんてないことを、科学で証明しなさい」は出来てないじゃん! 未解決事件じゃん! ダメだろ!
 今回のオチ、別に幽霊なのはいいんだけどマリコさん(たち)がそれに納得してニコニコしてるのがダメ。せっかく日野所長が「事件も解決したし、早く帰るよ!」なんてネタフリしてくれてるんだから、「いいえ所長、まだ全てが解決したわけではありません」「幽霊なんていないんです。それを科学で証明するまで、帰れません」とか言ってほしかったよ、マリコさん……令和の働き方改革に毒され過ぎだって!

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